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#288 偶然の出会い

今でも漫画「ワンピース」が大好きで、単行本は必ず買っています。

昔はよくワンピースの単行本を目当てに本屋に行ってたのですが、最近はコンビニで買うことが増えました。

近所に本屋が無く、コンビニで買えるならそれでいいかなと思ってそうしているのですが、昔は本屋に行くのもワクワクしていました。

ワンピース目当てですが、他にも色んな漫画が置いてあるので、知らない漫画ばかり。

手に取って、裏表紙を見てどんなストーリーなのかを見たり、かっこしい描画に惹かれる漫画を手に取ったり、「偶然の出会い」がそこにはありました。

それがきっかけで、ワンピース目当てで本屋に行ったら別の漫画も購入してドはまりしたり・・・。

最近そんな偶然の出会いがないな、と昨日、このTweetを見て思いました。


意図して出会いに行く

服も、本も、おもちゃも、なんだってインターネットで買える時代です。

しかも、お店で買うより安いところもある。

ですが、それにより僕らが小さい頃に経験した「意図しない出会い」が失われていることもあります。

お年玉を握りしめて、「あのゲームが欲しい」と狙いを定めていきますが、お店に入ればその狙いはブレブレになることはありませんでしたか?

「こっちも欲しいけど、あれもおもしろそうだなー・・・」と迷うことも、自分で判断をして選ぶという大事な経験になっていたんだと思います。

迷うのは、実際に手に取って、その概要をチェックしたから。


これは本でも、服でもきっと同じです。

限られた予算で、どれを選ぶか迷うことは、それだけいいと思えるものに出会えているから。


自ら赴いて出会いに行くことは、自分の人生を少しばかり幸せな方に向けていることなのだと思いました。


セレンディピティ

似たようなことに、セレンディピティという言葉が使われます。

「セレンディピティ」とは、予期せぬ幸運に巡り合う能力のことです。

求められていない、意図的でない、思いもよらない、幸運な、偶発的に起こった出来事や経験に出会う才能のことを指します。

また、何かを探しているときに、目当てのものとは別の価値あるものを意図せずに見つける能力や才能という意味もあります。

ニュートンが木から落ちるリンゴを見て万有引力を発見したのもセレンディピティ。

「ラッキー」とは少し違います。

ラッキーは棚からぼた餅。

つまり、なにもせずぼーっとしててもいいことが起こるようなイメージ。


対してセレンディピティは、「本人の努力」や「経験」や「経験の中に意味を見出す能力」が必要になります。


最後にコカ・コーラがセレンディピティによって誕生した話について。


コカ・コーラは薬局から誕生しました。

発明したのは薬剤師のペンバートン博士。

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彼は「コカイン」を使用した薬用酒「ビン・マリアー二」を開発し、これが大ヒットしましたが、19世紀終盤に出された禁酒法によって規制されてしまいます。

「ビン・マリアー二」に代わるノンアルコール飲料を発明しようと奮闘していた際に、水と炭酸水を間違えたものを提供したところ、試飲した人は「他にはない特別な味だ」と絶賛。

この間違えによって完成した飲み物が「コカ・コーラ」です。


まさしくセレンディピティ。


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