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夏歩き 縦走21km 高尾山・景信山・堂所山・陣馬山・藤野駅をゆく 2024

私は高尾山に心を惹かれ季節が変わる度に高尾山口駅から出発し、高尾山、景信山、堂所山、陣馬山そしてゴール地点の藤野駅へというルートを歩いています。全長21kmあるコースは9時間程かかります。長時間山の中にいるので、日々の雑事から離れ心を落ち着けるのに最適な日帰り旅行。今回かかった時間は8時間20分ほど。トライアスロンのトレーニングのせいか、いつもより40分ほどコースタイムが早くなっています。またいつもよりそれぞれの山に着くのが早く感じた1日でした。今回のルートと距離毎の高度は下の図のようになっています。

東京都から出発しているのに神奈川県がゴールになる面白いコースです。

さて当日はいつも通り4時に起床。登山用の荷物は前日に準備しておいたので、コーヒーを飲んで目を覚ましたら、始発電車に乗り高尾山口駅を目指します。高尾山口駅到着は6時20分くらい。このコースを余裕を持って歩くには、6時台にはスタートしたいところです。高尾山口駅で登山準備を済ませ、ケーブルカー乗り場方面へ行きます。

ケーブルカー乗り場についてみるとほとんど人がいない状態。真夏だから登山者が少ないのかなと思いつつ、お気に入りの稲荷山コースへ入ります。

稲荷山コースへ入ると森の緑が光で照らされていて、透き通った緑の光景が山へようこそと言ってくれている気がしました。

ゆっくりとウォーミングアップをしながら歩いていると、前にいる登山者が屈んで何かを撮影している様子。自分もその場所に行ってよくよく地面を見てみると小さなキノコ(?)が生えていました。可愛いので私も撮影。歩いている時は面白いものを見つけるセンサーをしっかり動かそうとあらためて思いました。

しばらく歩くと稲荷山に到着。少し歩くだけでも街並みを見下ろせるのが稲荷山コースの特徴ですね。

ここで少し水分を補給。道端の植物を眺めながら高尾山山頂を目指します。

ここで頑張りすぎると後半に響くので、のんびりペースで高尾山山頂へ到着。しばし景色を眺めます。この日の富士山はうっすらと見える程度でした。思えば雪がない富士をここで見た事はあまりないかも知れません。

トイレ休憩と水分補給を済ませたら、一丁平に向け出発。まずはもみじ台を目指して歩きます。夏なので登山道の植物も青々としています。

もみじ台に到着し、山々を見ようと思ったら草木がのびのびで見えず。冬には良く富士山が見えるスポットなだけに残念。気を取り直して一丁平の展望デッキへ進みます。ここでも歩いていると花が咲いているので、ゆっくりと眺めながら進みます。私が山の植物にもっと詳しいと名前を言えていいのですが。今度書店で山の植物図鑑を探してみようと思います。

一丁平に着くといつもなんとなく屋根付きの休憩場所を見てしまいます。夏は青い紅葉が屋根に覆い被さっていますが、秋には黄色く染まった葉と建物が合わさり美しい光景になります。

そして一丁平の展望デッキに到着。呼吸を整え山々を眺めます。ここでも富士山はうっすらとしか姿を現してくれませんでした。でも、いつも同じ景色がみれるとは限らないのが山の醍醐味な気がします。

ここの展望デッキの横の茂みの中に、赤々としたユリがあります。毎年夏にこの場所で見るのですが、今回自分では初めて撮影。家に帰って調べてみるとカノコユリかなと思います。中々衝撃的なスタイルで、心に突き刺さる感じがします。

夏の暑い青空が見えるアップダウンを越えながら歩いて行くと小仏城山に到着です。ここも草木が良く伸びていて景色が見えなかったのですが、隙間からなんとか景色を堪能。

真夏の登山で身体も暑くなっているので、城山茶屋でレモン味のかき氷を注文。いきなり食べたら頭に「キーン」ときました。暑いのでOS1を飲みながら歩いてますが、かき氷も身体を冷やしてくれ生き返ります。レモンシロップで糖分も補給して元気になりました。

そして景信茶屋青木さんが青天狗と名前を変えて景信山から小仏城山に移転。覗いてみると以前挨拶をしていたワンちゃんにも会うことができました。久しぶりに会えて嬉しかったです。今回は吠えられず、優しい瞳をこちらに向けてくれました。

ワンちゃんとレモン味のかき氷に元気をもらい、いざ景信山へ出発。春に歩いた時、山に咲く桜を撮影した場所は緑で覆われていましたが、かすかに隙間から山並みを見ることができました。残念ながら景信山へ行く途中で相模湖ビューは今回見ることができず。景信山まで相模湖ビューはおあずけです。

