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トロフィー道♯1 PS5『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』

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プレイステーションタイトルのプラチナトロフィーを取る過程やトロコンしたからこその感想、トロフィーハンターとしての奮闘をお届けする「トロフィー道」。
記念すべき第1回は『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』。龍シリーズ、そして前作『JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言』をトロコンする程好きな僕としては待ちに待った作品です。
トロコンするのにかかった時間は体験版の金策も入れて95時間程度。しかし、無駄が多くダラダラ遊んでいたのでもう少し効率よくやれば90時間は切れそう。
評価はシンプルに難易度(ゲームをクリアするだけの難易度)、トロコン難易度、ゲーム評価(ゲームの面白さ的な)、オススメ度の4つでいこうと思います。<10/6現在>
まだ探り探りでやっているので、こうした方がいいとかここも評価してほしいなどありましたらコメント下さい。
※ネタバレは最後の「ネタバレありの感想」のみなので、気になる方はそれ以外を読んでね。

体験し尽くした体験版!最強のキムタク爆誕!

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9/10(金)の0:00より体験版が配信されたわけですが、この体験版は製品版へセーブデータの引き継ぎが可能。所持金はもちろん、スキルやアイテムなんかも全て引き継げます。軽い気持ちで「今のうちにお金貯めておこっと」と話題になっている輝石換金マラソンによる金策をした結果…
久しぶりの龍スタジオ作品が遊べて嬉しくて嬉しくてやりすぎてしまいました(笑)その額、なんと6000万円。バブル時代の龍0を思わせる金額に自分でもビックリ。製品版が発売する前から17時間も遊んじゃいました。
結果から言うと、トロコンするのにそんなにお金は要りません!後々ダイキュー(すごろく)でお金は稼げるしコンプを目指していれば自然とお金は何千万円もたまっていきます。結局4000万以上は余りましたね。それでもトロコンする気なら、お金はすぐ溶けていくしお金で時間短縮できる場所も多いため最初から2000万(少なくても1000万)は持ってスタートすることをおすすめします。製品版のどのタイミングでも金策はできるようなのでまずはお金を貯めるところから始めてみてください。

コンビニに無限に売っている「ハグクーム」を使えばスキルポイントも貯められるので、製品版の開始時には金持ちで喧嘩が強いキムタクが神室町に爆誕しました。
色々やりすぎましたが、まぁキムタクなら喧嘩もできそうだし6000万くらいもってるでしょ。とわけのわからない言い訳をしつつ進めていきます。

キムタクから八神へ

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前作からそうでしたが、やはり今作も『キムタクが如く』と言い続けられてきました。その方がわかりやすいし、SEOの観点からだろうということも理解できますが、僕自身はなんだかなぁと。僕もジャッジアイズが出た頃はそんな感じでしたが、クリア後には見方がキムタク→八神になっていました。
それほど魅力的なキャラクターだったし、木村拓哉にも負けていなかったと強く思います。龍シリーズの生みの親で今作も手がけた名越さんもYouTubeの動画内で木村拓哉に負けないようにキャラを作ったとおっしゃっていたので、やはり苦労したんだなと。ぜひ最後までプレイして、キムタクが八神隆之になる瞬間を感じてみてください。感情移入できれば必ずそうなっていると思います。

とは言いながら、時には攻めるのも龍スタジオの良いところ。今作『ロストジャッジメント』では前作以上に「ちょ、待てよ」が聞ける仕様(?)になっています。そんなに安売りしていいのかってくらい、サイドケースなどで連発します。そしてなにより、キムタクの懐の深さに感服しました。実はノリノリだったんですかね?

龍スタジオのノウハウが生かされたユースドラマ!しかしテンポの悪さも

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今回の目玉の1つであるユースドラマについては、それだけで1本のゲームになってしまうんじゃないかってくらい濃厚でした。いかにも青春って感じのストーリーだったり龍スタジオらしいコミカルな演出もあったりでどのドラマも楽しめました。
中でもダンスとボクシングは今までの作品でつくり上げてきたものが生かされていると感じました。ダンスで言えば、『龍が如く5』での澤村遥のダンスバトルの遊びやすと見せ方(魅せ方)みたいなものがさらにパワーアップしてきたなと遊んでいて思いましたし、

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ボクシングは『クロヒョウ』シリーズの1対1での部位を攻撃してガードを崩して戦うような駆け引きが生かされていると感じました。このバトルシステムは本当に面白かったです。ただ、これはサブ的な要素のバトルだから成立することで、通常バトルがこれだと疲れそうですね。

