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季節の移ろいを感じられる幸せ

木々がだんだん色づいていく、歩道の隅に落ち葉の山ができている、晴れの日は空を見上げたくなる…。もっとたくさんの紅葉を見たいからお出かけする。綺麗なライトアップを見たいから遠出する。

こんな風に今まで感じたことがありませんでした。私にもこんな感性や思いを持っていたのかと思うと、最近本当に幸せを感じられるのです。

今までの私は、季節の移ろいはカレンダーの数字の変化でしかありませんでした。気が付いたら季節が変わり、気温に応じて着る物を変え、目の前の勉強や仕事に打ち込んでいました。紅葉を見に行くのは、周囲の人が行っているから、伝統行事のようなものだから、話題作りをしたいから…。私の人生はこんなものだと、そういう運命なのだと、覚悟を決めていたはずでした。

特に一年前の私は、地獄の底にいるような心地でした。もういつ消えてしまってもいい、明日なんか来なくていい、季節なんてどうでもいい、と思っていましたから。

きっと、この幸せを感じられるのは、離職しているからだけではありません。家族、恋人、友人、主治医、臨床心理士、リワークスールの関係者…、私と関わりのある全ての人が、私にとってかけがえのない大切なものだと気が付いたからでしょう。そして、何より、私自身がここに存在していることが本当に奇跡で有難いことだと身をもってわかったからでしょう。

この幸せを忘れないように。私と私の周りにいる方々を大切にしていきたいです。