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ドイツのチップ産業が労働問題に直面。外国人労働者募集中!

工場を作れば、チップができるわけではない。台湾は長年チップ生産に向けた教育を行ってきた。

ドイツには、それが皆無である。

アジアの大学には、チップ生産のための基礎教育課がある。
ヨーロッパにはない。

ドイツは昔から、季節労働者で、それを補ってきたが、チップ生産に向けた基礎教育がない。

馬鹿な政治家が考えた浅知恵では、成り立たないのがチップ生産事業である。

インドの新聞「タイムズ・オブ・インディア(Times of India)(電子版)」の姉妹誌経済新聞「エコノミック・タイムズ(The Economic Times/電子版)」は2023年07月03日に、米国の新聞「ブルームバーグ(Bloomberg)」のアガサ・キャンティル(Agatha Cantrill)の報告として、ドイツのチップ産業で労働問題が勃発していると放校した。

ドイツは熟練労働者不足に先手を打とうとしている。政府は2022年10月、教育、技能向上、労働参加の拡大、労働文化の改善、移民の減少に焦点を当てた戦略を発表した。欧州最大の経済大国であるドイツは、海外からの熟練労働者がドイツに来やすくなるよう、移民法の改革も進めている。

今頃始めても、実戦には間に合わない。

とりあえず、ウクライナの戦場から、戦争を中止し、チップ生産経験者を引き抜くことからだろう。

しかし、EC(European Commission/欧州委員会)のドイツ人ウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長は、今も戦争を支援すると言っている。

つまり、ドイツ人ウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長が、ドイツのチップ産業の足を谷底に向けて引っ張っている。

このままでは、どう見てもEU崩壊だな〜
フォン・デア・ライエン委員長は、日本に来て協力を要請しているが、日本もチップ生産経験者をドイツに送り込む余裕はない。

こんなアンバランスで、勉強不足のフォン・デア・ライエンがEC委員長というのが間違いである。

旧東ドイツの都市ドレスデン(Dresden)は、鉄のカーテンの向こう側でチップ開発の震源地だった。その遺産はドレスデンとその周辺地域の両方に残っている。30年以上経った現在、ヨーロッパで製造される半導体の3分の1はザクセン州産(Saxony)である。

インフィニオン(Infineon)、ボッシュ(Bosch)、Globalfoundriesといった企業の製造工場「ファブ(fabs)」はすべてザクセンを拠点としており、将来的にはTSMCの工場が建設されると噂されている。

30年以上経って、古臭い技術では、役に立てないし、TSMCに勝てるわけがない。TSMCにおんぶで抱っこでは、逃げ出す。

しかし、熟練労働者不足はこの分野に重くのしかかっている。

ザクセン州では76,000人以上が地元のチップ産業に従事しているが、これは近隣の研究機関、半導体関連企業、技術系大学の集積のおかげでもある。ロビイストの予測では、2030年までにこの数は100,000人に増加するという。

IBMは、すでに量子チップ時代に向かい始めている。

しかし、ドイツにとっても、ヨーロッパ全体にとっても、それだけでは十分ではない。EUはその年までに、世界の半導体の10%から20%を製造することを望んでいる。ドレスデンの人材育成と熟練労働者誘致の努力は、それを実現するためのヒントを与えてくれるかもしれない。

https://economictimes.indiatimes.com/nri/work/germany-is-running-out-of-workers-putting-growth-in-jeopardy/articleshow/100814903.cms

サンパダ・ゴッドキンディ(Sampada Godkhindi )はドレスデン工科大学(Dresden’s Technical University)の卒業生である。同大学は2011年にナノエレクトロニクスシステムの修士課程を開設し、多くの海外からの学生を受け入れ、産業界に直結する人材のパイプラインを構築している。インドのカルナータカ(Karnataka)出身のゴドキンディは、ドイツの自動車部品会社で働いた後、ドイツの英語による修士課程を調べ始めた。学位取得後、彼女はこの地域にとどまりたいと考え、グローバルファウンドリーズ(GlobalFoundries)社で統合エンジニアとして就職し、電子部品を半導体にパターニングした。

