HR DESIGN_DINAMICA

HRとデザイン思考をかけ合わせた「HR DESIGN」という概念を提唱。 顧客と共に、…

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HRとデザイン思考をかけ合わせた「HR DESIGN」という概念を提唱。 顧客と共に、「個」と「組織」と「社会」が共鳴し、躍動感あふれる社会の実現を目指しています。 https://dinamica.co.jp/18

最近の記事

HRの能力定義を見直してみる

今でも多くの日本企業は、終身雇用を前提とした新卒一括採用や評価・賃金制度の運用を行っています。そしてHR部門(人事部門)の役割も、このような日本型人事制度の運用が第一であり、尖った人材よりも会社の組織風土にフィットし、不平を言わずいろいろな仕事をやってくれる人材を採用して、横一線のマネジメント体制の構築に従事してきました。 しかし、これからの「変化が激しく、予測し得ない環境が当たり前の時代=VUCA時代」の到来により、こうした日本企業の伝統的人材戦略やオペレーションシステム

    • HRの存在意義を見つめ直す

      今回は、HRの存在意義についてまとめます。 VUCA時代と言われる変化の激しい外部環境の中で、「人的資源の最適化」というのは最も重要なテーマの1つです。 それにも関わらず、日本企業においてHR(人事)の立ち位置はまだまだ低く、バックオフィス(間接部門)の1部署として捉えられていることも多いのではないのでしょうか。 この一般認識こそが、日本企業と欧米企業との「人における企業競争力の差」を生み出してしまっている最大の要因だと思われます。 そういう意味でも改めてHRの存在意義

      • HRの変化を捉える

        今回は、HR(人事)に求められているニーズの変化について書いてみます。 さまざまな外部環境の変化や国家政策によって、みなさんの「働く」における変化は、生活の中でも実感することは多くなってきたと思います。 しかし、その変化に企業組織が対応できているのか、といわれるとどうでしょうか? みなさんが働かれている組織でも、まだまだ従来の価値観や考え方で組織運営をされているところは多いのではないでしょうか? また、経営陣や従業員の個人のほうが変化に敏感であり、人事部門(HR部門)の

        • HRの潮流を読む

          今回は、HR領域における潮流について書いていこうと思います。 VUCA時代と呼ばれる、不確実性の高い時代と言われるようになってからしばらくがたちますが、もちろんHR領域においても「今までの正解」では対応できなくなっており、新しい役割や視点を持たなくてはならないようになってきています。 今回は ①リーダーシップ ②スキルアップ ③チーム形成 ④エンゲージメント ⑤人材獲得 ⑥IT導入 ⑦組織の目的 の7項目について説明をしていきます。 ①リーダーシップ以前は、前例踏襲

        HRの能力定義を見直してみる

          HRを俯瞰してみる

          私たちは、HRとデザイン思考をかけ合わせた「HR DESIGN」という概念を提唱しております。 そこで今回は、「HR」について全体像を解説していこうと思います。 HRと聞くと 採用のこと? 教育のこと? 人事のこと? となんとなくイメージがつくけれども、明確に説明しようと思うと結構難しいと感じる人が多いのも事実です。 しかし、HR領域は知れば知るほど幅広く、そして奥深いものなのです。 HRとは、「Human Resource」の略です。 日本語で言い直すと「人的資

          HRを俯瞰してみる

          NETFLIXを解剖する

          前回までは「ティール組織」をテーマに記事を書かさせていただきました。 前回記事はコチラ→「ティール組織を考える(後編)」 前々回記事はコチラ→「ティール組織を考える(前編)」 今回は、ティール組織的な要素を有しながら面白い組織運営をしている企業を紹介します。 その名もNETFLIX!! ・・・まぁみなさんご存知ですね。笑 定額制動画配信サービスとして世界で2億人以上の会員数を誇るNETFLIXですが、そのサービスはさることながら組織としても唯一無二の存在なのです。

          NETFLIXを解剖する

          ティール組織を考える(後編)

          前回は、「成熟度による5つの組織ステージ」について書かさせていただきましたが、 今回はティール組織そのものを解説していこうと思います。 ティール組織を理解する上で欠かせない3つの要素が (1)自主経営(セルフマネジメント) (2)全体性(ホールネス) (3)存在目的(パーパス) です。 ラルー氏は、これらを「3つの突破口(ブレイクスルー)」と読んでおり 上記を満たしていくことで、「多元型組織(グリーン)→進化型組織(ティール)」に組織が変革していくと述べています。

          ティール組織を考える(後編)

          ティール組織を考える(前編)

          ティール組織という言葉を一度は聞いたことがあるという人は増えてきたと思います。 では、ティール組織とは一体どんな概念なのでしょうか? 少し解き明かしてみることにしましょう。 ティール組織とは、フレデリック・ラルー氏によって提唱された 次世代型組織モデルを表す言葉です。 この表紙は、結構本屋で見かける方は多いかと思います。 そして、本の分厚さから買うのを躊躇されるのも予想されます。笑 早速本題に…といきたいところなのですが、実はティール組織を理解するためには その前提と

          ティール組織を考える(前編)

          人事のジレンマを解き明かす

          今回は、人事のジレンマを解き明かしてみようと思います。 筆者もHR業界に10年近く携わっており、様々な企業規模の人事と一緒に仕事をしてきました。 その中で「やりたい(やったほうがいい)こと」と「求められている(やらなければいけない)こと」の狭間で、苦しまれている人事の姿をたくさん見てきました。 今日は、少しだけそのことをまとめようと思います。 まず、人事は「会社好き」「仲間好き」な方が多いです。 4つの経営資源である、ヒト・モノ・カネ・情報の中で、最も資源価値が高く尊い

          人事のジレンマを解き明かす

          Purposeを理解する

          Purpose drivenな組織を形成していくためには まずは、「Purpose」というものを理解しなくてはいけません。 Purposeは、「目的」と和訳されます。 つまり、企業が社会の中で存在している目的=存在意義と言い換えることができます。 そして、昨今の企業経営においてPurposeを基点として構造改革や事業成長を行っていくことの重要性が高まっているのも事実なのです。 なぜ、Purposeの重要性が高まっているのでしょうか? 1つは、株主資本主義からステーク

          Purposeを理解する

          purpose drivenな組織のあり方

          現在、人々の”働く”ことに対する価値観が大きく変化しています。 副業の許容やクラウドソーシングの台頭 コロナによって働く場所でさえ、自由に選ぶことができるような世の中になってきています。 これは、会社という環境に依存しなくても働けるようになったと言い換えることができます。 一定のスキルレベルを超えた社会人は、尚更そのような価値観になっていくでしょう。 そうなると、 スキル・マインドの高い”優秀”な社員は、どんどん会社という枠から旅立ち 会社に守られていないと働けない、い

          purpose drivenな組織のあり方