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✨ICUの入試✨私がICUを選んだ理由 高校3年生編!



こんにちは。今回は、実際にICUを受験を決めた、高校三年生の時についてお話ししたいと思います。

自分の実際の成績が「実際の受験への目安として」見えてくる高校三年生。
「この大学はイケそう」
「あの大学は厳しいかも」
現実的に感じるようになった時期に入ってきたかと思います。

私がICUを選んだ理由 高校1年生編

の記事でもお話したように、高校1年生のひょんな出会いからICUを志望し、
毎回の模試や、進路調査で迷わず「国際基督教大学」と一番上の欄を埋めてきた私でしたが、高校3年生の夏、志望校からをICUを外すということをしました。どうやらこの成績では合格難しいかもしれないぞ、というのを悟り始めていたからです。

もう少し具体的で、やりたいことが見えてきた私は主に大学を選ぶ条件として、
・東京、または東京近郊にあること
・専門性を高めるというよりは広範で研究の自由度が高いこと
・英語か社会科の教職課程をとれることと
・英語で授業を受けやすいこと

というのを挙げていました。
また学問としては、
言語学、コミュニケーション学、心理学、教育学、国際関係学、政治学、比較文化学など…

高校一年生の時よりは確実に色々な大学を知り、調べ、実際に訪れたり説明会を聞いたりして、どの大学が自分に適していそうかなんとなくわかってきた私。その中で考えついたのは、

「他の大学でも同じまたは似たようなことが勉強できて、合格できるならよくない?」

ということでした。

夏頃に判明した評定平均がICUのAOや推薦の基準を満たすには程遠いものだったのもあったから、というのが理由の一つです。
また、高校2年生第3回の記述模試でB判定をとって以来、ずっとICUは高くてもD判定でした。
ICUは基本的に英語だけで模試の判定が下ります。得意科目にしていた英語だけでもD判定しか出ないのだから、「私には無理だよな…」と諦めモードになってしまったんです。

高校3年生の1学期、進路について調べていたとき
得意だった英語を生かせて、リベラルアーツに近い学びができる学部・学科の総合型選抜を見つけました。
元々志望校に含めていたこと、できるだけ進路を早く決めたいという思いもあったことから、少し偏差値を下げた他大学の総合型選抜に挑戦し、合格しました。

しかしながら、です。
いざ念願のその大学の合格証明書を手にした時、大学入学手続きを始めて「大学進学」を目に見えて実感するようになった時、
達成感と同時に、真っ先に考えてしまったのは

「あれ私、本当にこの大学に決まっちゃったのか」

という根拠のない漠然とした不安と違和感でした。

確かに9月の出願の時、11月の2次試験の時、確かにこの研究が、この大学でしたいと思って、本気で志望動機書を書いたけれど、
「本当にこれで良いのか?」という違和感がよぎってしまったんです。


合格するかしないか、周りの志望がどうとか、偏差値はどうかとか、取得できる資格がどうとか、就職に有利かどうかとか、世間の評判はどうだとか。

確かに、全て進路を決める上でどれも大切な要素で、考慮すべきものに変わりはありません。


それでも、大学選びの条件とか、打算的な考えを一切抜きで、
「ここの大学で学びたい。ICUがいい」と強く感じた高校一年生の自分の直感的で、純粋な気持ちを思い出し、無視できなくなってしまったんです。

もともと受験した総合型選抜に全て落ちてしまった万が一のことを考えて、一般入試や共通テスト利用型入試に向けての勉強はずっと取り組んでいました。
進学先がもう一応確保されている、という心の余裕は確実にあったと思いますが、
私が受験した総合型選抜は併願が許可されているものだったので、
総合型は合格したけれども、「後悔しないために、挑戦だけしてみる」と12月の頭にICUの一般受験に向けての勉強を続ける決心をしました。

