氷河期世代への社会や企業の扱いに正当性はあったか 10月16日 Legitimate Power in Society 権力の正統性
#10月16日 月曜日。お昼になりました。今週もよろしくです。
#Legitimate_Power_in_Society ( #社会における正当な権力 )
#権力の正統性
今日のテキストは、戦時中の1942年に米国で発刊され、わが国に翻訳発刊されたのは1965年という #産業人の未来 第2章 #機能的社会とは何か 1965年版では 31ページ より。
1942年にドラッカーが記したのは、暴力的に権力を奪い正統性(正当性)を謳う権力=ナチスのことと思います。
ドイツ国民は、第一次大戦敗戦後の破壊と巨額の賠償金を負わされるなか、スペイン風邪が流行り多くの国民を失い、宗教にも頼れず、民主主義にも、共産主義にも頼れず、失業し、物心両面も絶望を味わっていました。
ナチ党は、職を失い、社会的な役割と身分を失った絶望・自尊心や飢え・渇きから逃れたいというドイツ国民につけ込み、不十分な食料や補給品しか得られないのに、己の自由やとの引き換えに、ナチスのファシズムに権力を手渡したといいます。
ナチスは不十分なものしか与えなかった。でも、それしかもらえないなら仕方ない、と多くの国民がナチ党に社会的決定権を与えてしまったのです。
ドラッカーは今日のテキストでこの「権力の正統性」を問題視しました。
これはBM社などブラック企業に勤めている人や取引する人も感じていることでしょう。BM社のような悪質な経営者が暴力的にノルマを従業員に課し、取引先に圧制的な取引を求め、己の利益第一主義に振る舞う。
悪質な経営者は、良イメージを持たせ、来客させようと広告を出す。広告売り上げをもらうために広告代理店とメディアはそんな悪質経営者にも頭を下げて売り上げ増に貢献してきた。
その結果、給料のために顧客のためにならないとわかっていても、わざと車に傷をつけたり、パンクさせたりして、その修理費を水増し請求し、それを保険会社に回して、保険金を得る、といった手口を是としてきたが、それが日本社会では、ようやく許容されなくなってきました。
金融庁は、同社や同社を実質的に支援してきた損保ジャパン社への立入検査を繰り返して、実質的にこの悪徳経営を罰しつつあり、同社の将来は暗雲の中です。
このような権力を是としてきた日本企業や日本社会は1970年〜1982年、または1984年までに生まれた2023年現在39歳〜53歳の年齢の「氷河期世代」の人たちに対して、海外進出による採用減したことで、社会的な役割・身分を奪ってきました。日本企業や社会が為してきたことに対して、彼らは、社会への恨みを抱えています。
今の経営層に正統性があるかどうかは別にして、
彼らに社会上の身分と役割を持たせず、活かすことに失敗したからこそ、非婚・未婚、妊娠・出産・育児・家庭・日本社会への否定という形で復讐されているのかもしれません。
人は税金や社会保障費を負担するために生きているわけではないのです。
今日のドラッカーのテキスト本文は↓↓
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