悪かった点をあげるとしたらテンポの悪さ。これに尽きるのではないでしょうか。やむを得ないことだとは思うのですが、1つの部活を進めていてもあるところまで行くとロックがかかってしまいストーリー本編を進めなければ進行不能になってしまいます。せっかくロボ部の戦い方に慣れたのに、間に違うことを多く挟むことによって感覚や仕様がわからなくなってしまうことがたまにありました。僕のように一気にプレイできる人はそんなに多くないと思うので、せっかく掴んだ感覚を忘れてしまうのは痛いです。
特に暴走族や先ほど話したロボ部などは難易度が若干高めでコツを掴むまで時間がかかる場合もあるのでここは自分的に不満点でした。

『ロストジャッジメント』をより楽しむために

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本作をより楽しむ方法はいたって簡単。前作である『ジャッジアイズ』、そして今作と同様に伊勢佐木異人町が舞台となる『龍が如く7 光と闇の行方』をプレイしておくこと。この2点です。
前作を遊んでおけば楽しめるのは当たり前かもしれませんが、龍7は余裕があればやっとけ程度ですかね。やらなくても大丈夫ですが、時系列的に龍7の後の話なので、東城会とか世間の流れだったりあの人は今的な感じで横浜を懐かしむこともできます。
ここで一番(龍7の主人公)が◯◯してたよなーとか、〇〇(ある組織)のボスはなにしてるんだろうとか、ハローワークで転職したな(ゲーム内で本当にできます)とか思い出に浸りながら龍スタジオ最新作をプレイするのは楽しいです。あのキャラクターも思わぬ登場の仕方をしたりするのでクスッとしたい方はプレイ必須になるでしょう。個人的にはサバイバーとそこのマスターが健在だったのが嬉しかったです。

トロコンする過程で苦労したところと初心者が苦戦しそうなポイント

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龍シリーズのトロコン経験者なのであまり苦労したところはありませんでしたが、1つ注意しなければいけない点を共有しておきます。これは僕のTwitterでも言っていたことなのですが、TownGo問題です。様々な要素のコンプを目指すコンテンツで、プラチナトロフィーを目指すならばコンプ率を100%にする必要があります。技術介入が少なく、イカサマアイテムなど難易度を大幅に下げてくれるアイテムがあるので基本はこなしていけばOK。
しかし、引き継げるから2周目でコンプまでもっていこうといつも通り考えていたのがいけなかった。
ユースドラマはストーリーの進行度や八神の「指導力」によって段階的に解放されていくので初めから全てのコンテンツが遊べるわけではありません。なので、1周目でユースドラマをコンプしたからといって2周目に行くと、コンプしているはずなのにユースドラマが解放されていないので上の画像のようにその分コンプ率がマイナスされています。結果、2周目でもユースドラマの全コンテンツが解放されるまである程度は遊ばなければいけなくなり大幅なタイムロスとなります。僕は幸い、ゲーマーならば当たり前の「セーブデータ複数作成の術」で2周目突入前のデータがとってあったので、1時間ほど絡んでくる輩を殴り続けるくらいで済みました。
2周目でコンプする気ならサイドケースやユースドラマは全スルーが良いでしょう。でなければ1週目クリア後のプレミアムアドベンチャーでしっかりコンプしてから次の周に臨みましょう。

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僕が唯一苦戦したのを挙げるとするなら暴走族。自分だけかもしれませんが慣れるまでちょっと時間がかかってしまいました。特に最後のあいつ!奴にたどり着く前に瀕死なうえに奴は奴で早いんでこれ勝てんのかってなってましたね(笑)
耐久力重視の車体にしたらなんとかクリアできましたが…体感ではそこまで耐久値の差は感じられなかったです。単に自分が上手くなっただけかも。


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初心者が苦戦しそうなところはミニゲーム関連ですかね。シリーズを重ねることで簡単にはなってきていますがバッティングセンター、ドローンレースあたりは鬼門でしょうか。
バッティングだと「ホームラン競争を12セットクリア」っていうのが地味に厄介です。初見殺しの魔球とかもバンバン投げてくるので何度も挑戦する折れない心が必要かと。まぁ何がくるかはあらかじめ決まっているので攻略サイトなどをみれば簡単にクリアできると思います。
僕はアーリーアクセスで早くプレイていたので、1球づつメモをとっていきました(龍シリーズあるある)。
ドローンは…慣れるしかない!ドローンを強化しても最後は自分の腕になるのでここは練習あるのみです。今回はスピード全開で壁にぶつかろうがわりとゴリ押せるので前作よりは難易度は低め。僕も最初は不安だったのですが、金策で10時間以上ドローンを操作していたことが良かったのかつまずくことなく一気にクリアできました。意外と金策がドローンの練習になりますよ(笑)

