薬が出てくる原点が見たい! 【こちら覆面DI室 #033】
最近は実習生や研修生が常に病院にいるような状況です。
DI室の実習で新薬のヒアリングに参加させているのですが、
MRさんには学生からの質問にも答えてもらっています。
学生ですので
「転勤多いんですか?」
「やっぱり給料いいんでですか?」
のような質問もアリです。
「なぜMRになろうと思ったんですか?」
こんな質問も多いのですが、
薬剤師資格を持つ女性MRのOさんは
「薬が出てくる原点を見たいと思って」
と答えました。
素晴らしいですね。
創薬から臨床まで、薬に関わる仕事は色々あるけれど、
薬がどんなところで、どんなふうに作られているのか、
原点に関わる仕事をしてみたくて製薬会社へ就職したそうです。
学生達も興味津々でした。
話は変わって、
最近いくつかの後発医薬品の供給休止が相次いでいます。
このような事態を避けるためにも、
薬剤師が行う医薬品の評価には、
製造元がしっかりしているかを確認したいのですが、
一般的に製造元工場の情報は教えてはくれません。
産地表示が基本の食品業界と比べると雲泥の差です。
これを機に、どこか1社でいいから、
薬がどんなところで作られているのか、
公開してもいいんじゃないのかな。
僕らは薬が出てくる原点が見たいんだよね。
「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。
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