見出し画像

いざというときの防災情報を入手する方法を確認しておこう。

デジテック for YAMAGUCHI 運営事務局 兼 Y-BASEスタッフのハラマルです。

始まっていますよ。レノファの反撃が。
「失点が多いのに超攻撃的な監督を呼んできて、さらに失点が増えるのではないか?」という心配はどこへやら。まさかまさかの5試合連続無失点を成し遂げ、順位も徐々に上がってきました。選手が攻守に躍動する姿は、見ていてワクワクしますよ。
皆さんの周りでも話題になっていませんか?え、なっていない?おかしいな…。こんなに内容も結果も素晴らしいのに、なぜ観客が増えないのか…。
いや、これからは、ナイターの試合。出店が並んでいるお祭り気分を味わいたいとか、ビール飲みながら芝生で寝ころびたいといった、お気楽な気分でも大歓迎です。噂のレノファを現地観戦してみませんか


さて、まずは、先日来の大雨により被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
今回の内容については、大雨による被災者もいらっしゃるので投稿することを躊躇しましたが、いや、こんな時だからこそ重要だと思い、記載することにしました。
被害に遭われていて、不快に思われる方がいらっしゃったらすみません。

情報の入手先は準備していますか?

さて、大雨の際、私も自宅近くの河川や道路の状況が大変心配になり、いろんなサイトで情報を集めていました。
ひと昔前であれば、テレビにかじりついて防災情報を入手していたかもしれませんが、今やそんな時代ではありません。
また、先日は、深夜に近所の防災無線が鳴ったので、慌てて窓も開けて耳を澄ましましたが、雨の音にかき消されて、ほぼ聞き取れなかった!ということもありました。(なので結局、防災メールを確認しました。)

できるだけ確かな情報源から、正しい情報を、適切なタイミングで入手したいですよね。
そう考えると、一体どこから情報を入手するのが適切なんでしょうか?皆さんは、防災情報はどこからどうやって入手されているでしょうか?

ということで、今回は、防災情報の入手方法について、いくつか御紹介したいと思います!

①防災やまぐち(山口県)

まず御紹介するのは、山口県のHPで「防災やまぐち」というサイトです。
どうやら、災害の危険性が迫っている際や、実際に被害が発生している場合には、山口県のトップページの目立つ場所からの直接リンクが出現するようです。(平常時にも、ちゃんとトップページからの直リンクがあるようです。)

こちらのサイトでは、警報・注意報や避難発令状況等を、山口県全体でどうなっているのか見やすく作られています。

「防災やまぐち」のトップ画面

警報・注意報については、何時に発令されたとか、注意報が警報に切り替わったとか、履歴も確認できるようになっています。

「防災やまぐち」の「気象情報」タブ

また、避難情報等の発令については、市町ごとに、整理されています。

「防災やまぐち」の「避難情報等発令・避難所状況」

該当の市町名をクリックすると、より詳細な情報が確認できるようになっています。

市町ごとの詳細情報画面

また、このサイト、左側のメニューで公共交通機関や道路情報等も確認できるようになっています。

「防災やまぐち」のメニュー画面

ただし、こちらは単なるリンクなので、公共交通機関の遅れ道路等に被害等が発生しているかどうかは、リンク先に飛んでみないと分かりません

それと、こちらのサイト、スマホで見るとこうなります(笑)ので、ページ下部の「モバイルサイトへ」をクリックして移動しないと、これをスマホで見るのは非常に辛いです!

スマホで「防災やまぐち」を見た画面(PC用)

こちらのサイトの利用上の注意点として、サイトのURLが「http」です。詳しい説明は省略しますが、通信が暗号化された「https」ではないので、対応をお願いしたいところですね。

まとめると、この「防災やまぐち」は、山口県が提供しているサイトということもあって、おそらく間違いはないでしょうし、県域全体での概況は分かりやすいと思いますが、自分がお住いの市町の具体的な状況や、個別の避難所、公共交通機関の実際の遅れがどうなっているのかといった、生活に密着した情報まで辿り着こうと思うと、少し手間がかかる印象です。

②山口県土木防災情報システム(山口県)

次に御紹介するのは「山口県土木防災情報システム」です。
こちらは、県内各地に設置された水位計やカメラ等の情報が地図上で確認できるようになっています。

「山口県土木防災情報システム」のトップ画面

実は、このページ、先ほどの「防災やまぐち」で「雨量・水位」というタブをクリックすると、ここに飛ぶようになっています。なので、知らない間にこちらのサイトに移っているという場合も多いかと思います。