歩いていると足元に小さな栗が落ちていました。落ちている栗のトゲトゲに秋の気配を微かに感じます。暑い空気の中に秋を感じながら歩いていると、通っているデッサン教室で描きそうな放射状に実がついた植物を発見。デッサンで描こうとすると描写が大変だったりして驚くんですよね。

そんなこんなで歩いていると景信山へ到着です。景信山で背中から荷物を下ろし、おあずけになっていた相模湖ビューを眺めます。今回の登山は夏雲も目当てだったので山に浮かぶ雲も見れて心の中で大はしゃぎです。木々の間から見える夏雲もふんわりもくもくと良き感じ。

景信山で景色を眺め少し休憩。いざ陣馬山へ向かいます。でもここで今回も陣馬山へ向かう前に堂所山へ寄ることにします。堂所山は視界が全て木ですが、そんなところがなんか好きです。

ここからの道のりはひたすら木々に囲まれた森の中を進みます。この頃には風も出てきて涼しくなっていました。標高もある程度あるので、山の上の方が都内より涼しいのでしょうね。リラックス時間を過ごしながらのんびりと進みます。

堂所山へと向かう急な斜面を頑張って登ると、堂所山山頂に到着です。山頂は森林ビューを楽しめます。椅子もしっかりあるので森を眺めながら休憩も可能です。

ここでOS1を補給し陣馬山の途中にある通過地点、明王峠を目指します。歩いている途中で登山道の真ん中にすくっと生えている葉を発見。なんだか小さくて可愛い。明王峠に向かう途中には開けている場所があり、太陽の光が降り注ぎますが、そこまで灼熱ではない感じでした。時折風が吹いて涼しいくらいです。陣馬山でも景色のご褒美があることを願いつつひたすら進みます。

陣馬山に向かう途中の休憩地点、明王峠に到着です。ここは景信山方面から来た人や、陣馬山方面から来た人の休憩スポットになっています。春には桜も見ることができます。ここでも荷物を下ろしてOS1で水分補給。ここで陣馬山での冷やし蕎麦と冷たい氷入りのアイスコーヒーに想いを馳せます。

しばし休憩したあと明王峠に別れを告げ、陣馬山へ向け歩き始めます。陣馬山ではどんな景色を私に見せてくれるのか、期待とドキドキが入り混じります。

ついに馬のモニュメントが現れ、陣馬山の山頂へ到着。明王峠側から陣馬山の山頂へ登ると、突如としてこの馬が現れます。この唐突感にいつも驚きます。

陣馬山でしっかりと景色を眺め夏を心に入れます。この山は景色を遮るものが何もないので遠くまで夏の風景を見ることができます。ここまで来て夏雲と山を同時に見れて感激。

夏雲と山をしっかりと胸に刻んだ後、いよいよ冷たい蕎麦とアイスコーヒータイムです。信玄茶屋で登山のご褒美を注文。並々と注いでくれるアイスコーヒーにお疲れ様の気持ちを感じます。ちなみに冷たいお蕎麦は数量限定ですのでご注意を。

冷たい蕎麦を食べてみると、ここまで歩いた身体の疲れが癒されていくようです。トッピングについているワサビと具材の山菜との相性も抜群。少しピリッと刺激がある感じも良いですね。そして景色を眺めながらアイスコーヒーを頂く。凄く贅沢なコーヒータイムです。
身体に栄養を補給し、アイスコーヒーで頭をすっきりさせ藤野駅に向けて下山。ここからはひたすら下ります。標高が低くなっていくので段々暑くなってきます。

そして下山後、太陽が照りつける灼熱のロードを藤野駅に向かい歩きます。ここで夏野菜を購入しようと思いましたが売り切れでした。残念。藤野駅に向かう途中には川が流れているので眺めて涼しさを取り入れます。川遊びをしている方々もいて楽しそう。

最後のロードを歩いたあとゴールの藤野駅に到着。恒例のラブレターをチェック。駅にはひまわりも咲いていました。思わぬひまわりのサプライズです。

藤野駅で電車に乗り、今年の夏山登山は終わりました。山の夏色の風景と夏雲を見れて心に夏を満たした一日。この時期の高尾山から陣馬山は標高が低い場所は気温が高いですが、山頂に登るにつれ涼しくなるのでおすすめです。

さて次回の高尾山から陣馬山への縦走は紅葉の季節を予定しています。季節によって様々な顔をする山へ再び出かけようと思います。

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