意外と大事な「容疑者」と「犯人」の使い分け

Hagexさん刺殺事件の概要(ネットウォッチャーHagex氏刺殺事件まとめ。容疑者は「低能先生」か?)をまとめていて、ふと思い出したというか「使い分けるようになった」と思ったのが「容疑者」と「犯人」という言葉の使い分けです。

犯罪が起きたとき警察に逮捕された段階で「犯人」と呼んでしまいがちですが、この段階ではまだ刑は確定しておらず、その人は「犯人かもしれない」という疑いをかけられて捜査されているだけなのです。

「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という無罪推定の原則は、少なくとも発信する側は忘れないように努めなければいけない大事なことだと私は考えます。

と、偉そうに書いてますがじつはこれは過去に私が容疑者を「犯人」と呼んだことに対してどなたから突っ込みを受けて学んだことなのです。肝心のどこでどんな内容に対してだったかは忘れてしまいましたが、今もこうして覚えています。あのとき突っ込んでくれた人に感謝。

「容疑者」と「犯人」の違い

ちなみに「容疑者」と「犯人」の違いについて辞書で引けばよくわかるのではないかと思い調べましたが、具体的に「犯人とはどう」とは書いておらずわかりにくい感じに。

容疑者

犯罪の容疑をもたれた者。法律では「被疑者」という。容疑者とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書


犯人

罪を犯した人。犯罪人。犯人とは - 短編小説作品名 Weblio辞書

犯罪の項目に「犯罪について帰責され刑罰の対象となる者は、犯罪者(犯人)と呼ぶ」とあるので、刑が確定した時点で間違いないと思うのですが。

犯罪(はんざい、英語: crime)とは、一般には、法によって禁じられ刑罰が科される事実・行為。刑法学上は「構成要件に該当し違法かつ有責な行為」と定義される。残忍かつ凶悪極まりない犯罪を凶悪犯罪(きょうあくはんざい)と称する。また、犯罪について帰責され刑罰の対象となる者は、犯罪者(犯人)と呼ぶ。近代法以前は咎人(とがにん)と呼んでいた。犯罪人とは - Weblio辞書

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