評価

プラチナ取得時間(目安)シリーズ経験者90時間、未経験者100時間
難易度 ★
トロコン難易度 ★★★
ゲーム評価 ★★★★
オススメ度 ★★★★

ここからは評価の細かい説明をしていきます。
難易度は幅広くEASYよりさらに簡単 EX EASYがあるので、アクションが苦手な人はこれを選んでおけばゲームオーバーになることはまずないだろうと思います。トロコンを目指すなら2周する必要があり、最高難易度であるEX HARDでのプレイが必須なのでトロコン難易度は若干高め。それ以外にもサイドケース攻略やユースドラマに加えて収集要素も多く、コンプリートしないといけないものが多いのでどうしても時間がかかってしまいます。ユースドラマでは、特にロボ部やボクシングは繰り返しプレイしなければならないので後半は作業感がでてきますね。
ゲーム評価は高めの★4つ。ストーリーもよくシステム周りなども前作や龍シリーズと比べて遊びやすくなっているのですが、目新しい進化が見られるわけではなく基本的なことは一緒なので、ずっと龍スタジオ作品をやってきた人の中には単調と思う人も多そう。
オススメ度も高めにはなっていますが、本作を100%楽しみたいなら最低でも前作、そしてプラスアルファで『龍が如く7』を遊んでおいた方がいいのでそこはマイナス1としました。








<ネタバレあり>ゲームをクリアしての感想

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ここを見てくださっているということはクリアまでプレイしたということでしょうから、ネタバレを気にせず感想をダラダラと。
ストーリーは身近な「いじめ」をテーマにしていて入り込み易かったし色々なことを考えさせられました。しかし、あまりに身近過ぎるリアルなテーマゆえに、実際にはこうはならないだろうというリアルとの差が結構気になりました。
自分が香田さんの立場だったら散々自分をいじめてた奴とあそこまで仲良くするなんて不可能だし、澤先生の家が襲われた時もまずは安全を確保すべきだったし無理なら誰かに連絡するのが普通(いつもの八神なら多分そうしてた)かなとも思うし、リアルで江原さんがいたら控訴しないで逃げ切るだろうしましてや楠本さんの自首なんて…とモヤっとしてしまうことが多かったです。
ゲームだから仕方ないで片付けてしまうのはなんだか寂しい気がします。
それに反して相馬はリアルな悪だったなと。隙あらば殺そうとするしとにかく容赦ない。それが本当の怖さなんだと思いました。
八神は八神で後半は呪文のように澤先生、澤先生となにかあれば彼女の名前を出していてそこにも違和感が。澤先生が殺されなければどのような対応をしたのかも気になるところです。
前作はクリアしたときわりとすっきりしていたのですが、今作に関しては上記のこともありなんだか不完全燃焼というか疑問が多く残ることとなりました。
正直いうと、今回、僕は八神よりも桑名の正義に共感してしまいました。もちろん、犯罪はいけないことですが、それでも敵(悪)とは思えませんでした。なんなら八神よりきちんとした信念があったような。歪んではいますが。対する八神は前作にあった信念もさほど感じられず、澤先生が〜と彼こそ復讐に燃えていたのではないでしょうか。
ラストバトル時に海藤は「お前らふたり どっちが正しいか答えなんてあんのか」と言っていました。まさにその通りで『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』では八神と桑名2人が信じる正義がぶつかり最終的にはどちらが正しいでもなく、プレイヤーに考えを委ねる結末となりました。

ここまでダラダラと感想を述べてきて批判的にきこえた方も多そうですが、僕は良い作品だったと思っています。ゲーム1つでここまで深く考えさせられたのも珍しいですし、そういうのも込みで楽しめました。
いい意味での「余白」があって遊んだプレイヤーの環境や置かれている立場、人生経験なんかで感想はかなりかわってきそうなところも興味あります。
クリアして思ったのが、ロストジャッジメントはいじめっ子診断的なゲームだったのかなと。それでいうと、江原を擁護する僕はいじめられる側の人間ですね。いじめる側(過去に少しでもいじめた経験がある)の人や傍観者(過去にいじめを黙って見ていたなど)に該当する人は違った感想を持っているかと思います。そう思ってTwitterなどの感想を見てみると、言葉が適切かはわかりませんが面白い…人間の本質が見える感じがします。
次回作も作れるような終わり方でしたし、次にも期待したいです。

読み返すと結構長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただけたなら嬉しいです。毎回このボリュームでいくと仕事に支障がでそうなので、あまり張り切りすぎず長く続けていけるように頑張ります!

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