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多様な人々の中で心の平穏を保つ

自身と価値観が極端に離れていると、その人を異質と捉え、イライラや嫌いといった気分になります。これは、ある意味自然なことなのだと思っています。

人は大昔から集団で生活してきました。同じ価値観を共有することが、集団の秩序を守り、日々を安定して過ごすことに繋がっていたのでしょう。そして現代まで、その遺伝子は引き継がれ、自身とかけ離れた価値観を持つ者を排除したくなるのかもしれません。つまり、本能のようなものなのではないかと考えています。

ただ現在は昔と違い、多様性を謳い、違いを排除するのではなく、受け止めようという流れになっています。これは、実は容易なことではありません。

私自身も、価値観の異なる他人に対し、イライラや嫌いと言った気分を抱きます。距離を取りたくても取れない場面もあります。排除したくなる気持ちを抑えて、受け止めているような立ち振舞いをする場面もあります。

私の心の平穏をどうやって保てばよいか。私の基本は、心の平穏=俯瞰・客観視です。
1つ目は私の気分を察知すること。イライラしている、嫌な感じがする、傷ついている、といった自身の気分にまず気が付くことが自身を俯瞰してみることの第一歩です。
2つ目は相手の特徴を私の中だけで言語化し、脳の特性として相手を理解すること。例えば、“あの人は衝動的で感情的だから、合理的な判断ができない。衝動的で感情に支配されやすい脳の特性なのだろう。”といった具合です。心の距離を少し離しておくようなイメージです。
3つ目は簡単にできるストレス解消法を持っておくこと。ハンドクリームの香りを楽しんだり、お手洗いでその場を離れたり、と言ったことです。

価値観の違いに出くわしたときの受け身のパターンを持っておくと、衝撃が来てもダイレクトにダメージを食らわなくて済むのかもしれません。受け身のパターンが多いのは、しなやかで強い証拠だと思っています。

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