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ご存じ?スポーツファーマシスト 【こちら覆面DI室 #043】

日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が認定する
スポーツファーマシストは、
ドーピングの正確な情報・知識を持ち、
競技者を含むスポーツ愛好家などに対し、
薬の正しい使い方の指導、
薬に関する健康教育などの普及・啓発を行い、
スポーツにおけるドーピングを防止することを主な活動としています。

簡単に言うと、
アンチドーピングの勉強をした薬剤師を認定したものが
スポーツファーマシストです。

ドーピングと言うと、
ステロイドによる筋肉増強剤を思い浮かべる方が多いかと思いますが、
例えば、
OTCの風邪薬に、禁止薬物のエフェドリンを含んでいるものがあります。

他にも、β刺激薬や利尿薬など様々な医薬品が規制対象となっています。

ドーピング検査は、
トップアスリートだけでなく、
身近なところでは国民体育大会(国体)の出場選手でも行われています。

国体には中3から出場可能ですので、
選手にその知識がないと
「うっかりドーピング」を起こす可能性があります。

中学生が薬なんか飲んでるか?
と思われる方もいると思いますが、
例えば試合直前に風邪をひいてしまったらどうでしょう?

 風邪くらいで出場断念しませんし、
おそらく遠征先の薬局でOTCの風邪薬を購入されることでしょう。

このとき服用したOTCで、
5年間出場停止なんて言うことも考えられるんですよ。

今回のコラムは2013年に書いたものなんですけど、
私もこの頃からスポーツファーアシストです。

最近はコロナのせいか、出番も減ってきちゃっていますけどね。


「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。

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