特徴的なのが、「河川監視カメラ」を選択して、地図上のカメラマークをクリックすると…

「河川監視カメラ」を選択した様子

こんなカンジで、河川の状況を監視しているカメラを通じて、時系列で映像で確認することができます。
画面右上では、平常時との比較や、断面図を確認することができます。
こちらを活用すれば、水量が多くなって危険になっている現地に近づくことなく、河川の状況を確認することができます。

「河川監視カメラ」の様子

また、こちらのサイトの特徴として、あらかじめ登録しておいた項目について、気象の注意報、警報、特別警報や雨量、河川水位等の防災情報を電子メールで受け取ることができます
ずっと情報を監視しているのも大変なので、この警報が出たらメールを受け取って、それから情報収集を始める、といった使い方ができます。

https://y-bousai.pref.yamaguchi.lg.jp/citizen/mail/kms_mail_manual.html

まとめると、こちらのサイトでは、河川の水位等について、非常にたくさんの情報が入手できます。
ただ、こんなに多くの情報を処理しきれないよという方は、例えば、近くの河川の監視カメラ映像をまず見るようにするとか、警報等の情報をメールで受け取るといった、自分に必要な機能だけを利用されるといいかもしれません。

③あなたの街の防災情報(気象庁)

さて、①・②と、県域から地区を絞っていく方向での情報提供がされているサイトを御紹介しましたが、これからは、自分が住んでいる市町村の情報が最初に分かりやすいものを御紹介します。

まずは、気象庁のサイトで「あなたの街の防災情報」(https://www.jma.go.jp/jma/index.html)というものですが、この名称はあまり知られていないようですね。

この気象庁サイトもウェブページなので、アプリのインストールの必要がなく利用できます

気象庁トップ画面からの入口が少し分かりづらかったので、画像で紹介しておきますね。PCでの画面はこちら(赤く囲ったアイコン)です。

気象庁サイト(PC)での「防災情報」の入口

スマホからの入口はこちらです。

気象庁サイト(スマホ)での「防災情報」の入口

こちらから入ると、まず最初に、お住いの市町村を登録することになります。今回は、Y-BASEがある山口市にしてみましょう。

まずは、発表中の防災情報・警報・注意報の状況です。

気象庁HP「防災情報」のとある時間帯のスクショ

シンプルなアイコンでまとめられていて、非常に分かりやすいですね。

が、一点、気になることが。
上の「発表中の防災情報」には、「土砂災害」、「洪水」、「浸水」、「雷」の4項目の記載がありますが、下の「警報・注意報(発表状況)」には、「浸水」がありません…。はて?

気を取り直して、続いて、同じく警報・注意報の「今後の推移」を見てみると…

気象庁HP「防災情報」のとある時間帯のスクショ

こちらは、今後、いつ頃に警報・注意報が発令or解除されるかの見通しになっています。こちらも非常に分かりやすい形で表示されていると思います!画面右側に青色表示されている「>」を押すと、右側にスクロールもできます。

あら、こちらには「浸水」が入っていますね。それに、「30」「50」といった数字が入っています。これは何なんでしょうか?確率?だとしたら、なぜこの行にしか出ていないのか?
「詳しく見る」を押してみましたが、数字に関する説明はありませんでした…。はて?

ちょっと一部、良く分からないところがありましたが、シンプルにダッシュボード化されていて、パッと見で現状や今後の推移が確認できます
注意が必要な点は、「黄色」⇒「赤色」の上に、「紫」→「黒」のアイコンがあることです!黄色と赤色の表示に慣れてしまっている身としては、黒が一番危険だというイメージが湧きづらいので(あれ、私だけ?)、そこは意識して見るようにしましょう。

アイコンの注釈

さて、同じ画面内に、「指定河川洪水予報」という項目もあります。こちらは、氾濫警戒情報などが発出された際に、表示されるようです。

指定河川洪水予報(気象庁HPから)

ただ、こちら、詳細情報がPDF!で文書で書かれています。具体的な場所については、PDF内で以下のような記載がありますが、字名・地番だけじゃ分からん!という方は、続いて紹介するマップを参照されてください。

添付されているPDFの一部

こちらのサイトには、まだまだ情報が詰まっています。
「キキクル」という愛称の「危険度分布」マップも表示されています。「キキクル」とは、令和3年3月に公募によって決まった愛称のようで、雨による災害の危険度を5段階で色分けして地図上にリアルタイム表示してくれます。
大雨警報(土砂災害)→「土砂キキクル」、大雨警報(浸水害)→「浸水キキクル」、洪水警報→「洪水キキクル」の3種類があるそうです。

土砂キキクル(気象庁HPから)
浸水キキクル(気象庁HPから)
洪水キキクル(気象庁HPから)

