人事評価によって目指すべきものとは?『図解 人材マネジメント入門』【無料公開#3】
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人事評価によって目指すべきものとは?『図解 人材マネジメント入門』【無料公開#3】

電子版5月28日、書籍版6月26日発売の『図解 人材マネジメント入門』では、人材マネジメントの理解と実践に役立つ100のツボが紹介されています。その中でマネジメントする側・される側双方に役立つ30のツボを、毎日1つずつご紹介していきます。

Q:人事評価によって目指すべきものとは?

A:公平感ある処遇の分配、社員の活用と育成、企業文化の醸成


人事評価の目的は3つあります。
「公平感ある処遇の分配」「社員の活用と育成」「企業文化の醸成」です。

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1 . 公平感ある処遇の分配

処遇の分配とは、宝の山分けのことです。
宝(企業の利益)は有限なので、誰がどれくらいの分け前(賃金)を貰えるのかは、とても大きな関心事となります。
厳密には、賃金だけでなく、仕事のアサインや勤務地、福利厚生や椅子の大きさまで、社員への遇し方のすべてが含まれます。
そして難しいのは「公平」とは与えるものではなく感じるものだ、ということです。ここに「不満」が生まれる原因があります。

2 . 社員の活用と育成

社員の活用と育成は人事評価の大切な目的です。
賃金額を決めて伝えるだけの評価は最悪です。
「お上かみからのお達し」となり労使間の感情的対立を煽る結果となるでしょう。
人事評価とは、一人ひとりがどうすれば活躍できるか、これからどう成長するべきかを検討し、異動・配置・仕事のアサインも含め、必要な援助を共に考えるためのものです。
現状をしっかり評価しなければ、適切な活用や育成は期待できません。

3 . 企業文化の醸成

もう1つ忘れてはいけない目的は、「企業文化の醸成」です。
人事評価におけるフィードバックの積み重ねが企業文化を作っていきます。
「何を評価するか」は企業の重視する価値を直接的に表したものであるからです。
中長期的に見ると、組織にとって人事評価の一番大切な目的は、実はここなのです。

次回は、「公平感」について考えます。

<著者プロフィール>

坪谷邦生(つぼたに・くにお)

株式会社壺中天 代表取締役、株式会社アカツキ 人材マネジメントパートナー、株式会社ウィル・シード 人事顧問、中小企業診断士、Certified ScrumMaster認定スクラムマスター。
1999年、立命館大学理工学部を卒業後、エンジニアとしてIT企業(SIer)に就職。2001年、疲弊した現場をどうにかするため人事部門へ異動、人事担当者、人事マネジャーを経験する。2008年、リクルート社で人事コンサルタントとなり50社以上の人事制度を構築、組織開発を支援する。2016年、急成長中のアカツキ社で人事企画室を立ち上げる。2020年、「人事の意志を形にする」ことを目的として壺中天を設立。
20年間、人事領域を専門分野としてきた実践経験を活かし、人事制度設計、組織開発支援、人事顧問、人材マネジメント講座などによって、企業の人材マネジメントを支援している。
主な著作『人材マネジメントの壺 ARCHITECTURE』(2018)、『人材マネジメントの壺DEVELOPMENT』(2018)など。

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