私が勉強について思うこと
私は今回一科目のみでしたが、本日、第2回CFP試験が終わりました。お疲れさまでした。
CFP®資格とは? | 日本FP協会
解答速報は明日の10時に協会にアップされる予定です。どうなっているかは分かりません。
このnoteで、FP(ファイナンシャルプランナー)についても色々と書いていますが、身もふたもないことを言うと、今の仕事にはほとんど関連がありません。今日まで勉強していたタックスプランニングも、今の職務に応用できることは、まあないでしょう。
また、公務員は資格を取得しても給料が上がることはないですし、昇給を狙って資格取得に励むことはありません。
以前に学んでいた英語も、議会関係の職務をしていた時に学び始めました。当時、仕事上で英語に触れたのは2年に1度のレベルです。今のFPもコロナ対策の部署にいたときに、スタートしましたが、これもまた職務に関係があったことはありません。
私が勉強する理由は、単純に趣味です。自分のために、自分が学びたいと思ったことを勉強します。
学生ならいざ知らず、私は大人になって「なぜ勉強するのか?」と聞かれたら、「面白そうだから」「楽しいから」「興味があるから」といったシンプルな答えになると思います。
そうしたある意味ゆるく学んでいるおかげで、数年間くらいは勉強が習慣づきます。これは、周りから凄いと言われることもあるので、わたしの勉強について、文章に起こしておこうと思います。
1 何を学び、いつ学びを終えるかを決める
学び始めるきっかけは、自分が面白そうと思うかどうかです。仕事に役立ちそうと思っても、趣味としての学びは、自分が興味があるかで判断します。
FPは、親類の相続や年金の相談が立て続けに来て、これは何か形に残したいと思ったことがきっかけですし、英語は、好きな本を原書で読んでみたいと思ったことがきっかけです。
好きなことを学びの題材にすると、周りのことを気にせずにのびのび続けられます。「仕事に役立ちそう!」が第一になると、私の場合は「早く結果を残さなくては…」と無駄にプレッシャーがかかり楽しめなくなります。
基本的に学ぶことは贅沢なことであり、楽しいものであるはずと思っています。必要な勉強は必要になったらすればよいため、趣味としての学びは面白そうと思うかどうかから始めます。
学ぶ対象が決まったら、終わりも考えます。「こうなったら、次の学びに移ろう」とあらかじめ決めておきます。
英語であれば、TOEICで800以上取れたら、大体の英語を何とか読めるくらいになるから、原書を読むことにチャレンジして終わりにしよう。FPであれば、CFPを取得出来たら終わりにしようと、学び初めに最終到達地点を決めます。
闇雲にスタートすると、だらだらと学びが続いてしまい、次に移ることができません。時間は有限であり、世の中にはもっと面白い学びがあるかもしれません。こうなったらお終いという出口戦略を決めておくことは大事です。
2 毎日の気分転換としての勉強
30代後半になると、夢中になる趣味がなくなってきます。友人との付き合いも少なくなり、仕事と育児に追われる日々が続きます。それはそれで幸せなのですが、手持ちのカードが2枚だけだと、少し寂しいことも確かです。
私の妻は茶道をしており、オンリーワンの趣味を持っています。茶道をやっていると、日常の悩みから解放されて晴れやかな気分になると言います。傍から見ていると生きがいに近いのかもしれません。
一方で、そう簡単に夢中になる趣味も見つかりません。男性はよく、退職後に何した良いか分からなくなるという悩みもあると聞きます。その点、目標を決めて何かを学ぶということは、手軽な趣味になります。
何か特別なことをしなくても、学んでいること自体が、一つの趣味になります。勉強している最中は、仕事をしているわけでもなく、育児をしているわけでもありません、ちょっと哲学チックですが、ただ学んでいる自分がいます。
いつもの自分の毎日と、少し違う時間を取り入れたいときに、勉強をするはかなり手軽なツールだと思うのです。
実際に学んでいる時間は、好きなことをしているためか、結構夢中になれますし、気分転換になります。全くデータはないのですが、勉強していることで、私はおそらくストレスが相当下がっているはずです。
3 学ぶこと自身のよさ
いくつになっても自己投資はコストパフォーマンスが良いものです。どんなことを勉強しても、学んだ知識は残りますし、きっと知らないうちに、その知識は誰かを助けたり、自分を救ったりしているはずです。
大人になっても学んでいる、実際のところこの姿勢自体がレアケースです。株式会社ベネッセコーポレーションが行った調査によれば、「社会人になって学習したことがあり、これからも学びたいと思う層」はわずか3割強です。
また、他の調査においても、「社外学習・自己啓発を行っていない人」の割合がが他国と比べて群を抜いて多いなど、決して大人になっても学び続けている人は多くありません。
APAC就業実態・成長意識調査(2019年) - パーソル総合研究所
私は職場で積極的に「自分は勉強している!」と言いまわっているわけではありませんが、リビングでテキストを開いていると妻や子どもには、感心されます。
「勉強をしている」これ自体が、偉いことと認識されています。10分でも毎日勉強しているだけで一目置かれますし、統計上でも、結構凄いことをしていることになります。
勉強をしているだけで、勤勉度で言えば上位30%に入ることになります。何より、人と違うことをしているということで、自己肯定感も上がっていきます。
自他ともに、短時間でも続けていれば学ぶこと自体も肯定的に評価されるため、俗な言い方をすれば、大変コスパのいいことです。
ただ、皆がやっているからと言って、勉強しなくてもいいし、皆より差をつけたいと思って勉強もしていません。勉強しないからと言って怒る人もいませんし、勉強をしたからと言って給料が上がるとも限りません。
ただ、単に面白いから学ぶ、これが社会人の勉強の醍醐味だと思います。知識欲以外の何かを目的にしないで学べる自由は社会人ならではです。次は何を勉強しようか、それを探すのも楽しみです。