「キレイに整えないことで、目立たせる」というアイデア
この記事では、思い付いたアイデアや出会ったアイデアのうち、
「面白そう!」なものをアウトプットしています。
・役に立つかどうか?
・実現可能かどうか?
・すでに存在しているかどうか?
といったことは、あまり考えていませんので、ご注意ください。
1.今日のアイデア
あえて「整えない」ことで、強調する
2.アイデアの中身
室内の装飾がキレイにまとまっていると、安心しますよね。
ポスターや、絵画、商品などがズラ~っと高さを揃えて丁寧に並べてあると、なんとなく気持ち良い感覚があります。
では、その気持ち良さを崩すことでメリハリをつけよう、というのが、今回のアイデアです。
たとえば、リンゴが売っているコーナーにひとつだけレモンが置かれていたら、違和感を感じますよね。
ビジネス書の並ぶ本棚に、一冊だけクマさんの絵本があったら、「……?」となるはずです。
人間というのは、周りと違うモノに、つい反応してしまう生き物なんですね。
では、ポスターについて考えてみましょう。
駅の構内に、可愛らしい子犬がプリントされたポスターが6枚並んでいる、と想定してみてください。
多少ほっこりするかもしれませんが、大抵の人は「ふーん」と通り過ぎてしまうはずです。
しかし、3枚目を、あえて「おどろおどろしいホラー映画の予告ポスター」に入れ替えてみると、どうでしょうか?
実際に実験してみなければ正確な成果は分かりませんが、「ん?」と振り向く人が多くなると考えられます。
ポスターやPOP、チラシといったものは装飾物ではなく、
「こういう商品がありますよー」
「こういうサービスがありますよー」
という宣伝を行うためのものです。
そのため、キレイに飾るよりも、ちょっとした違和感を持たせたほうが効果的なんですね。
キレイに並べるのではなく、あえて「違うもの」を混ぜる。
強調したいことや伝えたいことがある場合には、有効な手段かもしれません。
3.アイデアのきっかけ
アイデアに関する原理で「非対称性原理」というものがあります。
均一な対称性を崩すことで問題を解決する、という考え方ですね。
まさに、前項のポスターの例がこれです。
非対称なモノというのは、意外と身近に存在していて、
・SDカード
→四隅の一角を切り落とすことで、差し込む向きが分かりやすい
・コップ
→片方に取っ手をつけることで、使いやすくなる
・車のアクセルとブレーキ
→左右で形が異なっていることで、間違えにくい
といった、工夫が施されているんですね。
対称のほうが見た目は美しいのですが、非対称にすることで簡単に解決する問題も多いのかもしれません。