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あなたのために、誰かのために、は自分の欲望でもあるということ

誰しも今回のテーマのように、「あなたのために伝えているのよ」「誰かの役に立ちたい」と思ったり、口にしたりしたことがあるのではないでしょうか。

貢献することや尽くすことを否定しているのではありません。
今回は自分の考えや思いに孕んでいる欲望について語り、日常場面における欲望の衝突の解決ついて語ります。

まず、欲望の背景には、これまでの経験があります。
辛い経験や嫌な経験、成功体験などをベースに、「ゆえにこうあることが望ましい、こうあるべきだ」と言う信念の形をした欲望が生まれます。言い換えると、相手を自分の理想通りにコントロールしたいという欲望とも言えます。

次に、信念の形をした欲望を原動力に、他人へも「こうあることがあなたのためなのだから」「自分と同じようにみんなもこうあることが望ましい」と自身の理想を当てはめてしまいます。

そして、冒頭の「あなたのために伝えているのよ」「誰かの役に立ちたい」に行きつくのだと思います。

私は、家族や恋人との言い合いの中でこれらを自覚するようになりました。
まだ、言い合いの最中で気が付くことはできていませんが…
言い合いになっている最中は感情的になっているからです。

しかし、後になってこの欲望に自覚すると、自然と相手の欲望にも気が付き、欲望の衝突が起きているのだと気が付きます。
ここまで来ればもう後やることは決まっています。
自分の欲望の押し付けであった点を認め、謝ることです。
そして、冷静にお互いが納得できる共通関心を共に探すのです。

欲望の衝突で意図せず傷つけあうことありますが、その先を行けば、より仲が深まり、信頼し合える関係へと発展すると私は思っています。

参考書籍