翻訳✖︎プログラミングの道に進んだワケ(2)

前回の記事で翻訳会社に入る前に、翻訳支援ツール(Isometry)にちょっと触れたところまで話を進めました。
今回は翻訳会社に入ってから触れたものについて、語っていきたいと思います。

翻訳会社にて悶々

時は流れ、翻訳会社に入りました。

ここでは翻訳そのものよりも、コーディネーションとチェックがメインの作業です。

さぁ!

翻訳支援ツールをガンガン使って、ドンドン効率化していくぞ!

……

…………

と意気込んだのも束の間。

あまりツールを使う機会はありませんでした。

まずは Isometry はマイナーだったのか、登録翻訳者含め、誰も知りませんでした。

Tradosは購入はしていたものの、戸棚で埃をかぶった状態。
※まだUSBドングルでのライセンス認証でした

というか、そもそもまだ中国語翻訳はマイナーだったため、
翻訳支援ツールを使おうという風土がほとんどなかったと思います。

また、たま〜に、重複が多そうな原稿とか、旧版からの改定とか、
翻訳支援ツールの出番っぽい原稿が入ってきても、
翻訳メモリを作る時間もなかなか取れません。
翻訳時点で力技だとチェックも力技に頼らざるを得ず、
悶々としながら作業をする日々。

マクロでもできることが!

そんな中一つだけ、かなりのケースに対応できるものが出てきます。

それはExcelマクロを使ったシェアウェア(1000円程度)でした。

用語集をこのファイルにコピペしておき、
用語置換をしたいWordファイルを一つだけ開く。

それから「置換実行」ボタンを押すと、全部まとめて置換しておいてくれるというものです。
しかも置換した用語には蛍光ペン付き!

これならWordファイルのままなので、翻訳者がソフトのインストールをする必要もありませんし、
チェックの途中でも用語の確認や別ファイルとの統一で活用できます。

翻訳を楽にするのって、翻訳支援ツールだけじゃないんだ!

目から鱗が落ちました……

マクロっていいじゃん!

というわけで、マクロ(VBA)の世界に足を踏み入れようとしたのですが……

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