それでは本題に戻りましょう。

違う大学に合格をいただき、そこまで学力に自信のなかった私が、それでもICUを志望した理由です。

アドミッションポリシー、リベラルアーツ、世界人権宣言、国際性、私のやりたい・興味のある学問がいかにしてICUで取り組めるか
惹かれるものはたくさんありました。
ICUは出願の時に300字ほどの志望理由書を全学生に課していますが、すごく最もらしい、堅くて真面目な理由を書きました。

でも、noteでだからこそ書くことができる、私なりの理由を挙げるとするならば、


「ワクワク」

だと思っています。

ICUは他の大学と違い、入試科目がかなり独特です。
全員に英語(リーディング・リスニング)と総合教養(ATLAS)
文系には人文社会科学、理系には自然科学が課されます。
全受験生が受ける総合教養では、文系・理系両方の知識が問われることになっています。

中高一貫校で学んでいた影響で、高校2年生から理系科目の履修を一切していなかったためにICUの受験を決めた12月頭から急ピッチで3年間分の理科基礎と数Ⅱ・B を復習しなければなりませんでした。
そのほかにも「教養」とされる日本史、文学、美術、音楽、哲学倫理、政治経済、時事なども、実際の受験を決めた時期があまりにも遅かったために、全てを2ヶ月で完成させるというとんでもない勉強スケジュールになってしまいました。

しかしながら、「受験で一番楽しかったことは何か?」と聞かれたら、
「ICU受験に向けての対策」と「ICUの本番の入試」と即答できるくらい、
ウソでも冗談でもなく、この教養の勉強が本当に楽しかったんです。

入学してからさまざまな同期に聞いたことですが、
「ICUの入試が解いてて楽しかったから、進学を決めた」という人は実際かなり多いです。

ICUは英語でかなり高い能力を求めているため、必ずしも世間一般の受験勉強をしなくても良い、というわけではありません。
「合格すること」が目的であり、意味そのものになってしまいがちな勉強(特に受験期は!)ですが、
学力を試し、どこまで知識があるか、どこまで高校の勉強が完璧かを見る他の大学の入試問題とは少し異なって
「知らないことを知る」「興味のあることを、もっと深める」「新しく知ったことから、もっと別の世界に広げてみる」というメッセージも含まれるICUの入試問題は、「勉強」そのものに対して、「勉強する意味」について、少し考え直してみるきっかけになるのではないでしょうか。


皆さんは大学に入ったら何をしたいですか?
バイト、サークル、インカレ、一人暮らし、寮生活、留学。
資格の勉強とか、インターンやプログラムに参加したりとか。
今は新型コロナウイルスの感染拡大で難しい世の中になってしまいましたが、
友人と遊んだり、国内・国外に旅行したりとか。

新しい友人ができて、高校生の時とは、大きく変わって行動範囲が広がると思います。
確実に、楽しいと感じるものも増えるはずです。
だからこそ、「めんどくさい」「学生の義務」「単位は取れれば良いもの」になってしまいがちな勉強も、せっかく大切な10代から20代の4年間を、大学という学術機関に身を置いて費やすなら楽しい方がいいはず。

常にICUを目指す私はワクワクしていました。
受験勉強は全体的にしんどいんだけれど、ICUに向けての勉強はしんどさとプレッシャーを跳ね返したいくらい、とにかく楽しく感じました。
受験勉強には関係ないかも知れないんだけれど、私の「知りたい!」が本当に入試に出るかもしれないICUの入試のそこ知れなさに、「ワクワク」していました。
私の「知りたい!」ワクワクと、子供みたいなこの気持ちが尊重されているように感じるその温かさが、ICUを最後まで諦めずに志望した理由です。

「これが好き!」「これが楽しい!」「この勉強ならずっとワクワクして続けられる!」
簡単なようで難しい、純粋で、ちょっと子供っぽく思えるようなこの気持ちを大切にしてみても良いかも知れません。

ライター・シオ

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