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うつ病、薬物依存を乗り越えてアルバムをリリース! Kevin Gates - Khaza (2022)

先日、3枚目のスタジオ・アルバムとなる『Khaza』をドロップしたKevin Gates(ケビン・ゲーツ)前回は彼のキャリアを紹介しましたが、今回はこのアルバムにフォーカスして解説します。

レーベル  : Atlantic Records & Bread Winners Alumni
リリース日 : 2022年6月17日
名前    : Kevin Gates
本名    :    Kevin Gates / Kevin Jerome Gilyard
年齢    : 36歳


出身地   :    ルイジアナ州バトンルージュ

収監とその後の変化を明かす

デビューアルバム「Islah」(2016)でブレークしたケビン・ゲーツは、全米から注目を浴びるさなか、逮捕され収監。
それ以前にもたびたび投獄され、活動が何度も中断されてきました。
彼は「投獄されて音楽から遠ざかっていたときは、寂しかったよ」と、その時の心境を次のように明かしています。

音楽ができないとき、音楽が自分の使命の一つであると知り、
本当に感謝した。
投獄されて音楽から遠ざかっていたときは、寂しかったよ。
でも、やらなければならないかというと、音楽を作らないと俺の人生はうまくいかないんだ。
音楽を作っていないと、気分が悪いんだ。
音楽は俺にとって癒しなんだ。

また、彼は楽曲制作をする中で薬物に溺れ、うつ病にも悩まされていたようです。
そのため、現在は運動することを取り入れることで生活を改善しつつあると明かしています。

フィットネスを通してよくなったんだ。
俺はうつ病と闘っている。
前はたくさんのドラッグをやってたけど、リハビリしたことがないから、フィットネスがお気に入りのドラッグになったよ。
昔はドラッグをやらなきゃいい音楽は作れない、みたいな感じだった。
俺はエネルギーの変換方法を学んだんだ。
朝起きたら、自慰をする代わりに、そのエネルギーを使ってジムに行くんだ。
精液を溜め込んでも、放出しない。
何か違うものに触れることができるようになったんだ。

2013年の曲がなぜアルバムに収録されたのか?

デビューアルバム「Islah」(2016)は、愛娘の名前をとってタイトルに使用しましたが、今作では彼の息子Khaza Kamil Gates名前を冠して「Khaza」となりました。

また「Khaza」のリリースに先立ち、2013年にリリースの「Thinkin' With My Dick」が、今年TikTokでバイラルヒットし、全米チャートでトップ40入りを果たす快挙を遂げ、リリースから約10年経った今、再び収録されることとなりました。

ケビン・ゲーツは、バイラルヒットについて次のように明かしています。

世界が俺に追いついてきたようで、とても美しい。自分が正しい道を歩んでいることを常に確認できるんだ。例えば、"Big Gangsta "をリリースしたときと同じようにね。[何もしなかったわけじゃないけど、5年後、"Big Gangsta "はずっと続いている......。 "Big Lyfe "みたいな感じかな。多くの人が "何この曲は?"って感じだった。
常に俺は質感を提供してるつもりだ。俺が質感を与えることで美しいのは、人々が、俺のビジョンを理解できないかもしれないということだ。
俺は至高の存在だから、彼らのことを気にすることはない。

Kevin Gates feat. Juicy J - Thinkin' With My Dick (2013)

また、アルバムのリードシングル「Big Lyfe」(2022)では「Ain't where I wanna be, but it's payin' the bills」(居場所はないけど、生活には困ってない)と歌っていますが、これについて次のように明かしています。

ここ以外ならどこでもいい、いたい場所にはいないけど、ここにいるだけでお金がもらえる。
俺は一生懸命父親として働いているんだ。
釣りや狩りに行くのも好きだ。 誇りを持ってる
俺は普通の人間だ。
どうする?ここで子供たちに料理を作るんだ。
世界的なシェフとは言えないけど腕は確かだ。
リビングでヨガをしたりストレッチしたり、1人でいるのが好きなんだ。
偉大なアイデアや啓示を受けるのは、そんな時だからね。
だから、孤独が好きなんだ。そうすることで、物事を処理することができる。
自分に話かけるんだ「Kevin、本当にそんな深刻なのか?」「本当に全てを投げ出す覚悟があるのか?」って"
答えはNoだ。

Kevin Gates - Big Lyfe (2022)

このアルバムには、Internet Moneyの創設者で知られるNick MiraMegan Thee Stallionを手掛けたDJ ChoseDaBaby「Baby Sitter」で知られるGo Grizzlyなどがクレジットされており、現在のヒップホップシーンの人気プロデューサーがずらりと並んでいます。

おわりに

現在36歳の彼は、自身の作品にとどまらず、Moneybagg YoYFN LucciPolo Gといった若手ラッパーの作品に積極的に参加するなど活動の幅を広げています。
その中でもRod Waveとの「Cuban Links」(2019)は、YouTubeで1億回再生され、Rod Waveの名を広めるのに大きく貢献しました。

これについて、ケビン・ゲーツは自分が音楽のファンの1人に過ぎないと明かしてます。

俺はストリートでサポートしているんだ。
それと、俺について一つ言えることは、俺は今でもファンだということだ。
音楽のファンなんだ。エゴはない。プライドもない。
DrakeからDMもきた。RihannaのDMもね。
3年後だったかな。彼女は「これを見て」って。
「私のアルバムに参加して」って感じ。
 Meek MillのDMもきたね。
拒否される恐怖はないよ。
なるようにしかならないんだ。無理強いはしない。
アップしていないアーティストを見ることさえある。
それが俺のやり方だ。
君が盛り上がっていても盛り上がっていなくても、俺はファンだぜ。

強面でありながらも、その裏ではドラッグやうつ病と闘い、音楽への愛情を絶やすことなく前進してきたケビン・ゲーツ
ストリートでは若手ラッパーの作品に参加、フックアップしたり、まだ日の目を見ないアーティストのLiveを観たり、ベテランらしい立ち回りもしているようです。

この機会にケビン・ゲーツの最新作「Khaza」是非チェックしてみてください!!


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今回紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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