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30歳になったよ|旅のしたく

マクドナルドにて

今、出勤前に、駅前のマクドナルドでこの文章を書いています。もしこのタイトルをだれかが盗み見していたら、僕の顔を見て、服や身なりを見て、「こいつ、30歳になったんか」と思うでしょう。年齢ってそういう謎のパワーがあります。

僕はアフリカと日本を行ったり来たりする仕事をしています。本が好き、雑食で、中でも、南米の小説が好きです。あとは旅先で暮らすことも好きです。

自分が何者か、よく分からぬまま、30年経ちました。今日はその振り返りです。

20代のこと、本と旅先

20代を振り返ると、これまでに暮らしたいろんな場所が浮かんできます。大学で札幌、休学して中米、大学院でオランダとブラジル、就職して埼玉。今はアフリカのウガンダという国に通っています。

ブラジルのスラム街にて。
祭が近くなると、屋台や観覧車が出た。

どうしていろんな場所に行ったか、たまに考えるけれど、結局、僕は逃げてきたのだと思います。子供の頃から、いわゆる「空気を読む」のが苦手で、学校という場所にあまり馴染めなかった気がします。大学生の頃、ブラジルのスラム街にひとりで行くよりこわかったのは、日本で働くことでした。

ラッキーだったのは、があったこと。本は、閉じた場所にいた僕を、外の世界に開いてくれました。小学生で青い鳥文庫、中学生でラノベ、高校生で日本のエンタメ小説、大学以降は海外文学。本と旅先は、だから僕の中でひとつながりです。

本に導かれて旅先に出かけた。そこには、人々の暮らしがありました。

30歳のこと、試行錯誤

さて30歳にはなったけど、べつに羽化するわけでもなし、暮らしは淡々と続いていく。精算業務があり、ペナントレースがあり、晴れの日や雨の日があります。

これを読んでいるあなたは30歳になったことがありますか。それともいつか30歳になるのでしょうか。みんな歳をとっていきますね。

今は一年の5ヶ月くらいウガンダにいます。
藁葺き屋根の家が奥まで連なっている。

そんななかで、最近、試行錯誤がしたいとよく思います。道筋をゆっくりとでも確かめ、歩き続ける。何かを試して、考えて、もう一度やってみる。今度はもうちょっとうまくやれるように。そういう試行錯誤が30代はしたいです。

例えば、だれかと仕事をする。自分の領域の仕事を、考えて案を出したのに、「勝手に決めるな」と言われる。別に決めたわけじゃないんだけど。そうか、この人は一緒に考えたい人なのだ。じゃあ、次は最初から相談してみようか。そんな感じ。

部屋の間取りでもいいです。机を部屋の右側に置く。すっきりするけど、いまいち窓からの景色が良くない。じゃあ、左側に置いてみよう。これで集中できるようになった。部屋に本が増えてきたぞ。もう少し奥の浅い本棚を買おう、とか。

noteも気軽な試行錯誤の場として続けていければと思っています。今週はこれ描こうかなとか、この本面白かったなとか、そういうことを1週間ぼんやり考えて、読んでくれている人の5分をもらう。そんな今の力加減が僕はちょうど良いです。

既に亡くなった人の本を読んで切ない思いをすることも多いので、こういうとあれだけど、noteはみんな生きているのがいいですね。引き続きゆるゆるよろしくお願いします。

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