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自分よりも優れている方と共同作業をするときの心持ち

私がコメディカルとして働いていた時、私よりも年下ですが、治療技術の高いAさんがいました。私はAさんと仕事をするときが恐怖でした。患者はAさんを選び、Aさんに「できない私」を見抜かれてしまう。私のプライドがズタズタになると私は立ち直れない、と直感的にわかっていたからです。

私はこの恐怖に駆り立てられるように、研修会に参加し、勉強に励んでいました。Aさんに教えを乞うこともありました。今にして思うと、この時の私は、目の前の患者を救うために勉強をしていたのではなかったのだな、と反省しています。自身のプライドを守ることが最も優先されていたのです。

自身のプライドを守る、ということを動機にした勉強は長続きしません。また、目の前の患者を治療する上で必要な学びがおざなりもなってしまっていました。結果、患者に対しても結果を残せず、自己否定に走るという負のループに陥っていました。

では、今後、同じような状況に出くわしたとき、私はどうしたらよいでしょうか。

やはり私は、自身を客観視することがキーワードだと思っています。

他人比較ではなく、自身を比較し、何ができて何ができないのかを客観的に見つめ、事実をありのままに受け止めることが必要なのではないか、と考えます。自身のプライドを守るという行為は過剰になると自己評価の妨げになるとも考えています。

この結果、私は患者の治療における思考や手技の習得に自身は向いていないと考え、医療を離れることを決断しました。

勝てるフィールドで勝つために、今は自身の得意な事、苦手な事をありのまま受け止め、得意を発揮できるフィールドを探しています。ここと決めたフィールドで、自己研鑽を重ね人のお役に立つ、ということが社会復帰したときに叶えたい夢であり、目標です。

皆さまはこのテーマに対しどのように考えますか。