Studio Yasuo NOMURA

NYを拠点に活動中の現代アーティスト。 数学や物理学で研究されている高次元空間から着想…

Studio Yasuo NOMURA

NYを拠点に活動中の現代アーティスト。 数学や物理学で研究されている高次元空間から着想を得て「Dimensionism」というコンセプトを掲げ、アートの領域拡張や新しい概念獲得を目指しています。コンセプトの解説や美術史、数学と芸術に共通する美しさなどのトピックを紹介していきます。

最近の記事

パイオンの話(1). noteも再開してみます.

2020年の大きな大きな節目の年を乗り越えて、ようやくここまで漕ぎ着けて来た旅路もいよいよ次なる目的地へ向かって帆を立てる時が来ています。 コロナ禍の中で一本だけ書いたnoteもあらためて備忘録的に再開してみようかと思います。 ちょっと懐かしい思い出話も含みますが、今日のテーマは「パイオンの話」その誕生の瞬間について。 2020年の春分は世界中に広がり始めたコロナパンデミックがNew Yorkで爆発的に広がる、まさにその分岐点でした。 その分点の瞬間に誕生したのが「PIO

    • 2012年から8年かけて還ってきた地球と金星の旅。そして2028年へ。

      2012年の5月21日。早朝の代々木公園で私と彼女(現在の妻)は太陽を見上げていました。日本全国で同時に観測されるのは実に数百年ぶりといわれた金環日食を観るために。 この年私はこの瞬間に人生の起点となる標準を合わせていました。 太陽と月と地球。 人類がそれまでの歴史を紡ぐ基盤としてきたこれらの三つの天体(象徴)が一直線上に重なる。天と地、光と影、生と死、男と女。相対する極の間(あわい)にこそ真理がある。それが直感でした。分断から統合へと向かう道をアートとして提示して見せ

    パイオンの話(1). noteも再開してみます.