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MRは医療チームの一員 【こちら覆面DI室 #046】

またまた、2013年頃の話です。

平成24年度第3回JASDIフォーラム
「病院DIにおける医薬品評価と安全対策」
に参加してきました。

「DI室」をテーマにした勉強会って少ないんです。
だから超満員でしたよ。
注目度の高い研究会だったと思います。

フォーラムでは4人のシンポジストがそれぞれの立場で、
新医薬品の評価、抗菌薬の評価、抗がん剤の評価、安全性情報への対応
などを講演されました。

総合討論のときに
「MRは医療チームの一員になり得るのか?」
という質問をしてみました。

がんで有名な先生のスライドには、
すでに「チーム構成と役割」のスライドの中に
医師、看護師、薬剤師、医事課等と一緒に
“製薬企業”の文字が入っていました。

つまり、MRは医療チームの一員になっているとのことです。

新規抗がん剤の円滑な導入と、
適切で安全な使用を図るために
チームベルケイド、チームアバスチンなど、
抗がん剤ごとに多職種の新薬導入チームを作成しています。

そしてカンファレンスを行い、
各職種で導入に必要な課題を割り振り、
チームで同意を得て導入マニュアルを作成するそうです。

MRは職種ごとに説明内容を変えることが多いので、
多職種合同でヒアリングをすると、
製薬企業のマニュアル以上の情報を引き出せる可能性があるとの事です。

MRがチームに参加することによって、
医療現場の実態を理解してもらう事は大切ですよね。

原稿ここまでですが、
今もチームカンファレンスにMRが出ているんでしょうかね。

どこの時点からか、
MRさんってそういう立ち位置じゃなくなっちゃいましたよね。
寂しいけど、仕方ないのかな。

「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。

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