海外スタートアップの職場

私が日本で仕事をしてたときは、いわゆる大手SIerに勤めていました。
肩書きはエンジニアでしたが、仕事の大半はプロジェクトマネジメント。
キャリアとしてもプロジェクトマネージャーを目指す人が多い職場でした。

その後、海外スタートアップで仕事をするチャンスをもらい、環境は一気に変化。驚きの毎日でした。
今回は、そんな私の職場環境を紹介したいと思います。

会社概要

香港を主軸にサービスを展開する FinTech スタートアップ企業です。
創業者はフランス人とアメリカ人。
社員数は40~50人くらいで、ITのチームは、CTO、エンジニア6人(私含む)、UX/UIデザイナー1人、インフラ担当2人のチームです。
入れ替わりもありますが、これまでに香港人、中国人、ポルトガル人、イギリス人、フランス人、スウェーデン人、フィリピン人と、多国籍なメンバーと一緒に仕事をしてきました。

働き方

普段の服装は私服です。スタートアップとしては普通ですが、SIer上がりの私にとっては新鮮。
別にスーツが好きなわけではないので、こちらの方が圧倒的に楽です。

ITチームは裁量労働です。
他のチームより朝は遅いことが大半ですが、夜はこちらの方が遅めです。
コード修正やプルリクエストのレビューを自宅や休日におこなうこともあり、時間に縛られない働き方をしています。

働く場所も自由です。
中には長期でヨーロッパに帰省し、うち何日かは仕事、という同僚も。
私も年末年始は日本に戻り、昼間は仕事をして、夜は友人たちと食事をしたりしました。

環境

オフィスには複数のチーム(部署に近い)がいますが、互いにコミュニケーションをとりながらビジネスを進めています。

通常の開発は、エンジニア・UX/UIデザイナーがメインで活動しています。
デイリースクラムでは、インフラチームとプロダクトチーム(プロダクトオーナー)を交えておこなっています。

新サービスをローンチする際は、CEOやマーケティング、コンプライアンス、カスタマーサービス、オペレーションのチームとも会話しながら会社全体で歩を進めます。

内部のコミュニケーションは、対面と Slack が中心。メールは滅多に使いません。
他社とのやりとりはメールが中心です。

働いてみて感じたこと

まず第一に「働きやすい」です。

服装や時間の自由さもさることながら、便利なツールはどんどん採用して、業務効率化に組み込んでいきます。
大企業と比べると、人もお金もない環境なので、非効率なこともまだまだあります。それでも今ある環境の中で効率的に働くため、必要なものはどんどん取り入れていくスタンスが魅力的です。

最近では、大規模デモや、新型コロナウイルス などで外に出れない状況もありましたが、メンバーがチャットでのコミュニケーションやテレビ会議に慣れているので、リモートでも業務が進みます。
香港に進出中の日本企業の多くが在宅勤務に対応しきれず出社を余儀なくされている中、本当に自由に働かせてもらっています。

次に「泥臭さ」です。

新しいことにチャレンジして、世界を変えようとするスタートアップは、外から見ると華やかに見えます。
ですが、中を見ると少ない人数・お金で泥臭く事業を進めています。

限られたリソースでビジョンを達成するため、必要なことにフォーカスして全力で取り組んでいます
必要に応じて泥臭くマニュアル・ハンド作業もたくさんやります。
標準化・属人化の排除の観点では、大企業の方が進んでいると思います。
ですが磨いた知識・スキルを活かし、自分の価値を発揮できる環境は本当にワクワクします。
全力で取り組む泥臭さは、そんなに悪いものではありません。笑

そして、「メンバーが会社のことを好きで、楽しそうに働いている」

私自身も今の職場、チームのことが大好きです。
月曜日の朝、ワクワクしながら会社に向かっています。

サラリーマンであれば、1日8時間以上、週に40時間以上を仕事に費やします。どうせそれだけ働くのであれば、楽しい仕事の方がいいですよね。


海外のスタートアップで働く機会を得られたので、今回はそれを文字にしてみました。
ここには書けてない経験もたくさんあります。
いずれはそれらもどこかでアウトプットできればと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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