見出し画像

医療情報学会でもMRが 【こちら覆面DI室 #034】

またまた2012年の話から

2012年11月15日~17日に新潟で開催された、
第32回日本医療情報学連合大会に参加してきました。

皆さんは、医薬品情報学は得意分野でしょうけど、
医療情報学はどうでしょうか。

そう考えてみると「医療情報って何?」と言う方が多いのでは。

医薬品情報は医薬品という「物」が中心の情報であるのに対し、
医療情報は「人」が中心の情報です。

患者情報を取り扱う処方せんやお薬手帳から、
電子カルテシステムやそのセキュリティなど、
幅広い学問です。

さて、とあるセッションでMRの情報提供に関する報告がありました。

とある病院の発表によると、
従来のMR訪問記録簿の様式を、
より具体的な内容を記載してもらうようにし、
企業の国内売上金額との相関を調べ、
更にMRアンケートも行っていました。

企業の国内売上金額と訪問回数は相関していて、
MRもその認識があるとのこと。

大企業ほど人的資源も多いと言うことか。

しかし、個々の医薬品売上と情報提供回数は相関していなかった。

つまり、売上に関係なく情報提供は行われているか、
売上が高い医薬品は、
情報提供を行わなくても売上が保持されているのではないか、
とのことである。

訪問回数が多かったのは新薬と特許切れ薬。

特許切れ薬は長期収載品に相当しますが、
提供すべき情報が多いわけではないはず。

考えられるのは、後発品対策なのでしょう。


「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?