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“ずっと変わらない彼ら”の話
おそらく20...いや10数回は見ているはずだ。
今晩はAmazonプライムでフォレスト・ガンプを見ている。
映画は大好きだが、評論できるほどではない。
ただ、好きな映画なら何度でも見れるというのは、どの程度の人たちに当てはまるのだろうともふと思った。
ダン中尉が両足を失い、夜中にガンプをベッドから引き摺り下ろすシーンで、自分を見ているような、誰かを見ているような気持ちになっただけだ。
悪い癖だ。
映画を見ながら、自分が知っていることや分からない所を調べながら記事にしたら、もしかしたら面白いのかもしれないと思ったが、やめる。
そしてそれが、誰かの為や自分のためになるかと一瞬だけ思ったが、やめておく。
映画に限らず、音楽であろうと文章であろうと、基本的には、その人の感じ方が全てだ。
昔自分のSNS上でも似たような話をしたが、同じ映画でも見る度に印象は変わる。
全く違うシーンで涙してしまったり、なんで以前はここで感動したんだろう、ということがよくある。
きっと皆そうだろう。
音楽でも文章でも、場所でだって同じことが言える。
彼らはずっと変わらないのに、どうしてそうなってしまうのか。
これは、見ている自分が変わっているという事だろう。
以前に感動した自分と、今回は涙までは出ない自分は、自分でも分からない何かが変化しているのだろうと思う。
見ている画面が大きくなるとか、音質が良くなるとか、画質が良くなるなどと言ったことは些細なことで、彼らは最初のあの時のままのはずだ。
“フォレスト・ガンプ”も私にとって、初めて見た時から、素直に大切にしたい映画である事は間違いない。
ただ、“私のランキング〇位”だとか“ダン中尉のように生きたい”と云うような事を言ってしまうことは、もしかしたら自分を縛ってしまうようにも思えた。
今もまだ、ガンプがエビ漁船を買ったシーンだ。
この先の展開も全て思い出せるが、今晩はどんな事を感じるのか、そんな事を楽しんでみるのもアリだよなと、そう思っている。
もしかしたら騙されたと思って見てみるのもいいかもしれない。
“どんなものが好きかを知らないあなた〟にオススメすることは、いつも難しい。
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