ドレスデン工科大学のような大学や、ヘルムホルツ・センター(Helmholtz Center)やフラウンホーファー研究所(Fraunhofer Institute)のような近隣の研究機関のおかげで、半導体メーカーは「経験豊富なチップの専門家と、若い新卒者や熟練労働者の両方を当社のチップ工場に確保する」ことが可能になったと、半導体メーカーのロバート・ボッシュGmbH(Robert Bosch GmbH)は電子メールでブルームバーグに語った。

また、シリコン・ザクセン(Silicon Saxony)のような業界団体によって育まれた、半導体部門内および部門をまたいで働く企業の活気あるエコシステムもある。同地域に450以上の会員を持つこの団体は、チップメーカー、学術機関、サプライヤーを代表している。

このような状況を、議員たちはヨーロッパ全土で再現したいと考えている。

2023年04月、ヨーロッパの交渉担当者はEUチップス法の最終版に合意し、€430億をヨーロッパ圏の半導体部門の強化に充てることを決定した。

EUは、研究や主要な新工場に補助金を割り当てるだけでなく、マイクロチップ製造における技術格差の是正を望んでいる。今後10年間で50万人のマイクロエレクトロニクスの専門家を育成することを目的とした「European Chips Skills 2030 Academy」のようなプログラムは、その一助となると指摘している。

https://economictimes.indiatimes.com/nri/migrate/german-parliament-approves-immigration-law-revamp-in-bid-to-attract-skilled-workers/articleshow/101220392.cms

しかし、IBMは、10年後に量子コンピュータが一般的になると言っている。

ドイツもまた、熟練労働者不足に先手を打とうとしている。政府は2022年10月、教育、技能向上、労働参加の拡大、労働文化の改善、移民の減少に焦点を当てた戦略を発表した。ヨーロッパ最大の経済大国であるドイツは、海外からの熟練労働者がドイツに来やすくなるよう、移民法の改革も進めている。

ドイツの経済研究機関IWケルンの調査によると、ドイツの半導体部門では、今後10~12年以内に電気工学専門家の28%、技術監督者の33%が定年退職を迎えるため、こうした動きは特に急務である。

ドイツ全体では、2021年06月から2022年6月の間に62,000人の従業員が不足すると報告されている。

人口が高齢化し、労働力になるドイツ人が減少する中、「外国人の熟練労働者に対するニーズは依然として大きい」とドイツ労働省の広報担当者はブルームバーグに語った。

ドレスデンはここ数年、チップ製造部門に利益をもたらすため、これを優先している。インフィニオンは最近ドレスデンで4番目の工場を着工したが、ザクセン州には50カ国以上の従業員がおり、グローバルファウンドリーズのドレスデン工場には40カ国以上の従業員がいる。昨年、ドレスデン工科大学のチップ製造コースの65人の定員を満たした学生の多くは中国とイランから来ており、インド人はクラスの57%を占めた。

このような人口構成の変化は、欧米諸国がSTEM教育に力を入れなくなった結果である。
アクセンチュアのグローバル・ハイテク・インダストリー・リードであるサイード・アラム(Syed Alam, a Global High Tech Industry Lead at Accenture)は、「大学から卒業する電気技師の数は減っています。」と言う。

ほぼ絶望的な予測が出ている。

許可が出ればであるが、今すぐ、ドイツ資本のチップ製造会社を台湾に作るべきだろう。

でも、全てが遅すぎる。

さらに、デジタル・ヨーロッパ・プログラム(Digital Europe Programme)が資金提供するEUプロジェクトALLPROS.euのテクニカル・コーディネーターであるシルヴァーナ・ムスケラ(Silvana Muscella, the Technical Coordinator of ALLPROS)によると、EUでは、チップメーカーも世界の他の地域で提示される給与に見合うだけの給与を得るのに苦労しているという。「シンガポール、韓国、米国、カナダの企業ほど給与を支払えないため、ヨーロッパは人材を失っているのです。」とムスケラは説明する。

