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トロフィー道#16 PS5『グランツーリスモ7』は死にゲーだった!?

私事ではありますが、先日コロナのワクチン3回目を受けまして高熱で寝込んでいました。数年振りくらいに経験した39度は思った以上にきつかったです。記事執筆時の現在はすっかり熱が下がり、腕が痛いだけの状態。1→2→3回目とだんだん副反応がひどくなってきているので次があるなら正直受けたくはないです(笑)
では、無駄話はこの辺にして本題へ。

プレイステーションタイトルのプラチナトロフィーを取る過程やトロコンしたからこその感想、トロフィーハンターとしての奮闘をお届けする「トロフィー道」。第16回は『グランツーリスモ7』です。
僕はレースゲームが苦手なので、当初の予定ではトロコンを狙う予定ではありませんでした。しかし、様々なゲーム関連の記事を書く身として知識だけでなくプレイスキルも成長しなければという思いがあって挑戦する決意をします。約130時間ほどかけてトロコンしたわけですが、この130時間は僕にとって非常に濃密なものでした。プラチナを獲得した時「まだこのくらいしか経っていなかったんだ」と思ったほどでした。今回は、そんな地獄のような時間を経てトロコンに至るまでの道のりについて紹介していきます。

ハイクオリティな反面、作り手とユーザーのギャップ差が大きい

僕はPS5版をプレイしましたが、グラフィックや操作性などリアリティを追求したドライビングシミュレーターとしても、カーライフゲームとしても申し分ないようなハイクオリティなものになっていたと思います。
少し前のゲームだと、PVなどのムービーは超綺麗なのにいざゲームを始めるとそうでもない画質なものが多かったですが、本作はムービーレベルのグラフィックの車を自由に操作できるレベル。というと凄さが伝わりやすいかと思います。レースゲームは苦手と言いましたが、GTシリーズは全作品遊んできたのでより進化を感じました。システムなどは1や2といった初期のものに近い気もしますしね。

ただ、僕らユーザーと作り手との間のギャップが気になりました。そして、GT7だけではありませんが、フルプライスのコンソールゲームなのにソシャゲ感覚になってしまっているのも嫌な感じを受けました。その1つが金策の件ですね。高い車は20億クレジットくらいするものもありますが、発売当初は効率の良いレースで1レースあたり数百万程度。時間は6〜10分程度はかかるでしょうか。1千万以上稼げるものでも時間効率はよくないので時給換算で効率が良いコースは〇〇など、それでもユーザーは少しでも稼げるようにと研究していました。その矢先にあの事件です。

まず、オンライン前提というのが1つ目の不満。僕は長時間メンテ自体は許せるのですが、その間ほぼ何もできないのがよくない点と感じました。オンラインで遊べるのはマルチかスポーツモードくらいなので、そこだけ切り離してもとよかったのではと思います。長時間メンテのお詫びが1億クレジットというのはソシャゲでいうところの「詫び石」ですかね。

これだけならまだしも、このアプデで、なぜかただでさえ少ない1レースあたりの賞金を下げてしまったのです。中には半分くらいになったものまであります。こればかりは正気か?と言葉がでてしまいました。
長く楽しんでもらいたいのはわかりますが、その長く楽しむための方法はユーザーがみいだすのであって、コンテンツ自体を無理やり伸ばすようなことでは本当の意味で長く楽しめるとは言わないのではないでしょうか?
普通に楽しむ人でも怒っている人が結構いたように思いますが、トロフィーハンターにとっては死活問題です(笑)このままだと、あるトロフィーを取るためには車1台買うのに何十時間もレースをするかリアルマネーを数万円課金するかを選ばなければならないのですから。
どういう意図があったかはわかりませんが、賞金を下げて課金誘導したのではと思われたのが原因で炎上していましたね。皆さんはコンソールゲームの課金要素をどのように思っていますか?アプリであっても、たしかに課金しなくてもゲームはできます。ですがある場所からから全く進めなくなるところってありますよね?そこが課金誘導ポイントです。課金せずともクリアは可能かもしれませんがめちゃくちゃストレスと時間がかかります。結局は課金なしでは快適には遊べないのです。これが無料でDLできるアプリなら良いですが、フルプライスかつ限定版のような1万円くらいするお金で買ったゲームで同じことをされるのはなーと思ってしまいますね。

