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生きのばし

映画「マイ・ブロークン・マリコ」を見た。死にたがってるくせに。映画は見に行く気力はあるんだな。ふーん。我ながら馬鹿じゃねーのと思う。

主人公のシイノが、親友マリコの遺骨を持って海へ向かう話。
マリコの周りはシイノ以外クソみたいな人間しかいなかった。
子供の頃から我慢を強いられて、マリコになら何をしてもいいと思ってる奴らのせいで死んだ。
大まかなストーリーは検索すれば出てくるし、説明は割愛する。

私の骨はどうなるんだろう。
死んだら灰になるだけだ。
けど、「ケガレ」思想が強い日本人、というか私の性なのか、ただの骨なのに、ただのカルシウムの塊なのに、怖いとか念が篭ってるとか思ってしまう。

お願い。
老後は一緒に暮らそうって約束してたMちゃん。これを読んでたらいいな。
私は老後まで生きていく自信が無い。
この映画もシイノとマリコを、Mちゃんと私に勝手に重ねていた。
それでね、Mちゃん。今、オーストリアにいる君だよ君。お願いがあります。
私が死んだら沖縄の海に散骨して欲しい。勝手に散骨するのは犯罪らしいので、罪にならないようにちゃんと手続きしてから、詳しい場所や方法は遺書に書いておきます。
私の骨を持って、那覇や石垣島やその先の離島やその他諸々を回って旅行して下さい。そのための旅費は君に遺しておきます。
骨になった私と一緒に美味しいものを食べて、綺麗な景色を見て、素晴らしい琉球音楽に触れて下さい。そうだ、おすすめスポットやホテルも予め書いておこう。

ああ、そうだ、映画の話。
見てる途中は「はあ、辛いなあ」とひたすら眉間に皺を寄せていた。
けど、エンドロールでTheピーズの「生きのばし」が流れた瞬間に涙が止まらなかった。この曲が入ってるアルバム、リアルタイムで買ってよく聴いてた。ハルさんってなんてすごい作曲家なんだろう。

私が死んだら、私の中にまだ生きていた友達
(バーテンダーのDさん、あるバンドのギタリストのTちゃん、また違うあるバンドのギターボーカルのT君、昔一緒にバンドやってて最後は仲違いしたままだったドラマーのKなど)
の一部が再びいなくなってしまう。
でも、彼らに近しい人にはだいぶ思い出を伝えたんじゃないかな。

Mちゃん、君ぐらいしか頼る人がいない。
どうか骨は沖縄の海に散骨して下さい。そんで、散骨したら綺麗さっぱり忘れていいから。
P.S.那覇の元祖大東そば本店は安くて美味しいよ。

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