より広い意味で、チップメーカーは、他の技術分野で提示される高い給与に対抗するのに苦労している。
サイード・アラムは、「電気技術者であっても、半導体業界を第一志望として選択することはないでしょう。」「彼らはソフトウェア業界を目指すのです。」と話している。

半導体産業に人を集めようとする政府レベルの努力と並行して、企業もこの問題をターゲットにしていると、ロビー団体シリコン・ザクセンのフランク・ボーゼンバーグ(Frank Boesenberg of the lobbying group Silicon Saxony)は説明する。同団体が主催したドレスデンの空港での業界公開では、リクルーターや人事担当者が大学生にこの分野への就職を売り込んだ。

ボーセンベルクはまた、将来の同僚がどこで見つかるかについても. 
「ザクセン州だけでこの業界の現在と将来のニーズをカバーするのは非常に難しい。つまり、移民が必要なのです。」とはっきりと語った。

ドイツに熟練労働者を呼び込むだけでなく、彼らにドイツに留まるよう説得することもまた、新たな課題である。
ザクセン州では近年、極右政党「AfD(Alternative für Deutschland/ドイツのための選択肢/右派政党)」への支持が高まっているため、チップメーカーはドレスデンが外国人にとって住みたい街であり続けることを強く意識している。

インドからの熟練技術者をザクセン州での仕事につなげるプログラムが開始され、業界団体はこの地域での生活に慣れるよう支援し、地元団体は新しく移住してきた人々のコミュニティ形成を促進している。ドレスデンはドイツの大都市ほど国際的ではないが、ザクセン州の州都における外国人の割合は2014年以来2倍以上に増えている。

ネオナチなどによる外国人締め出し暴動が起こることだろう。

ドレスデンでの4年間を経て、ゴッドヒンディはこの街に長く住むことを想像できるようになった。彼女の母国がチップ産業を発展させ、国際的な才能を惹きつけようとしている今、ゴドキンディはドイツが海外からの留学生に対するマーケティングを改善することができると考えている。

でも、給料が良く、インド系が多いアメリカに逃げる音だろう。

「ドイツは学生にとても優しい国です。『教育の質も高く、生活費も安い。』この事実は、インドの学生にはあまり宣伝されていません。」

でも、インド系官僚が少ない。

2023年05月04日---若い労働力が確保できる旧東ドイツのザクセン州はドイツの半導体の牙城
2023年05月02日---ヨーロッパ域内の生産増強で、€50億を投資し、ドイツで新半導体工場が着工。
2023年05月02日---イギリスのチップ設計会社Arm、米国での超大型株式上場を申請。
2023年04月28日---TSMC、2ナノは予定通り2025年に量産に入る予定。
2023年04月27日---韓国のサムスン電子の2023年1~3月期の連結決算、営業利益が前年同期比95.5%減
2023年04月10日---TSMCの2023年03月売上高、1年5カ月ぶり低さ。
2023年04月14日---インテル、ドイツへの€170億の投資額アップを迫られる
2023年03月31日---台湾の半導体業界団体のTSIA、初の「台湾IC设计产业政策白皮书」を発表。
2023年02月13日---TSMCの2023年01月売上高、同月の過去最高。
2022年12月09日---台湾のTSMC、3ナノ量産開始。
2022年12月09日---台湾のTSMCの2022年11月売上高、単月の過去最高。
2022年10月07日---台湾のTSMCの2022年09月の売上高、過去2番目の高水準。
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2022年09月28日---アップル、TSMCのチップ価格の値上げを要求を拒否。
2022年08月23日---台湾の国際半導体製造装置材料協会、人材の就業支援計画を始動。
2022年08月05日---台湾の国際貿易。
2022年06月29日---超党派イノベーション法の成立で、3社がチップ資金調達の遅延を警告。
2022年06月22日---AI、5G、メタバースが台湾を襲い。半導体人材の不足深刻。
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https://economictimes.indiatimes.com/nri/work/calling-all-foreign-workers-the-german-chip-sectors-run-into-a-labour-problem/articleshow/101426267.cms

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