こちらも、おそらく最初に登録した都道府県を中心にマッピングされており、非常に分かりやすく表示されています。

ただ、これを書いていて気づいたのですが、「浸水」と「洪水」って、同じような現象に起因するもので、ほとんど同じようなマップになるかと思っていたら、全然違うんですね。
気象庁のHPには、浸水とは「ものが水にひたったり、水が入りこむこと」、洪水とは「河川の水位や流量が異常に増大することにより、平常の河道から河川敷内に水があふれること、及び、堤防等から河川敷の外側に水があふれること」と記載されていました。

それから、先ほど、PDFで詳細が示されていた「指定河川洪水予報」がありましたが、こちらの「洪水キキクル」には、指定河川以外も含まれているそうです。

それから、このサイトには天気予報とアメダスの情報も詰め込まれています。

天気予報(気象庁HPから)
アメダス(気象庁HPから)
雨雲の動き(気象庁HPから)

それから、大雨とは直接関係ありませんが、地震情報も分かりやすくまとめてくれるようです。

地震情報(気象庁HPから)

まとめると、気象庁HPの「防災情報」で、お住いの市町村を登録しておくと、身近に迫った危険がダッシュボードで見やすくまとめられています
一方、簡易化し過ぎているためなのか、若干、分かりづらい箇所もあるような印象です。このため、日頃から、ある程度、このサイトを見慣れておく必要があるかな?と思いました。

④NHKニュース・防災アプリ(NHK)

それから、実は2年前のnoteでお知らせしたことがありますが、「NHKニュース防災」アプリにも重要な情報が取りまとめられています。

こちらはアプリ形式なので、事前にスマホ等にダウンロードが必要になります。こちらのアプリもお住いの市町村を登録することができます。こちらは3箇所登録可能なので、自宅や勤務地、実家などを登録しておくと便利かと思います。

画面の下側に常にメニューが表示されているので、その中から「災害情報」をタップすると、このような画面が表示されます。

NHK防災アプリの画面

こちらにも警報・注意報の発表状況がアイコンで分かりやすく表示されていますね。
ここでの色使いも、気象庁と同じで、黄色⇒赤色⇒紫色⇒黒色と危険度が上がっていきますので注意してください。

また、警報・注意報の「今後の推移」も表示されます。

警報・注意報の今後の推移

「避難情報」や「各地の詳細な情報」という項目は、情報の該当があればタップできるようになっています。
「各地の詳細な情報」を見てみると…

「各地の詳細な情報」の一部

テキストデータになりますが、重要な情報が取りまとめられていると思います。

注意事項としては、こちらのデータ、更新の頻度や正確性については、ちょっとよく分かりませんでした。
ある時間帯では、「交通情報」に記載がなかったのに、実際はJRが運休していたということもありました。
どうやって、ここにデータを反映させているかが分からないため、何とも言えませんが、システム的に制御しているのでなければ、実際の情報とは時間差が生じている可能性もあるかもしれません

また、こちらのアプリも、地震情報も掲載されています。

NHK防災アプリから

⑤その他

その他、お住いの市区町村が、独自に防災メールの送信や、山口県土木防災情報システムとは別の河川カメラの映像を提供している場合がありますので、是非、確認してみてください。

また、天気予報系のサービスや、アプリケーションの位置情報を活用しているもので、民間サービスの中にも、こうした防災情報を受け取れるようなものもあります。
普段お使いのサービスに、そういう機能があるのであれば、操作や画面の見方には慣れやすいかもしれません。

まとめ

今回は、無料で気軽に使えるサービスをいくつか御紹介しました。
身近に迫った危険を把握するため、災害に関する情報は重要で、見過ごしてはいけないものもたくさんあります。
そうした情報を、いつ、どのように入手しにいくのか、あるいは、メールなどで受け取るようにするのか、しっかりと準備しておくことが大切かと思います。

ひと昔前と違って、今では、様々な選択肢があります。
お時間があるときに、いろいろ探してみて、それぞれのサービスの特徴を把握して、自分なりの情報パトロールルートを考えてみてはどうでしょうか。

最近は、パッと見で分かりやすいようにダッシュボード化されていたり、表示等が(知らない間に)アップデートされているということもあります。いざというときに、そうしたダッシュボードやアップデートされた画面から、正確に情報を読み取る必要がありますので、本当に危険が差し迫ったときだけでなく、ちょっとしたときにも、見るような習慣をつけてはどうでしょうか。

また、今後は、こうした多様なサービスをまとめたサイトや、それぞれから情報を引っ張ってきてポータル化するようなサービスが生まれるかもしれませんね。期待したいです。

もうこれ以上、大雨等による災害が発生しないことを祈りつつ、安心・安全な環境確保のためにデジタルサービスを便利に使いこなすようになれたらいいですね。