見出し画像

ロシアと中国は、アメリカの信用を失墜させる機会を狙っている。

イギリスの経済誌「The Economist(エコノミスト)」は2023年10月17日に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Russian President Vladimir Putin)は、イスラエル・ハマス戦争(Israel-Hamas war)から、アメリカの信用を失墜させる機会のチャンスがきたと、狙っていると報告した。

過去48時間、中東危機に関してロシアによる外交が爆発的に展開された。

ウラジーミル・プーチン大統領はイスラエル首相のビンヤミン・ネタニヤフ(Binyamin Netanyahu)、エジプト、イラン、シリア、パレスチナ自治政府の指導者らと会談した。

プーチン大統領は殺害されたイスラエル人への哀悼の意を表明したが、ハマスの攻撃を非難することはしなかった。 ロシアの独裁者は停戦を要求し、この危機はアメリカのせいだと非難した。

イスラエルは不合理な報復に抵抗する必要がある。

過去の対テロ戦争からの教訓として、「私たちはハマスを壊滅させます。私たちは勝利します。時間はかかるかもしれないが、我々はこれまで以上に力強くこの戦争を終わらせるだろう。」
イスラエルのビンヤミン・ネタニヤフ首相の言葉は、決意を伝えるだけでなく、ガザでの彼の戦争はこれまでとは違うものであることを示すことを意図している。

イスラエルは、もはやハマスを処罰、し抑止することを目的としていない。 今、それを完全に破壊したいと考えている。

他の現代の軍隊と同様に、イスラエルの将軍たちは過去1年半にわたるウクライナでの戦闘を注意深く観察し、メモを取っていた。

そして、イスラエルの戦車指揮官はロシアの過ちを研究している。

1400人以上が殺害された2023年10月07日のイスラエル人コミュニティへのテロ攻撃を受けて、IDF(Israel Defence Forcesイスラエル国防軍)の戦車大隊が大挙してガザに進入する態勢を整えている今、これらの教訓は特にその意味を持つ。

戦車は、ドローン、徘徊弾薬、上から攻撃する最新の対戦車誘導ミサイルに対してますます脆弱になっているが、依然として機動性、防御力、強力な火力を兼ね備えた戦場での唯一のプラットフォームである。

彼らはイスラエルのガザ地上侵攻の前衛を形成し、後方の歩兵部隊への道を爆破するだろう。
「私たちはロシア人がウクライナでどのように戦い、彼らが犯した間違いを見てきました」とIDF機甲軍団司令官ヒシャム・イブラヒム准将(Brigadier General Hisham Ibrahim)は語る。彼はイスラエルの戦車とその乗組員を戦争に備える任務を負っている。

「彼らはそこで諸兵科連合戦術(using combined arms tactics)を使うのではなく、単一軍団方式(single-corps fashion)で戦ったのです」と彼は説明する。

言い換えれば、ロシアの装甲連隊は、歩兵、戦闘工兵、砲兵部隊と統合された編隊を組んで活動するのではなく、情報機関や空軍力との連携もなしに、別個の戦車部隊として活動したのである。

場合によっては、戦車縦隊が何の支援も受けずに一列で道路に送られ、ウクライナ人によって摘発されることになった。

ロシアの戦車乗組員は訓練が不十分で、独自の教義に従う気配はほとんどなかった。

脆弱にもかかわらず、装甲は、しかし、ガザ侵攻の中心となる。つまり、ハマスには、それに対抗できる武器がない。

これは、戦争ゲームであり、実弾が飛び交う実戦ゲームである。

あなたなら、どう戦うか?日本の戦国時代には、このような本が多く出版されていた。

にもかかわらず、現代の戦争ゲームに生かされていない。

今、そんな戦いで、作戦が組める日本人は、元カーレーサーで、事故で首から下が動かなくなった長屋宏和だけかもしれない。彼はE-Sportのカーレース部門でチャンピオンになり、戦いの作戦家でもある。

https://www.economist.com/briefing/2023/10/17/putins-plan-to-profit-from-the-israel-hamas-war
https://www.economist.com/international/2023/10/16/israel-needs-to-resist-irrational-retaliation
https://www.economist.com/briefing/2023/10/16/israels-tank-commanders-are-studying-russias-mistakes
https://www.economist.com/israel-hamas

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?