この騒動は、最終的にアップデートで賞金を大幅に増やすということで無事おさまりました。しかし、バグではない効率良い金策は毎回アプデで封じられたりとユーザーの思っていない方向に行っているのは未だ変わりません。
お金のバランスはこのゲームにとってかなり大事なところと感じたのですが、事前にもう少し考えられなかったのでしょうか?最近のゲームは、なにかあればパッチ当てて修正すればいいやというところも含めて、ソシャゲの悪いところばかり取り入れている印象を受けます。僕個人としてはこの流れが止まることを強く望みます。ちょっとしたバグを治したりとかにはかなり良いとは思うんですけどね。なんか悪用されている気さえしました。

それと、レースをしていて、プレイヤーはなぜいつも最下位スタートなのかが疑問です。過去作では予選で良いタイムを出せば1位スタートも可能だったのに。このような細かいところでも作り手とユーザーのギャップがあったように思えます。

トロコンした過程で苦労したところと、初心者が苦戦しそうなポイント

失敗が続くとこのような画面が。このコースはめちゃくちゃリトライしたのでもうフラガの顔は見たくありません。

最も難しいと思われるのは、3.7%も獲得しているのが不思議なトロフィー「努力の結晶」。ライセンスでオールゴールドというGT7で技術介入が必要なトロフィーです。これに関しては繰り返し練習あるのみです。得意ではない方は1コースにつき数百回はリトライすることを覚悟して下さい。これが精神的にきつかったです。死にげーであるエルデンリングよりもリトライした数は多いと思います。おそらく倍以上はリトライしたはず。
それでも人間は成長する生き物で、トライ&エラーを繰り返すうちにだんだんとタイムが縮まっていくんです。ゴールドタイムまで2分以上差があり絶望していた時も、100、200と回数を重ねるごとにタイムが少しずつ縮まっていき見事達成できたときの快感は半端じゃない。この体験を覚えてしまったら最後、また苦労しながら何度も何度もリトライしてしまいます。それくらい達成感がありました。結論として、「GT7は死にゲー」だと思いました。やってることは『ソウル・ボーン』シリーズとなんら変わりませんから(笑)
死にゲー耐性がある人は挑戦してみてはいかがでしょう?


続いて苦労しそうなトロフィーは「伝説の3台」。文字通り伝説のレーシングカーを3台入手するというもの。僕が挑戦してた当時はそもそもどの車が該当するかがわからなかったので苦労しました。現在は全て判明しているので無駄金は使わずに済みます。先人に感謝ですね。

伝説の3台
フォードMark VI Race Car '67
ジャガーXJ13 '66
フェラーリ330 P4'67

ただ、伝説の3台を購入するには25億クレジットくらい必要です。今は「トマホーク金策」が使えないので少しだけ大変かもしれません。ですが技術介入は無いに等しいのでやっていれば貯まります。
僕はこの時期他にやるゲームがなくて、クレジットをカンストさせてしまいました。100億あっても使わないのに…
※端数は特典でついてきたクレジットです(有料扱いなので別枠)
ちなみに、トマホーク金策では1時間で約2.4億クレジットくらい稼げました。それでも10時間以上かかるという恐ろしい作業トロフィーです。

評価

プラチナ取得時間 130時間(あくまで目安で、プレイヤースキルによって獲得までの時間が大幅に変わる)
難易度 ★★
トロコン難易度 ★★★★★
ゲーム評価 ★★★★
オススメ度 ★★★

難易度についてですが、「イージー」を選択すれば簡単に全クリ可能。しかし、トロコンするとなると激ムズになります。執筆時のプラチナ獲得率は0.3%とそこそこですが、間違いなく自慢できる高難度トロフィーです。
散々不満を述べる形にはなってしまいましたが、コアなゲーマーでなければそこまで不満は感じずに楽しく遊べると思います。高級車に乗りたいとかハンコンでリアルな感覚を味わいたいみたいな人はストレス無く楽しめることでしょう。
ただ1つ心配なことは、オンライン依存なので、サービス終了したらゲームが遊べなくなってしまうのではということ。炎上時の動きをみるに、予告がないか直前になっていきなり終了しますとアナウンスされそうな気がするので、トロコンしたい人は早めに挑戦することをおすすめします。


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