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抗議活動「デジタルギロチン」

ForbesJAPANは2024年05月31日に、イスラエルによるガザ侵攻に沈黙する著名人への抗議活動として、「デジタルギロチン」と命名されたと報告した。

TikTokなどのソーシャルメディア上で、イスラエルのガザ侵攻に「抗議の声を上げない著名人をブロックしよう」と呼びかけるムーブメントとして広がっている。

TikTokやインスタグラム(Instagram)などのプラットフォームで、著名人やインフルエンサーをブロックすることで、彼らのフォロワー数や広告のリーチ数に紐づく収益を低下させることを、人々は望んでいる。

このムーブメントは、「ブロックアウト(Blockout)」「ブロックTok(BlockTok)」や「デジチン(Digitine)」「デジタルギロチン(digital guillotine)」などと呼ばれている。この動きは、一部から自己満足的な行為だと批判されているが、支持者たちは、ターゲットとなった著名人のフォロワー数の減少を指摘し、発言に追い込まれた者もいると主張している。

ただし、日本語の場合「デジチン(Digitine)」はマズい。別の意味もある。

支持者たちは、ターゲットとなった著名人のフォロワー数の減少を指摘し、発言に追い込まれた者もいると主張している。

セレブや富裕層に対する敵意。

このムーブメントのきっかけは、2024年05月06日にニューヨークで開かれたファッションの祭典『メットガラ(2024 Met Gala)』に参加した有名モデルのヘイリー・カリル(Haley Kalil)が投稿(@haleyybaylee)した動画だったとされている。

カリルはその後、動画を削除し、長文の謝罪文を掲載したが、すでに手遅れだった。TikTokではデジタルギロチンのハッシュタグ(#digitine)が拡散し、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)やテイラー・スウィフト(Taylor Swift)などもブロックリストに追加された。
実際に行動を起こした著名人もいたという。

一度、嵐が吹くと、もう止まらない。

ブロックリストに掲載された後、行動を起こした著名人もいる。例えば、歌手のリゾ(Lizzo)はインスタグラムに動画を投稿し、フォロワーにガザやスーダン、コンゴの住民を支援する援助団体に寄付するよう呼びかけ、自身が3つの団体すべてに寄付したことを明らかにした。

リゾは寄付額を明言しなかったが、報道によると彼女は、パレスチナ人の避難民を支援するキャンペーンに約US$1万(約157万円)を寄付したとされている。

一方、分析サイトのSocial Blade(ソーシャル・ブレード)によると、リストに掲載された多くの著名人のフォロワー数が減少しており、中にはこの運動の開始以来、数十万人もフォローを減らした者もいる。

これらの数字は、彼らのフォロワー全体から見るとごくわずかなものだが、BBCは、「デジタルアクティビズムは効果的なツールとなり、人々の意識を高め、政治運動を形作るのに役立つ」と指摘した。

さらに、一部のファンは、スウィフトのコンサートの会場の外で「迅速な対応を求める!」と書かれたプラカードを掲げた写真を投稿している。

https://forbesjapan.com/articles/detail/71362/page2
https://www.forbes.com/sites/danidiplacido/2024/05/29/why-are-people-blocking-celebrities-on-tiktok/?sh=1292ce6676a7
https://mumbrella.com.au/power-to-the-people-blockout-boycotts-and-the-digitine-832086
https://newsroom.co.nz/2024/05/21/hit-by-a-digital-guillotine/

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