【ユーザーインタビュー】本人にあったICTツールをできるだけ早く取り入れていくことで、生活の幅を拡げたい-NPO法人やまごや-
デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回はNPO法人 やまごやさんです!
現在デジリハをさらに活用していくためのクラウドファンディングを予定されているやまごやさん、実は体験日当日にデジリハ導入を決定してくれたという経緯があります。導入即決をしていただいた背景や今後に向けた想いを、代表・作業療法士の平向さんに伺ってみました。
やまごやさんについて教えてください
僕は元々JICA海外協力隊に参加していたんですけども、帰国後に地元で訪問看護ステーションで勤務をしていました。自分の中で子どもにもっと関わりたいという気持ちが大きくなり、やまごやを立ち上げたという経緯があります。立ち上げたのは今年の4月で、いま半年くらい経ったところです。
利用して頂いているのは医療的ケアをもつ方、強度行動障害や難病の方、ダウン症の方や成人の年齢に達している方など、幅広いです。今後は発達障害のお子様のご自宅にも訪問できるようにしていきたいと考えています。療育センター等に「来てもらって支援を提供する」というのも必要と思うのですが、生活の場で、「環境を整える」という視点で支援していきたいですね。今後は学校や保育所への訪問事業へ展開していく予定です。
デジリハを導入したきっかけは?
知り合いからちょっと噂を聞いて、WEBサイトで調べたりしていました。ある日近隣の施設でデジリハがデモンストレーションをするという話を聞いて、「是非見に行きたい!」ということで参加させていただきました。楽しそうだな、というのがやはり第一印象です。機能面に特化した支援よりも、生活がよりしやすくなればいいというところを目指しているので、重度障害をもつ方々にとって”楽しみながら身体を動かす”という機会は、いくらあってもいいなと。
ーデモンストレーションの場で導入を即決していただきましたが、その理由は?
実際見る前から「いつか使いたいな」とは思っていました。利用者様の1人で、以前スマートスピーカー等のICTツールを生活に導入したところ、音声操作でメッセージを送ったりなど自立度が向上しただけでなく、滑舌が良くなったりと機能面でも向上したという事例を経験したことがあって。その経験を通してご本人にあったICTツールをできるだけ早く取り入れていくことによって、その方の生活の幅がグっと広がるんだなということを学びました。デジリハは遊びを通して、かつ色んなセンサーを活用できるので、より多くの方が潜在能力を発揮できるような環境を提供できるなと期待していました。あとは、デジリハメンバーの皆様の熱量も大きかったです。
実際導入してみていかがですか?
期待通り、利用者さん達はとても楽しんでくれています。とくに「いたずらBOSE」など、いたずらを楽しんでくれる子が多いです。アプリが作りこまれているなと感じます。
Moffバンドについては手につけるだけでなくて、足とか、ラップの芯などの棒に取り付けて両手動作を促したり、工夫次第で色々と展開できるのが良いところだなと思っています。
利用者の方で昔ゲームが好きだったっていう方がいまして、普段だとコミュニケーションをとるのが難しいような場面も多いのですが、「デジリハやる?」と問いかけると「うん」とお返事をしてくれたりということがあります。普段は返答がないことも多々あるのですが、やはり楽しいというのは大きいんだなと実感しますね。その方は一般的なゲームは制限がありプレイすることが難しいのですが、センサーを使うことでそのバリアを超えられますし、アプリ自体にも遊び心があるのが良いですね。
またインスタグラムでも発信しましたが、子どもの頃からきょうだいが水鉄砲で遊ぶのをうらやましく見ていた利用者さんがいまして、その方が「びしゃびしゃパニック」を楽しんでプレイしている様子に、「デジリハ始めてよかったなぁ」と本当に感じました。
これからデジリハと一緒に目指したいもの
何よりデジリハの理念に強く共感していまして、それもサクっと導入した一つの理由ではあるんですけれども(笑)。ユーザーとしてその普及に関わっていきたいと思っています。山形県の庄内地方は、エンタメや新しいことや物に触れる機会は圧倒的に少ないです。そのため、子ども達にいかにリーチして、直接触れてもらう機会を作れるかっていうのがポイントですね。地道な発信が大事だと考えています。
現在、訪問看護というアウトリーチのみならず、インクルーシブな社会づくりや地域の啓発活動という目的で、市から助成を受けて出張運動遊びの授業などを始めています。そこにもデジリハを取り入れて、重度障害をもつお子さんたちの運動遊びの重要性とその楽しさを拡げていきたいです。
最後にこれを読んでいる皆様にメッセージを!
利用者さんへの新しい価値を提供すること、そして利用者さんの変化はもちろんですが、支援者側・導入側から見てもとても楽しめるものだと感じています。
デジリハの単なるユーザーとしてだけでなく、その想いや理念を共有するような中間的な立場で一緒に未来を作っていけることにワクワクしています。
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