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【Pick Up記事】哲学対話でパーパスを描く

これまで、4回にわたって「スタッフで話し合ってみた」シリーズの記事を出しました。

  1. 働く

  2. 幸せ

  3. 普通

  4. ヒーロー

これらは、哲学対話のルールに基づいて座談会形式で実施しています。
この記事を書いているスタッフもデジKAMAに来て初めて知った哲学対話について、@DIMEの記事の要約と共に、私たちのアウトプットを紹介します。

今回のPick Up記事

「パーパス(Purpose)」とは、企業が社会的に存在する意義を指します。

課題

トップダウンでパーパスを策定しても、なかなか従業員一人ひとりに浸透しないという課題があります。「世界」「未来」「貢献」といったキーワードを、日々の実践に落とし込むのは大変だからです。

課題に対する実践

  • 東京大学大学院の堀越耀介氏と電通は「マイパーパス策定プログラム」を共同開発しました。会社のパーパスを自分と重ね合わせるために、「哲学対話」のアプローチが有効です。

  • 「哲学対話」には以下のポイントがあります。

    1. 探求するための対話である

    2. 人を傷つける意図がなければ自由に話せる

    3. 意見や立場は途中で変わってもよい

    4. 合意や結論を目指すが、必須ではない

    5. 問いかけて聞ければ、話さなくてもよい

    6. 自分の経験から自分の言葉で考える

実践の結果

対話を通じて、参加者は考えを深めたり新しい気づきを見つけたりします。そして、自分自身の人生の意義や目的、働く意義である「マイパーパス(自分の問い)」を見つけられます。

将来の展望

答えのある課題の解決は、AIに取って代わられています。人間には、答えのない課題に立ち向かうスキルが求められています。企業が競争力を高めていくためには、従業員の哲学的な思考力を養うことが有効であると考えられています。


デジKAMAで哲学対話をしてみて

チームビルディングの一種として、スタッフがお互いの新たな面を知ることにつながりました。
日々、ワーカーが働き続けられるように縁の下の力持ちをしている私たちスタッフ。どうしても目の前の出来事に目が行ってしまいがちで、とても充実した日々ですけれどもあっと言う間に終わる1週間の繰り返しです。
そこで、1か月に一度でも時間を設けて、業務に直接関係のない対話を挟むことで、自分たちの素質を元に現場で育んできた価値観の棚卸と共有ができるのです。

第1回「働く」では、スタッフそれぞれ仕事という活動が好きなことがわかりました。仮に働かなくても暮らしていけるだけのお金があっても、自由にできる時間があっても、人と関わったり自分のスキルを磨いたりしたいという思いが聞けました。楽しい活動である仕事に参加したいと願う人の思いを叶えるのが私たちの考える就労支援です。「仕事はしなきゃいけないものだから、ワーカーがどうにか働けるように持って行く」と他者を変容させるものではありません。

第2回「幸せ」第3回「普通」では、「自分の基準」「社会の基準」のような他者との比較の観点がありました。傍から見て幸せなはずなのに控え目に振る舞っている、との意見はその代表です。また、言葉の持つ意味が字面よりも広がっていて、会話の中で使用したときに人にもたらす周縁化、さらには暴力性についても触れられたように思います。より的確に表現する努力を続けたいものです。

第4回「ヒーロー」は、後半が好きな曲紹介というお楽しみ展開になりましたが、誰にでも訪れる瞬間的な行為の形容であるという考えが印象的でした。常に公明正大で聖人君子である誰か特定の人がヒーローたり得るのではない、人間味のある存在であってほしいとのこと。スタッフだってワーカーだってヒーローになり得るのです。勇気づけられました。

まとめ

私たちは、
障害のある人や、ひきこもり状態にある人に対する社会参加や自立を促進するための新たな就労支援策として、IT業務を中心とした在宅就労または通所による就労機会を提供する
というパーパスを持つ、鎌倉市の事業(一企業の従業員が運営している就労の場)、「デジタル就労支援センターKAMAKURA」です。

既にあった運営方針と、

今回「スタッフで話し合ってみた」で導き出されたマイパーパス転じて文化

  1. 働きたいワーカーの思いを叶える

  2. 幸せかどうかは自分が決める

  3. 言葉を大事に、的確に使う

  4. 人間くさく、時にはかっこよく

これらを合わせ、「デジKAMAで仕事をしたことで、働く楽しさがわかった / 思い出せた」「新しいことにも挑戦してみたい」とワーカーに思ってもらえるような運営をこれからも続けていきます。

【Pick Up記事】デジKAMAスタッフが選んだ記事を登録ワーカーが要約し、不定期でお届けしていきます✨

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