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12月は事故最多月間です。路面が積雪・凍結したときは、時間帯や天候での油断に注意! データアナリストへの道#15

デジテック for YAMAGUCHI 運営事務局 兼 Y-BASEスタッフのハラマルです。
Jリーグはオフシーズンですが、専らの話題は選手の移籍・残留だけではありません!先般、レノファ山口のユースチーム(U-18)がプリンスリーグ中国に昇格を果たしたり!

Jリーグのリーグ構造が見直され、2024シーズン以降、J2からJ1への自動昇格及びJ3への自動降格が3チームずつに増えるなど!

激動の展開を迎えております。
まぁ、サポーターとしては、2024シーズンの前に、2023シーズンがどうなるのか心配でたまらないのですが・・・きっと、どうにかなるでしょう!

さて、まさに今ホットな話題と言えば、「JPCZ」でしょうか。私はまだ聞き慣れないので、目にする度に「?」となるのですが、雪雲が発達しやすい強い寒気が流れ込むそうです。山口県内でも積雪や路面凍結が予想されるそうなので、皆さん、交通事故には十分お気を付けください。

ということで、以前、交通事故についてデータ分析したのですが、今回は、冬時期の交通事故状況について調査してみようと思います。

前回と同じデータを使おうと「山口県オープンデータカタログサイト」を見てみると、2021年の交通事故情報も新たに掲載されていました。このため、今回は、2019・2020・2021年の3か年のデータで分析してみます。来年に入ったら2022年のデータも追加されると思います。データが増えていくのは楽しみですね。

まずは、交通事故の月別の状況を見てみます。さらに、天候別に色分けしてみました。

交通事故発生件数(2019-2021年)月別・天候別

そうすると、年間を通して、12月が一番交通事故が多い月間だということが分かります。
天候別に見てみると、12月はまだ晴れの日の事故が多いですね。1月・2月になると晴れの日の事故が減るので絶対数が減っていますが、雪の日の事故が増えているようです。

さて、この12~2月の間に絞って、交通事故発生の時間帯別をみると以下のようになりました。

交通事故発生件数(2019-2021年)発生時間帯別

朝と夕方に多いのは、前回分析した年間を通しての傾向と同じですね。特に12月の17時~18時が多いというのは、師走の忙しさを表しているように見えますね。
皆さん、12月は忙しい時期だと思いますが、特に、17~18時頃の夕方の運転には特にお気を付けください

ちなみに、この3か月間を曜日別に見てみると、次のようになります。

交通事故発生件数(2019-2021年)曜日別・発生時間帯別(12-2月の3か月間計)

水・木・金曜日の夕方が多いです。急いで帰宅や帰社している姿が思い浮かびますね。また、水曜日の朝にも多いみたいです。
この辺り、心理的なものが影響しているのか、特異日があったのか、統計上の有意性があるかどうかは、もう少しデータがたまるのを待ちたいですね。

さて、今回は冬時期の影響を見ようと思っていますので、天候によって事故類型に差があるのか見てみました。

交通事故発生件数(2019-2021年)天候別・事故類型別

ありゃ、7月の分析時もそうでしたが、事故発生件数で言えば晴れの日の事故の方が圧倒的に多いので、件数だけを並べても比較ができません。
このため、「件数」を、割合に変更します。作業はとっても簡単です。「件数」をクリックして表計算を追加するだけです。「合計に対する割合」に変更して横(天候別)の割合に変更してみました。

「件数」を「合計に対する割合」に変更
天候別にみた交通事故発生割合(事故類型別)

おっと、これは個人的には予想外でした。雪の日の交通事故は、車両単独が多いようなイメージがありましたが、雪の日も他の天気と同じように、車両相互の交通事故が一番多いです。「車両単独」が若干多くなっていますが、「人対車両」を少し上回る程度ですね。
ということは、雪の日の自動車運転で注意することは、車両同士の事故につながらないよう、車間距離を十分に取るとか、スピードを出し過ぎないということになりそうです。他の天気の時と同じですね。

もう一つ、冬の特徴として、路面が積雪/凍結していることがあります。この時の特徴を見てみようと思います。データの中に「路面状態」というものがありました。ここが「積雪」と「凍結」になっているものだけをフィルターにかけてみます。

交通事故発生件数(2019-2021年)路面状態が「積雪」又は「凍結」

すると、意外なことに、路面が積雪又は凍結していた場合の事故は、12月にはあまり発生していません!
1月は、6時・7時頃という通学・出勤時間帯だけでなく、8時・9時が一番多いですね。もしかしたら、時間帯的に、「もう路面は大丈夫だろう」と安心したところで事故が多く発生しているということでしょうか!?
2月は7時・8時が多いので、通学・出勤時間帯ということになるかと思います。
以上から、1月は、通学・出勤時だけでなく、その後の時間帯にも油断せず要注意、2月は、通学・出勤の時間帯は特に慎重に、という呼びかけになるでしょうか。

それから、先ほど分析した天候と事故類型について、路面が積雪/凍結時に絞ってみてみます。

事故発生件数(2019-2021年)路面状態が「積雪」又は「凍結」

すると、もちろん、雪の日が一番事故が多いのですが、雪の日に限らず、晴れの日、曇りの日にも事故が発生しているようです。
私も経験があるのですが、太陽が出ていて車内に暖房を付けていると、外気温の感覚がなくなって、「路面の凍結も融けているかな?」と勘違いしてしまうことがあります。
晴れの日、曇りの日でも一定数事故が発生していますので、路面が凍結したままかも?と慎重に運転するようにしましょう。

最後に、路面が積雪/凍結時の事故発生箇所をマッピングしました!

交通事故発生箇所(2019-2021年)路面状態が「積雪」又は「凍結」

すると、これまた意外なことに、山陽側に集中していますね。
もちろん、交通量が多いから事故の発生件数も多いということはあるかと思いますが、それにしても、ですね。
晴れの日の事故は、完全に山陽側だけになっています。
もしかしたら、ノーマルタイヤが多いからなのかもしれませんが、その辺りはデータがないのでなんとも言えません。ひょっとしたら、油断なのかもしれません。

というわけで、無理矢理まとめてみると、今月(12月)は事故が多い時期ですので、自動車を運転する方は特に、夕方に慌てて運転することがないよう注意しましょう。
また、路面が積雪・凍結しているときは、時間帯や天候、通行車両の多さなどで油断することなく、慎重に運転しましょう
そして、冬でも一番事故が多いのは、晴れの日です!天気が良くても、普段からの運転には十分注意して冬を楽しみましょう!