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【最強】俺が選ぶ2020年公開映画ベスト10+おまけ【最狂】

ガチで選びました。リバイバル作品は除いてます。


1位「TENET  テネット」 


マジでもう本当に面白かった。悔しいけど2020年観た映画の中で飛び抜けて面白かった。

コロナの影響で多くの作品が公開延期や中止に追い込まれ、映画業界が大きな痛手を負った2020年後半。この映画が苦境に追い込まれたの映画業界を救ってくれるだろうと多くの映画ファンからの期待値が高まる中で遂に公開されたクリストファー・ノーラン監督最新作が

「4、5回観ないと内容理解できない難解な映画」

って最っっ高に痺れたし衝撃的すぎて膝から崩れ落ちた。そりゃ沢山の人が何回も観れば興行収入増えて映画業界も救えるよねってこの上ない単純パワー理論を見事にやってのけるノーラン監督本当に凄すぎる。実際何回観ても面白いし観る回数増える度に面白さが増す映画だと思います。観る度に自分なりの考察をして、新しい発見をしながら物語の謎を解いていく。この作業が本当に楽しくて何回も観に行きました。

結果、多くの映画ファンが何回も映画館に通って考察記事を書いたり、ロバート・パティンソン演じるニールの魅力の虜になり、主人公とニールの友情物語の尊さから多くの「主人公×ニール」創作イラストが制作され、多くの人間を沼にぶち落とす偉業を成し遂げた。それほどこの映画がもたらした影響大きいなって思うんですよ。文句なしの1位です。

(日本語吹替版ではニールの吹替を櫻井孝宏が演じていて、更に多くの人間から沼から帰って来れなくなりました)



2位 「パラサイト 半地下の家族」


この作品観て本格的に韓国映画のヤバさに気づき、このレベルの作品が年に1本ペースで作られ世に出回ってしまったらマジで日本の映画負けるって恐怖に怯えた作品。序盤の面白コメディで笑える雰囲気から中盤以降にかけて徐々に引き攣った笑顔に変わっていくあの展開本当に見事すぎる。フィクション作品だけど実際の韓国での問題を物語に落とし込んでくる所なんてもうポン・ジュノ監督は天才としか。

色々語りたいことが多すぎる作品なんですけど、あまりにもベストすぎるタイミングで年明けすぐの金曜ロードショーで放送されるみたいなので絶対観てくださいね。しかもノーカットだから乳首のくだりが地上波で放送されるの超楽しみすぎる。Twitterのトレンドワードに「時計回り」が載るに10万ペリカ賭ける。


3位「ドクタードリトル」


この作品は内容云々よりもロバート・ダウニー・Jrの吹替を演じた藤原啓二さんの遺作ということで思い入れがあって、藤原啓二さんって本当に演じる役の幅が広いんですよね。「アイアンマン」のトニー・スタークや「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし、「鋼の錬金術師」のマース・ヒューズ、「ファイナルファンタジー7」のレノ、『キングダムハーツ」のアクセル等が有名なんですけど、「ダークナイト」のジョーカー(吹替)、「機動戦士ガンダム00」のアリー・アル・サーシェス、「龍が如く0」の西谷とか、かっこいい役やコミカルな役だけでなく、イカレた悪役など色々な役を演じてるんですよ。そのどれもが素敵で、今も尚愛される声優の方なので、だから訃報があったとき沢山の方が悲しみに暮れたと思うんですよ。偶然にも「アベンジャーズ エンドゲーム」の物語の結末が現実にもリンクしてたりして。。凄く大切な人が亡くなってしまったって深い悲しみの中、藤原啓二さんが吹替を務めた最後の作品「ドクタードリトル」のロバート・ダウニー・Jr演じるドリトル先生があまりにも優しく温かい役だったこと。吹替版のキャストも「アベンジャーズ」で吹替を演じた方たちが多数出演されていて、計り知れない大きな愛に包まれていたこと。この事実だけで俺はずっと生きていける。


4位「佐々木、イン、マイマイン」


個人的に邦画作品の強みって「日本人の誰もが一度は見たことや経験したことがある出来事」を映像に出来ることだと思ってるんですけど、この映画はその強みが最大限に発揮されてて、この映画の主人公は悠二であり観客一人一人なんですよね。だから佐々木のいる日常の風景に、自分もその場に居るような感覚になる。過去に佐々木がいた訳じゃないのに佐々木がいたような感覚になる。そして悠二の行動に自分を重ね合わせてしまう。これを可能にする役者達の等身大の演技や観せ方本当凄い事だと思うんですよ。邦画の底知れぬパワーを秘めた作品。



5位「初恋」


まさか令和の時代にこういうバイオレンス邦画作品が観られる奇跡...。

こういう血みどろバトルロワイヤルめちゃくちゃ最高です。運命に翻弄される男女の逃避行、ヤクザ同士の抗争、過激な暴力描写とグロ演出、度々挟まれるシュールなギャグ、久々にこういう映画観れて本当に良かったです。染谷将太の小物っぷりと内野聖陽の威圧感ほんと好き。めちゃめちゃ過激なのにタイトルが「初恋」ってところが最高に痺れるし、ラストシーン観たらこのタイトル以外ありえないよなってなる。



6位「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」


最高にスカッとする映画。この作品でDC映画の勢いが更に増したと思う。

カッコよくて美しくて魅力的な女性は最強。可愛いは正義。そんな最強の女性たちがムカつく男達を全員ぶっ飛ばす。まっすぐ行ってぶっ飛ばす。右ストレートでぶっ飛ばす。そういう映画です。最高。

