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6つのグラフで見るウクライナ戦争に対するアメリカの見解。

米国の世論調査会社ギャラップ(Gallup)のモハメド・ヨーニス(Mohamed Younis)は2023年11月02日に、

ストーリー・ハイライト
ウクライナ戦争に対する共和党(Republican)の支持は内戦開始以来萎縮している
アメリカ人の41%が、アメリカはウクライナを支援しすぎていると答えている
民主党(Democrats)はウクライナに対する現在のアプローチを断固として支持し続ける
アメリカ人の64%はどちらの側も戦争には勝てないと答えている

私は、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領(Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy)が負けると言った瞬間に、いかなる理由にしろ、勝てないと感じた。
また、勝つなら1年以内と予測していいた。

2023年9月22日---ゼレンスキー「支援なければ敗北」と、米共和幹部に直訴

1 ウクライナへの支援は多すぎるのか、それとも少なすぎるのか?

ウクライナで厳しい冬が近づくにつれ、ウクライナでの戦争に対するアメリカ人の見方は変化し、現在ではアメリカはウクライナを助けるためにやりすぎだと言う人が複数いる。
米国人全体の41%が米国はやりすぎだと答えており、2022年08月の24%、2023年6月の29%から上昇している。
米国は正しいことをしているとの回答は6月の43%から33%減少した。
一方、25%は米国の取り組みが十分ではないと考えている。

Shifting Sentiments on How Americans Gauge U.S. Role in the Ukraine Crisis(ウクライナ危機における米国の役割を米国人がどう評価するかに関する感情の変化)

2 戦争遂行における党派間の分裂

共和党支持者(62%)と無党派支持者(44%)の両方が、ギャラップがこの質問をし始めた2022年8月と比べて、米国がウクライナを支援するためにやりすぎているとの見方を強めている。

GOP's Rising Skepticism on U.S. Aid to Ukraine(米国の対ウクライナ援助に対する共和党の懐疑論の高まり)

3 戦争を終わらせるか、それとも長引くか?

紛争が始まって以来、この紛争に迫っているもう一つの重要な問題は、紛争がどのように終わるかである。
2022年08月時点で、米国人の過半数(66%)は、たとえ紛争が長期化したとしても、米国はウクライナの旧領土奪還を支援すべきだと考えていた。その見方は薄れてきているが、完全に変わったわけではなく、アメリカ人の54%がその見方を維持している。 43%は現在、たとえそれがウクライナがロシアに領土を譲渡することを意味するとしても、戦争の早期終結を支援しようとする米国を支持している。

From Reclaim to Resolve: U.S. Views Shift Toward a Quicker End of Ukraine Conflict(奪還から解決へ:ウクライナ紛争の早期終結に向けて米国の見解が転換)

4 「路線を堅持する」という党派

戦争をどのように終わらせるかという問題に関しては党派の変化が大きく、共和党支持者の過半数(55%)ができるだけ早く紛争を終わらせることを望んでいる。 独立派もこの問題に関しては顕著な変化を見せており、現在、ウクライナが失われた領土をすべて取り戻す長期紛争を支持する派と、できるだけ早く戦争が終わることを望む派に真っ二つに分かれている。 民主党はウクライナが失われた領土を取り戻す支援に引き続き賛成している。

Republicans, Independents Align More on a Quick End to Ukraine Conflict(共和党と無党派、ウクライナ紛争の早期終結に向けて連携強化)

5 財政援助とその制限

 ヨーロッパ各国がウクライナ戦争に貢献している一方、米国も大部分の支援を提供しており、キエフ(Kyiv)に投入される資金の制限を求める一部の議会指導者の間で熱い政治的話題となっている。現在、アメリカ人の61%が、ウクライナがワシントンから受けている金融援助には限界があるべきだと主張しており、共和党員の10人中8人以上がこの考えを共有している。 民主党員の65%を含む米国人の37%は、ウクライナが要請する限り米国は援助を継続すべきだと考えている。

Prolonged Aid for Ukraine Weighed Against Time Limits(ウクライナ支援の長期化は期限との兼ね合い)

6 戦争に勝ったのは誰?

そして最後に、ギャラップ社が今年06月に問い始めた質問は、戦争に勝者がいるとしたら誰が勝者なのかということです。現在、アメリカ人の64%がどちらの側もそうでないと答えており、世界がウクライナの反撃を待ち望んでいた夏に比べて、この見方は7%ポイント増加しているが、その時はロシアがドンバス全域に軍事塹壕を敷いているために停滞している。 興味深いのは、現在どちらの側も戦争に勝っていないという見解が、党派間で少なくともある程度の一貫性が見られるこの戦争に関する唯一の疑問であり、民主党、無所属、共和党の間で差異はほとんど、あるいは全くないことである。 しかし、民主党は共和党や無党派よりもロシアではなくウクライナが勝利していると信じる可能性がはるかに高い。

Winners and Stalemates: Ukraine and Russia Through the Lens of U.S. Adults(勝者と行き詰まり: 米国成人のレンズから見たウクライナとロシア)

これは、書誌学的分析でも同じ結果であった。

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