ママママ症候群
小さなお子さんがいらっしゃるパパさん、その中でも「俺も家事育児に参画していきたいんだ!」というパパさんの悩みでよく聞くのがこれじゃないでしょうか。
「ママがいい!」
ママが辛そうだし、代わりに俺が寝かしつけるよ!と言ったはいいものの、子供からは「ママがいい!」と一蹴。何も出来ず、ため息交じりに子どもと寝室に向かうママを見て、無力感に苛まれる。
保育園の帰り、早めに仕事にケリをつけ迎えに行ったものの、「ママがいい!」と玄関で籠城。結局ママが来るまで二人で待たせてもらう羽目に。
夜中に「怖い夢見た~」と起きた子供。パパが気付いてあやそうにも、「ママ~!」と。結局ママも起きる羽目に。
ママのこと、大好きなんだね。それはそれで嬉しいことだとは思います。でもママだって、いっつもそんなポジティブにいられるわけじゃない。疲れて具合も悪かったりすると、やっぱしんどいですよね。
それを見ているからこそ、マジメなパパほど「何とかしなきゃ!」と。それ自体は勿論素晴らしいことだし、そんな気持ちがあるからこそ、ジブンゴトとして家庭・育児に関わっていけるんだろうと思います。でも、そこで上手くいかず、子供の「ママママ攻撃」と疲れたママの狭間で「俺は無力だ」と思い悩むパパも沢山いるはず(いてほしい)。
我が家の次女(3さい)も、まさに今こんな感じです。
じゃ僕はどうしてるのか。切り替えるしかないと思ってます。
冷静に考えてですよ。お腹の中におよそ10カ月、育休を取った1年半(フルコミットではありませんが)…。それだけの時間、ママは娘と一緒に居たんです。片時も離れず。
対して僕は、1日約8時間+通勤2時間を費やしており、圧倒的に一緒に居る時間はママを下回ります。
だから「ママママ」は当たり前。そこに食い込んでいくには圧倒的に時間が足りない。
じゃあ何も出来ないと諦めるのか?そんなことはありません。その分、別ベクトルでママをサポートできるのではないだろうか?と考えるようになりました。
例えば、ママが寝かしつけている間に、名もなき家事を済ませておくとか。
※先日のnoteでも少し触れました
よく講演では、ごとう家の家事分担は「近代サッカー」であるという話をしています。
サッカーはボールがあるところだけで物事が進みません。一つのゴールの過程には、空いたスペースの選手の動きも連動しています。これはサッカーに限りませんよね。今まさに熱い試合が連日行われているラグビーもそう。バスケとかバレーだってそう。1つのフィールド内で戦局が刻一刻と変わるスポーツの常識です。
ママと子供達のこうした時間が、スポーツで言うまさに1on1とすれば、その裏のスペースで如何なチャンスメークが出来るか。そうしたゲームメイカー的な視点で関わることも重要です。そこをパパがやれたらいいのかなと。ストライカーはママ。そのママが華麗なゴールを生むには、ママの個人技だけではなく、チームメンバーであるパパのフォローが必須です。
それにね。そんなパパさんの活躍、子供達はちゃんと見てますから。
「いや、それはお前はその時期過ぎたからでしょ」「終わったから言えるんだろ。俺は今大変なんだよ」なんて、今まさに悩んでいるパパさんは感じると思います。
でも、そうして歩んだ先には「今日はパパと寝るの!」という一声が、必ず聞かれますから。絶対に。
「今日はパパがいい!」
「パパ、今日早く迎えに来てね」
そんなセリフを最近多く聞かせてくれる次女を見て、そう確信しています。
ああ、やってきてよかったな。と。
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