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大切なアイテムそれはホワイトボード

イラスト:ムツナナツ

僕が対話の場を開催する上でとても役に立つと思っているアイテムが一つある。 それは「ホワイトボード」だ。 ここではホワイトボード(White Board)を略してWBと表記する。

これ、以前も書いたことあったっけかな?
あったらごめんなさい。

僕は一カ月に一度、リアルな場でワークショップのファシリテーションをして5年くらいになる。 その時、活躍するのがWBだ。 参加者の意見や考えを聞いた時に僕はWBにその発言を書く。 それはきれいに書くというよりは、ふにゃふにゃの文字で書く。 むしろ汚いくらいのほうが緊張がほぐれると思うので、あえて綺麗には書かない。 全部は書ききれないのでキーワードだけだったり。

でも、これだけでも会話がとても進むし、熱を帯びてくる。 みんなの視線は話している人の顔に行くが、内容を確認したい時に視線がWBに書かれた文字に行く。 そうすると対話が横道にそれても、いつもWBに戻ってくる

WBがないものを空中戦、WBがあるものを地上戦と僕は表現している。

空中戦は、お互いの意見を文字にすることなく、口頭だけで対話を行うことを指す。 地上戦は、視覚化された枠組みを共有して対話することを指す。 空中戦になってしまう原因は、「いま、何について議論しているか」が見えなくなってしまうから。 WBがあれば、どんな意見が出てきているのかを書き出していける。 そして、それを参加者全員で確認できる

フワフワした「空中戦」から地に足をつけた「地上戦」にすることの意味は大きいと思う。 目に見える形で共有するのが有効。 WBで論点や意見を可視化して整理することが大事。 参加者が発言した内容の中でどのワードを書きだすかも大事。

そういう意味ではファシリテーター(司会進行)の取捨選択次第で進行や流れはずいぶんと変わる。 僕はホワイトボード・ダイアローグ、ホワイトボードを有効活用した対話が大切だと思っている。 これをWBD(White Board Dialogue ホワイトボード・ダイアローグ)と表現してみたい。 この表現は僕のつくった造語だ。

ちなみに先日、コロナの緊急事態宣言の影響でZoomで開催された時はWordを使って参加者たちの発言を文字化、可視化していった。 それも好評だった。 今日は僕が活用しているものについて書いてみた。
(2022年4月13日)

イラスト:ムツナナツ

非接触時代においてコミュニケーションを取るために、オンライン(WEB)活用が一気に拡大したよね。いま、リアルの場でホワイトボードを利用していたことが、オンラインでも実現できるよね。リアルの場で見ると座席の位置によっては見えにくかったボードが、画面でアップに見えるようになった事は嬉しい利点だよ。スライドもすぐ近くで見れる。
オンラインでのグループワークも可能なので、リアルとオンラインとの差もファシリテータ次第で解消できていると思う。どちらも[参加している]を感じてもらうようにすべし。だと思う。最近はハイブリッド開催も慣れてきたので、企画する内容や誰がそれを話しているのかで参加するかどうかを細かく意思決定できる事も時代のながれを感じている。参加側とては、遠方の企画にも簡単に参加できるのでありがたい。企画側としては、より選んでもらえる様に飽きさせない工夫が必要。いずれも一緒に成長していく過程だと思う。

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いつもこの場を訪れていただきありがとうございます。皆さんは、参加者・企画側どちらの立場になることが多いのでしょうか。どちらの立場も経験すると、いろんな気づきを得ることができますよね。それが人へのおもいやりに繋がるような気がしています。
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