【ユーザーインタビュー】子ども達の”好き”を見つけるインクルーシブな場づくりを -シェルターインクルーシブプレイス コパル-
デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回はシェルターインクルーシブプレイス コパル(https://copal-kids.jp/)さんです!
コパルさんはデジリハユーザーの中で現在唯一の遊戯施設として、障害の有無に限らず多くのお子様にデジリハ体験を提供しています。コパルの詳細やデジリハを導入してみての感想を運営に関わる佐藤親子に伺ってみました!
シェルターインクルーシブプレイス コパル について教えてください
山形市の発展計画で、雪が降る冬にでも遊べるような屋内施設を南部にも作ろうという企画がありまして、民間団体が企画と運営をするような仕組みなんですけれども。複数の法人がタッグを組んで「株式会社 夢の公園」という会社を作りコンペに参加しまして、採択されたという経緯になります。施設を作っていくにあたり、地域の有識者の方々とのワークショップや、実際に利用される親御さん、障害児のご家族を含めてたくさん話を伺いました。
施設のコンセプトとして、
・生きる力を育てる
・インクルーシブな場をつくる
・地域共生
を挙げています。自分で課題を考えて解決したり、人と協調したり、世界を生き抜く力を養ってもらいたいと考えています。また、社会の多様性に対応する方法としてインクルーシブデザインのアプローチを採用しています。地域の方々にしっかり参画していただくことが重要ですね。私も地方で育ったので、地域みんなで子どもを育てるという感覚が強かったです。コパルでは、親御さんの孤独に寄り添いながら、地域のボランティアさんや企業全体で子ども達に関わるというのがモットーです。
今後はインクルーシブコーディネーターという認定資格の開設など、積極的に活動を展開していこうと思っています。
デジリハを導入したきっかけは?
元々私たちが運営している社会福祉法人ヴォーチェは、医療的ケア児への支援を結構早いうちから始めていたんです。その中で私たちの活動について講演をさせていただいたことがありまして、そこでデジリハメンバーの方に出会ったのがきっかけです。コパルの話を頂いたときに、まずデジリハを思い出しました。障害児が楽しくリハビリを出来るようにするためのツールでありつつ、全ての子どもが楽しめるインクルーシブなコンテンツだと感じました。自分の能力を使いながら、未知との出合いを大切にできるコパルにぴったりなプロダクトだと思っています。
実際デジリハを導入してみていかがでしたか?
オープンしてみて、障害児の来館者数はまだまだ少ないのが現状です。これからもっと障害児とご家族が来館しやすいアピールをしていくことが必要だなと感じています。その中でも、障害児のお子様が選ばれるのはまずデジリハゾーンですね!「まぜるとかわる」などのアプリはとても美しいので一つのアート作品だな、と思います。写真を撮っていかれるご家族も多いですよ。
障害のないお子様も多くデジリハゾーンに来訪されます。未就学から低学年の子が多い印象です。親御さんと一緒に来訪されて、親子一緒にプレイしているときに意外と親御さんの方がうまく出来ないこともあって(笑)。お子様の方がすんなり上手に出来ている様子を見て、この子こんなに成長しているんだ!とご家族が気づくきっかけになる瞬間にもよく立ち会います。
障害児のお子様の場合はきょうだい児さんと一緒に来られることが多いんですが、障害のあるなしに関わらずみんなで楽しんで過ごされる様子が印象的です。これは既存のゲームなどでは再現できないなと思います。
先日、障害児のお子様をご招待して「スペシャルニーズデイ」を開催したのですが、その際もデジリハを体験していただき、とても好評でした。視覚障害のあるお子さんがピアノのアプリを音とサポーターの方の実況中継で楽しんでいったり。「もっとこうなったらいいな!」という活発な意見もたくさん聞かれました。皆さんリハビリだと思ってプレイしていないので、ひとしきり遊んでいただいたあとに「実はこれ、病院とかでも使われているリハビリツールなんですよ」と伝えると驚かれる方が多いですね。
ー印象的だった出来事は?
普段なかなか笑ったり声を出したりといった表現が難しいお子様が、クジラや車を触ってニコニコしていた様子がとても印象的でした。見守っていた親御さんやきょうだいさんもすごいね!と喜んでいらっしゃいましたね。
アプリ数も多く色々な種類があるので、お子様の反応もアプリごとに大きく変わります。お子様1人ひとりの好みがはっきり出るので、”好き”を見つけるきっかけになっていると思います。
これからデジリハと一緒に目指したいもの
オープンから半年たって、これからリピーターさんがどんどん増えていく時期になります。遊戯施設ならではの使い方をもっともっと見つけていきたいです!例えば「びしゃびしゃパニック」をただMoffバンドを腕につけてプレイするだけでなく、本当の水鉄砲を工作して、よりリアル感を持たせたプレイの仕方なども考案できるといいなと思っています。来館者もスタッフも、お子様と一緒に遊びながら学んで成長していきたいです。
これを読んでいる方々にメッセージを!
子ども達1人ひとりの”可能性”や”好き”を発見できるツールといったらデジリハ!と思います。デジリハメンバーは代表岡さんを筆頭に生きる力の塊みたいな感じだし、ツール自体はとてもインクルーシブだし、デジリハとコパルのコンセプトはとても近いなと改めて思いました。地域共生という視点でも、これからも一緒に歩んでいければ嬉しいです。
デジリハについてはHPから!
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