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速報!10月月次の結果は??〜岡崎市和食店「魚信」さんコロナ禍経営奮闘記43

こちらの続きです

コロナ前まで宴会・接待・法事で順調に成長してきた魚信さん。ですが、このコロナ禍によりその全体の売上の6割強を占めていた宴会・接待・法事部門が壊滅。緊急事態宣言らで自粛を余儀なくされたこともあり、前年比を大きく下回る状態が続いています。

さて、10月はGoToトラベル、GoToイート、地域振興クーポン券など政府・愛知県・岡崎市からの支援モードにようやくシフトされた感もあります。実際のところどうだったのでしょうか?

西田さん、お疲れ様です。早速ですが、10月の成果はいかがでしたか?

西田さん「10月はなんとか回復基調をキープすることができました。GoToキャンペーンや岡崎市プレミアム商品券などのおかげです。皆様本当にありがとうございました。感謝しかありません。ただ、前年比の売り上げ、ということだけ言われると、これからの3ヶ月は前年比厳しくなるはずです。なぜなら、うちは

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宴会で数字作ってきたお店。11月〜1月はその宴会の最盛期です。ですから、今月以降、前年比売上っていう比較だけでいくと、まだまだ厳しくなるんじゃないかな、と思ってます。
ただ、宴会部門を除いた部門別の比較だけを取り出してみると、今月だけでなく7月以降も順調に前年比100%以上となっています。魚信自身、これまでの宴会中心の店から変わり、釜飯、そして、豆富製造、さらに、、と新たなステージへと変わりつつあります。
まだまだ回復しきれていない状況ではありますが、今回の多くの困難、特に資金の問題は、脆弱な体制を露わにしてくれました。しっかりと利益を確保し、将来に備えた体制を整えよ、という教えを与えてくれました。
また、コロナによって予期せぬ力、として、新たな職人さんや協力者の方々も集まってくる職場にもなりました。支援してくださるお得意様、仕入れ先様、地域の方々など多くのご協力者の方々には本当にお世話になり、感謝しかありません。中長期的に考えると、必要な「変化」をもたらしてくれた機会だったのかも、と考えています。

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一方で、コロナはこれからの有望分野や注力すべき分野も明らかにしてくれました。支えてくださっているお客様、お得意先様がこちらの方向へ進んでくださいね、と差し示してくださるので、我々は、そちらの方向でうまくシフトできるよう必死に変わらざるを得ません。
今も「渡り蟹の釜飯食べたいな」という声にお応えしよう、と苦戦中で(笑)。

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せっかくやるのだから、他にはない、うちらしい釜飯を、美味しい釜飯を、と試行錯誤する中で、出会った「渡り蟹」。こちらの釜飯も負けず劣らずとても美味しく、良い濃厚なだしが出て、味的には、これまで作ってきたどの釜飯にも負けず最高に美味しいのですが、ご飯が美味しく炊けない、殻と身をほぐすのに、手間とコストがかかる、などネックポイントがあるわけですね。かといって、諦めることなく、「美味しい!」をお届けできるよう試行錯誤していますので、ご期待ください。(追伸 11月7日より無事リリースされたそうです)

(業績回復を目指す西田さんも学ぶNOTEマガジンはこちら↓)


「結果に一喜一憂するのは3流」「利益はう○こみたいなもの」と言われるように、短期的な結果にとらわれ、掲げている世界観への道を見失ってしまうのは本末転倒です。

経営とは「会社の数字」と「社員の幸せ」のバランスを取ること。二宮尊徳の言葉「遠きをはかるものは富み、近くをはかるものは貧す」の通りです。短期の月次の数字を追い求めるあまり、「数字良ければ全て良し」の呪縛に絡め取られてしまいます。目先の利益に溺れて、「遠きをはかる」ことを怠れば、人を幸せにすることはできません。

従前のやり方から切り替えることは、物理的にも精神的にも簡単ではありません。しかし、従前に戻ることはない、と慶事、仕出し(テイクアウト含む)、食事、そして、うおのぶ食堂部門の4部門を伸ばすことに舵を切ったことは、今のところ、お得意様、お客様からは好意的に受け取られているようです。「遠きをはかる」ことを忘れず、このまま良い流れが生まれ、育っていくと良いなぁと思います。

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