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バンド

バンドが好きで今でもあの3人とか4人とかでやるフォーマットのフェンダーとかギブソンとかヤマハとかパールもろもろの楽器で奏でる基本8ビートの音楽が大好きです。
ロックはバカだと思う人も多いと思いますが、正解です。
バカの定義を今の日本の一般的な尺度でみれば間違いないです。

いわゆる地頭(じとうではなくじあたま)のいい人って少なからずいます。音楽は珍しく脳の全領域を使うそうです。クラッシック、ジャズ、ロック、その後の細分化した音楽領域、その時代、その時期で多様化していくわけですが、新しいものを創り出すにはクリエイティビティが必要です。過去となった音楽はその後の経緯としていかにクオリティとスキルを上げていくか、が必要になってきます。いまロックはその中間で、いずれは(今もか)スキルやテクニックが重要になってきてしまいました。もちろんそれは歴史の必然で今のスキルの高いロックミュージックは今の時代を映し出し、時代を反映した音楽はいつの時代も魅力的で輝いています。

私もロックを緩く長く15歳から30代までやってきました。昔のバンドメンバーなどメジャーなレコード会社と契約をした人たちも少なからずいます。メジャー契約しない限りはアマチュアという名称で呼ばれていたのが、パンクムーブメント以降、インディーズという新たな音楽を金にする方法が誕生しました。

パンク、DIY、どうしょうもなくその考えが根っこにあります。

音楽だけやっていったところで生活といううすのろはいなくならないので、やがて人々は生活に埋没していきます。

ロックというものをあらためて大雑把に言えば50'sの黒人音楽などに影響を受けたロカビリーやRock'nRollに始まり、それを下敷きとした60’s、70'sの英米のロック黄金期を経て後のヘビーメタルに至るハードロックやプログレッシブロックが生まれ、同時期に世界的なパンクムーブメントがロンドンを起点にニューヨークや東京に飛火し、ポストパンクから80'sの今の電子音楽につながるテクノ系の音楽、80~90年代以降はテクノやヒップホップとの融合を繰り返し現在にいたる歴史と言えます。

ロックは現代日本的な意味で言えばバカの音楽ですが、科学者、数学者に匹敵するクリエイティブなイノベイターや歴史上に名を残してもよいような詩人が数多く誕生しました。例えば言うまでもなくジョニー・キャッシュ、ウディ・ガスリー、エルビス・プレスリーらに影響を受けたビートルズ、ローリング・ストーンズ、その後はベルベット・アンダーグラウンド、ドアーズ、グレイトフル・デッド…日本でも国内的な価値観から大きく海外で活躍したフラワー・トラベリング・バンド、サディスティック・ミカ・バンド、少年ナイフ、ボアダムス、メルトバナナ、近年ではワンオクロックなど…日本人や日系人をメンバー持つフェイセズや、カン、スマッシング・パンプキンズ、リンキン・パークなど…

お隣の韓国は国策として巨額な予算をいわゆるKPOPに投資、成功し巨額なリターンを得ました。ヨーコ・オノがジョン・レノンのパートナーとなった60~70時代は言うに及ばず韓国中国は80~90年代まで外国の音楽特にロックは禁止され、一般市民は聞くことが出来ませんでした。それが今やビルボードの1位を獲得する時代となりました。
大きな要因は、ワールドワイドなマーケットを狙った国策、それに伴う資本投下、韓国人スタッフの英米音楽のコピーを基礎とした急速なスキル向上、歴史的にもともと高い韓国人の芸術的な感覚、そしてビルボード1位というものが幻想であったという脆さ。

日本の独特な芸術感覚も決して諸外国に劣るものではないどころか上回っています。
残念ながら音楽というカテゴリーに絞っても、日本という国によって保護されるのは一部のクラッシック音楽のみで、伝統的な歌舞伎以外の浄瑠璃などや割と近い時代のジャズなどにも広く予算が付くのは聞いたことがありません。それだけでなく多くのスポーツ、地域的な医療をはじめとするコミュニティーなども政府からの大きな支援は無いようです。
ロックは先進国ではライフスタイル、生き方です。英米その他先進国間で共有できる共通言語です。一生を捧げる人間も少なくないです。
その価値と精神性の共有は何物にも強制されたものではなく、自分の価値観として同じ価値観を持つ国籍を超えた人間同士が理解しあえる文化です。
その文化を共有し続けるために、残念ながら賢い我々は当てにならない補助金、助成金とは別の方法を見つけ、実践する他は無いように思えます。






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