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もうすぐ、地元を離れる娘に、残したことば。

詳しい事は聞いていないから、分からないが、2月か3月ごろに、娘は今勤める職場をやめて、同じ関西圏の別の場所へ引っ越しすることになっている。
今度は、実家から随分と距離がある、他府県だ。

まだ勤めだして一年とたたないのに、辞めると決めたのは娘。


事後報告しに来た娘に、夫は叱り飛ばし、その場を黙って去ってから、数か月。
正月も、娘は帰ってこなかった。

数か月前に送ったラインは、既読もつかない。


そんな状況の中、夫は私に、娘に「言づけ」を、課題として与えた。


「息子と一緒に行ってこい」と言う。

私の腰は随分と重かった。

だけど、新春ドラマ「義母と娘のブルース」にヒントをもらった。

ドラマの中で、綾瀬はるかさん演じる義母の岩木(宮本)亜希子が、上白石萌香さん演じる娘のみゆきに、ひとつひとつ丁寧に諭していた言葉は、まさに「自立」「大人になるということ」の、キーワードが隠されたものだった。

年齢構成も、娘とほぼ同じだ。


ドラマの通りにしたところで、娘に響くかわからない。

だけど、ドラマに背中を押されたわたしは、娘に連絡をとってみることにした。

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