よく色々な作品で「復讐は何も生まない」みたいな台詞あるじゃないですか。この台詞に対して「でも私たちは復讐するの」っていう100点満点大正解のベストアンサーが出るので必見。本当その通りだと思う。


7位「サーホー」



インド映画最強。この映画観たら病気治ります。
クソデカアクションとクソデカ爆発と唐突なMV全部大好き。口を開けばカッコいい台詞しか言わない主演のプラバースさんに全人類惚れる。
漫画「ONE PIECE」で「ドン!!」って効果音あるんですけど、プラバースさんが画面に映ったり何か言う度に「ドン!!」なるので多分こういうことだと思います。
あとこの映画3時間あるんですけど、タイトルバック出るまでに1時間半かかるから「え、ここで終わり!?」「あ、いや今までのオープニングだったの!?今から始まるの!?!?」って初見は絶対頭おかしくなります。


8位「ワンダーウーマン1984」


ヒーロー映画ってヒーローがド派手な攻撃で巨大な敵をぶちのめすのが最高でカッコいいと思うんですけど、そもそもヒーローの役割って「人助け」だと思うんですよね。

今回は敵を成敗するよりも人助けがメインに描かれていて、沢山のアメコミヒーロー作品の中である意味ヒーロー映画としての「原点回帰」をした作品じゃないかなって個人的に思います。今のこの世界の状況で必要なのは敵を倒すことよりも人助けなのかもしれない。
何よりコロナで世界中の人々が生きることに精一杯の状況の中、物語のメインテーマが「願い」なの、あまりにも良すぎる。


9位「水曜日が消えた」


演技幅が広すぎることからカメレオン俳優とも呼ばれる中村倫也だからこそできた作品。もはや全員中村倫也。劇団中村倫也。曜日ごとに変わる様々な中村倫也を楽しむ映画。中村倫也ファンの方、恋あたで浅羽社長ロスの方、毎日の暮らしに中村倫也が不足している方、この映画を観て健康になりませんか?人生に彩を与える四字熟語「中村倫也」



10位「mid90's」


映画って大切なものを思い出させてくれますよね。

初めて友達が出来たこと、スケボーを買ったこと、遠くの街まで行ったこと、友達と夜中までパーティーしたこと、酒を飲んだこと、煙草を吸ったこと、初めてセックスしたこと、大人の階段を一歩上ったこと...

その全ての美しさを思い出させてくれる素敵な作品。











おまけ 2020年イカレた激ヤバ映画5選


1.「ミッドサマー」


世に出回ってしまった激ヤバ映画。

明るいホラー映画。真昼の悪夢。無印良品で流れてそうなBGM。

開始1秒で最悪です。この後きっと良くないことが起こるだろうな~...って思った次の瞬間マジで良くないことが起こる、の連続。世界で一番参加しちゃいけない祭ランキング第一位です。宮川大輔も大声で泣きながら「アカーーーーン!」って言う。

何より「この映画を観てみんな不安になってね」って満面の笑みでコメント残すアリ・アスター監督が一番ヤバい。



2.「アングスト 不安」


ポスターから邪気放ってる。タイトルに「不安」ってパワーワードすぎる。

これは本当にヤバい。もうずっと不安。

何でこんな映画が作られたんだろう。そして何が許されて今映画館で公開されたんだろう。

「家に殺人鬼が居た時の映像として一番参考になるでしょう」みたいなコメントあったけど、そんな防犯対策ビデオみたいな使われ方してたまるかよ。

あなたは2000円払って不安な気持ちになる映画観れますか?俺は頭バグって何故か2回観た。


3.『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇」


イカレた激ヤバおじさんで有名なニコラス・ケイジが今作でも見事に激ヤバおじさん演じてるんですけど、この映画全体を通してのイカレ具合は相当ですね。

「うわああああドッカーーーーーーン!!!!!!俺の頭もドッカーーーーーーン!!!!!!画面真っ白ドッカーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!……はいおわり」
って感じで頭おかしくなった。


4.「がんばれいわ!!ロボコン 恋する汁なしタンタンメン!!の巻」


最近の激ヤバ映画は子供も楽しめる作品もあるんですね。は?ダメに決まってるだろ。

開始1秒で始まるエンジン全開の狂気。毎秒繰り出されるパワーギャグの数々にひたすらぶん殴られ続ける映画。

度が過ぎたギャグは恐怖に様変わりするということを、この映画から学びました。子供向け映画のはずなのに、子供普通に置いてけぼりにされててずっと真顔で画面見つめてたし誰一人笑ってなかったです。


5.「ベターウォッチアウト クリスマスの侵入者」


2020年ラストにこんなヤバい映画が出てきたことに恐怖を感じる。容赦なさすぎる予告編詐欺ポスター詐欺の数々。「これ犯罪じゃね?」ってぐらい本編との内容違ってて見事に騙された。何が腹立つって何を喋っても即ネタバレになる内容だから観たことない人には一切伝えられないのが本当に腹立つ。なにが「クリスマスの日にお届け!ホラー版ホームアローン!」だよ。これに騙されて観に行った人トラウマなるだろ。クリスマスに映画デートで観に来たカップルもれなく修羅場だろ。こんな宣伝文句を平然と書いちゃうあたり、制作側からの「クリスマスに映画デートするカップル全員地獄に突き落とす」って殺意を感じてめちゃめちゃ怖かったです

ここまで来たら制作側の意図を汲んで、もっと上映館増えて沢山の人がこの映画観て騙されて欲しいしカップル全員地獄見てほしいです。

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