【うんち事情】アリジゴクの儚い物語
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今回は、いきもの「うんちシリーズ」です。主役は、アリジゴク!
●アリジゴクは幼虫
みなさん、アリジゴクという昆虫を知ってますか?そうです、アリジゴクは昆虫です。
別記事で昆虫と虫の違いを解説していますので、興味がある方は見てみてください。
さて、そんなアリジゴクについてです。アリジゴクといえば、アリを捕まえるために穴を掘り、アリが落ちてくるのを待つ冷酷なハンターのイメージがありますね。
ちなみに、実際は落ちるのを「待つ」だけではなく、穴に落ちまいとこらえるアリに、石や砂を投げつけて落とそうとします。結構、汗水垂らして狩りをしているのです。
そんなアリジゴクはウスバカゲロウという昆虫の幼虫です。カゲロウは、簡単に言うとトンボをもっとスラッとした羽のある昆虫です。名前の通り、ぼんやりするようなか弱さを感じます。
実は、そんなカゲロウですが、太古の時代より生きていて、一説には最初に羽で空を飛んだいきもの、とも言われています。
しかし、昆虫あるあるですが、幼虫と成虫が、まぁ似ていないこと。
幼虫のときはずんぐりした体型ですが、成虫になるとかなりスリムでか弱い感じの繊細な表情をたたえます。
●幼虫はうんちをしない
アリジゴクはアリの体液を吸います。よって、食べ物はほぼ液体です。そのためかわかりませんが、肛門があるにはあるのですが、閉じているようです。そのため、うんちができません。専門家の間では排泄自体をしない、と考えられていました。
●アリジゴクがうんちをするとき
では、アリジゴクはうんちをしないのでしょうか?
いいえ、します。
では、いつ??
それは、さなぎから出てきて、成虫になるそのときに、これまでためにためたうんちを、一回出すようです。
ウスバカゲロウは成虫になるとすぐ、子孫を残すために一斉に飛び立ちます。ウスバカゲロウは大群で現れると言われていますが、その大群の中で、オスとメスが出逢います。
オスはメスに託して、先に果てます。メスはオスから託された種を、その短い時間のうちに産み落とします。その間、およそ一日。
ウスバカゲロウの大群が現れたその後には、産卵場所の川辺に役目を終えたウスバカゲロウが重なります。
そのウスバカゲロウが、今度は魚たちの血となり肉となり、生態系は繋がっていきます。
アリジゴクといういかつい名前とずんぐりした幼虫のすがたと、名前の如く繊細さをたたえ、儚さをかもすウスバカゲロウ。このコントラストがなかなかにおもしろい、不思議ないきものです。
●最近の大発見!!
し最近ちょっとしたニュースになった発見があります。
アリジゴクを飼って観察していた小学生がアリジゴクの砂を入れ替えるために虫カゴからアリジゴクを一旦取り出して紙の上に置き、砂の入れ替えが終わってアリジゴクを虫カゴに戻そうと持ち上げたときに、アリジゴクの下に敷いていた紙に何かしらの液体が付着していたのを発見しました。
その写真を専門家が見たところ、どうやらオシッコはしている、という新事実が発見されたのです!!
昆虫は宇宙からきた!なんて言われるぐらい、まだまだわからないことが多く、そして魅力的ないきものですね。
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