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「パワハラだと誤解しないでほしいけど…」Better Bossになろう!Weekly Pickup②

こんにちは、ダイバーシティ河村です。
お元気ですか?
混沌とした世の中にハチャメチャ天候や政治のドタバタまで加担して、能天気な私でさえも、少し気持ちがザワついてしまいます。
そんな時こそ、自分が出来ることを淡々とやっていこう!と日々言い聞かせている私です。

さて、Twitterで毎日発信している「Better Bossになろう」
2週目のピックアップは「今から言うことをパワハラだと誤解しないで欲しいけど…」です。

これは、言ってはいけない気がする発言をする前フリとしてよく使われていますよね。
私もつい最近、始めたばかりの週末バイト先で「セクハラじゃないので誤解しないでね」と、年齢を聞かれました。 (リアル現場経験大事だな~と改めて実感 )

さて、結論から言うと、こんな前フリをしても「ダメもしくはダメかも発言を肯定する効果」はありません
もし、効果があるとすれば「発言者の罪悪感が軽減する」くらいです。

しかも、何の効果もないばかりか「こんな事をわざわざ言うっていうことは、ひょっとしてこの発言はハラスメント?」という疑念を、言われた側に生じさせる可能性さえあります。
なので、相手の心理操作を狙う場合はむしろ逆効果かもしれないでしょう。
ぜひとも、言わないようにお気をつけください。

そもそもハラスメントは「業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動」と規定されています。
業務上必要な指導や意見であれば、こんな前フリせずに堂々と行っていいのです。
ただし、「業務上必要かつ相当な範囲」については、言う側と言われる側が共通認識を持っていなくてはなりません。

私が企業でパワハラ防止対策支援を行うときも「ひとつひとつの”言動の正誤表”を作る前に、まずは業務上必要かつ適当な範囲についてグループ内で明確な共通認識を持つように」と、企業側に指導します。
なぜなら、こればかりは「それぞれの働くチームが業務内容にそって独自につくらなくてはならないもの」だからです。
厚労省が「これが適正な範囲です!」と一律に規定すること不可能なのです。

来年4月1日から、すべての企業に義務化されるパワハラ防止対策*。
会社が取り組む研修や相談窓口以外に、自分は管理職として自分は何をすればよいのか…お悩みの方の参考になれば幸いです!
みなさんの職場の働くひと全員が、伸び伸びと能力が発揮できますように!
それではまた来週! くれぐれもご自愛ください!

お問合せなど、下記リンクよりお気軽にお寄せください。

https://docs.google.com/forms/d/1JWnwbGSdqoz8PBSXcqDp4FGSfiXmVq609kH7DctAByQ/edit

*大企業では2020年6月1日に施行済み

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