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#277 新築価格が上がる

レギュラーガソリンの高騰、鋼材の値上がり等、コロナが落ち着いてきたことで各種資材が高騰しています。


原油の高騰

2014年にもレギュラーガソリンは160円台になっていましたが、それ以来の高騰ぶり、なんならその時よりも高くなっています。

今回のガソリン高騰の主な要因は、原油の高騰と言われています。

新型コロナウイルスの影響で世界全体の経済がストップしており、原油生産が抑制されていましたが、ワクチン接種が増え、経済が少しずつ回復しているため、需要が徐々に増加している状況。

みんな出かけることが増えましたもんね。

しかし、需要と供給のバランスのほかさまざまな事情から、供給が追いついておらず価格が高騰しているようです。

これからの季節、灯油を使う場所では寒さをしのぐためにも家庭に打撃がありそうな状況となりそうです。


アイアンショック

経済回復に伴うしわ寄せは鋼材にも。

原料である鉄鉱石、鋼板価格が高騰しています。

日本は鉄鉱石を100%輸入に頼っているので木材のように国産材でまかなうことができません。

また鉄スクラップを溶かして再利用もしていますがこちらも中国など高値取引する状況により取引価格高騰している状態です。

背景にはアメリカのインフラ設備の促進によるものであり、新型コロナウイルスの影響によりストップしていた設備投資が徐々にスタートしていることから、需要に対して供給が追い付いていない状況です。

その影響は日本だと、例えば文房具の値上げとか。


ウッドショック

こちらについては今年に入ったあたりから言われています。

木材の高騰。

背景には、カナダで発生した害虫被害に加え、コロナ禍で労働者が減り伐採が思うようにいかず、製材工場の稼働率が下がり、家を建てる木材自体が減少しました。

また、アメリカや中国では、莫大な財政出動と歴史的な住宅ローンの低金利政策が取られた結果、市民がリモートワークのために、郊外に新しく住宅を購入するようになりました。

そのため、需給バランスが大きく崩れ、今まで日本が確保できていた十分な量の輸入材が日本に入ってこなくなりました。

また、コロナ禍による「ステイホーム」が流通にも影響しており、ネットショッピングの利用などが増えたことから、流通が圧迫されモノを運ぶ「コンテナ」の不足が起きていることも影響しています。

そして、キャンプブームにより、焚火をするための薪の使用量が増えたことをも影響しています。


不動産業界への影響

今後、不動産業界においてもこの話題は波及してくると思われます。

特にリフォーム、新築の際に、ステンレスや鉄をたくさん使うわけですから、資材の高騰に伴い、販売価格を上げなければ利益を確保することが難しくなってきます。

ウッドショックの2021年3月あたりでもここについては、各業者が苦しんでいる声を聞きました。

つまり、販売価格が高騰することが予想されます。


あらゆるものが高くなっていく・・・

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