見出し画像

謹賀新年 1月1日 Integrity in Leadership ドラッカー「リーダーの真摯さ」とは?

#2024年1月1日 #甲子 (きのえ・ね) 新年あけましておめでとうございます。
今日は元旦、甲子日、天赦日、一粒万倍日がすべて重なる素晴らしい開運日です。2024年がこのような開運日で、あなたと共にスタートできることをお祝い申し上げます。本日、新年を迎え、清々しい気持ちとなり、今年こそはという想いが生まれます。今年も一緒に成長してまいりましょう。良い年にしてまいりましょう。

この #ドラッカー 解説も今年で4年目。もう良いかな、と思いつつも、続けているのは、ひとえに、人を大切にする経営を言語化し、そして、それこそが小手先でなく、成功の法則だからです。人間力を高める、とは、抽象的で不明確な概念なので、このあらゆる概念を数値化し、共有化するデジタル社会には、ピンとこない概念でしょうが、愛とか優しさとはそういうものでもありますし、むしろ、アートやスピリチュアルやアナログの感じる心、感性が重視されはじめた、これからの時代には、むしろ、ドラッカー的な、偏り・こだわり・囚われのない視点で、社会を眺めることも大切のように感じております。どうぞ、お付き合い頂けますように。

さあ、早速、#ドラッカー365の金言 解説もスタートします。

今日のテーマは、
#Integrity_in_Leadership
#リーダーの真摯さ

今日のテキストは、『 #マネジメント -課題・責任・実践』 36章 #実績中心の精神  1974年版 下巻 139〜142ページより。

ここ数年、Integrity の訳について、「仕事への真摯」と「人格としての誠実」で語ってきました。

ドラッカー自身は、「人格としての誠実さ」に欠ける人をマネジメント職につけてはいけないと「マネジメント」に記していましたが、日本の経団連企業内で「誠実な人格者」は70年代には星野仙一的人物をリーダーを是として、もてはやしていたのでしょうか?

ドラッカーの教え通りに経営すれば、経団連企業にとっては不都合だったのでしょう。経団連企業内では、誠実な人物は、むしろ、出世コースを外れ、閑職へと回されていたことのかも??

かつて、台湾の李登輝総統閣下が「日本の組織では、若いリーダが組織内で「このままではいけない」と語り始めると、組織はそういう人物を排除してしまう。だから、若いうちには誰も語らない、良い人たちはみな組織を出てしまう。40年後の出世した後に、あの時こうすればよかった、と言っても後の祭り」みたいなことをおっしゃっていたように記憶しています。

そういうわけで?日本の大企業の社内に誠実な人物は不在だったのでしょう。マネジメント職につける、としたら、不適格者が続出するから、ということだったのでしょうか?新訳を担当した経団連の上田氏が「誠実な人物でなくとも、仕事ができるヤツならOK」という訳として「仕事に真摯であればマネジメント職として適切だ」と80年代に訳したからこそ、ドラッカーは日本で支持され、日本でベストセラー連発となった、という説があります。

でも、政治も経済もそういう人物に任せたから、「失われた30年」が続いてきたのじゃないか、とも感じるわけです。

ビッグモーターにも、ドラッカーがマネジメント職につけるべき、と思われるような誠実な人物は居たんだと思います。

しかし、誠実な人物は、ビッグモーターの社内では、とても生息していくことは難しいでしょう。

だからこそ、閉塞感が続いている、ともいえます。

「ドラッカーと論語」を記された安冨教授が「これからの企業では、仕事に真摯なだけで、誠実じゃない人物をマネジメント層につけてはならない」という指摘は正しいように感じています。

そして、明るい兆しも見えています。

それは、いうまでもなく、2度目のMVPを獲得した大谷翔平選手です。

MLB.com より

なぜ彼だけが、ブランド価値が高い選手なのか?
なぜ企業が彼をアイコンとして使いたがるのか。

答えは明らかです。

  • 子供からのサインを決して断らない選手。

  • 全国の6000の小学校にグローブを3個ずつプレゼントして「野球やろうぜ」と呼びかける人物。

  • ヌートバー選手に「WBC日本チームに所属してくれてありがとう」とセイコーの高級時計をプレゼントし、

  • ドジャース移籍に際して背番号17を譲ってくれたケリー投手夫妻に、お礼としてポルシェをプレゼントする人物。

いくつかの球団は、彼との面談を進める中で、条件面で諦めざるを得なかったといいます。

彼は、6年間MLBでプレイするうちに、選手ではありますが、球団オーナー達に近い立場に実質的になっています。元々、所属していたエンゼルスと契約し続けたかったようですが、それぞれの球団オーナーという人物がどんな人物なのか、交渉を重ねるうちに理解したのでしょう。

 今後、どのようなオーナーの組織と関係を続けたいかを考えるにあたり、長期的に勝利し続けること、より良くしたいとコミットするオーナーの組織と契約したかったのではないか、と感じます。それがLAドジャースであり、そんな大谷に惹かれて、彼が居るなら、とグラスノー投手も山本由伸投手もドジャースとの契約を望んだのでしょう。

https://www.sportingnews.com/uk/mlb/news/mlb-winter-meetings-news-signings-trades-2023-free-agency/b6561c0450fe40cdfd39860e より

誠実な大谷が選んだのは、彼を利用して、一儲けを企むオーナー、球団ではなく、誠実なオーナー、GMが率いるドジャースという組織だったというわけです。

もう1人、注目の人物がいます。それは、安芸高田市・石丸市長です。

3年前の選挙で当選した「このままでは20年後の市はない」と明言する広島・安芸高田市の石丸市長のような方が忖度なく語り続けています。彼のような「誠実な」リーダーはこれまで日本とは違うことを象徴していると思います。

そんな「誠実な人物」は、あなたの周りにも、実はたくさんいるはずです。そんな誠実な人物は、「俺が、俺が」とは真逆。自分は一歩引いて、周りの誰かを立て、讃える人格者です。

さらに
もう1人、スタートアップから出家された小野龍光さん

ビジネスキャリアから僧侶へと転換された小野さんは、「「数字」を追いかけ、「数字」に追いかけられる」スタートアップ事業の世界に生きていて、悩み煮詰まってきた際に、「利他」の実践をされているインド仏教の佐々井秀嶺師と出会い、こだわり・偏りを捨て「利他」を実践する生き方へと変えた方です。

そんな名も無き人格者がたくさんいる国だからこそ、わが国は、多くの人々を魅了する国として、他国民からも認められていることは、外国人観光客数も増えつつあることで明らかです。

https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20230719_28887  より

他人の徳を利用しようとする人ではなく、徳を重んじる「誠実な人」が増えていることを感じます。

ですから、早晩、政党の「裏金」も、企業の「不正工作」も、世界で初めてわが国から一掃されることでしょう。

これまでの「目的が善ならば不正も是」としてきた社会は終わりました。

2024年は、「公平」「誠実」を是とした上で、善を成していこう、という新しい社会慣習が始まる予感がします。

それこそ、ドラッカーの語ってきた、

Integrity in Leadership

が実現する社会に進んできた、と喜ばしく感じています。

誠実でいきましょう。

#組織の精神はトップから生まれる
#ヘッドハンティングをされたならば先方のトップの人となりを見てください
#仕事は
真摯(ではなく)誠実な人たちとしてください 。

本年も、よろしくお願いします。

サポートもお願いします。取材費やテストマーケなどに活用させていただき、より良い内容にしていきます。ご協力感謝!