『はぁって言うゲーム』の生みの親、米光 一成先生のゲーム制作の流儀
デジタルハリウッド大学(DHU)の教員は、ゲーム作家や映画監督、アニメーター、デザイナーなど現役で活躍するプロフェッショナルばかり。パズルゲーム『ぷよぷよ』や、カードゲーム『はぁって言うゲーム』を生み出し、今もなお新しいゲームを作り続けている米光 一成先生も、DHUの教員として在籍しています。
今回のnoteでは、米光先生が考案したゲームの誕生秘話や、アナログゲームならではの魅力など埼玉県立越谷北高校の新聞部からの取材にあわせてお話を伺いました。
学生と米光先生の合作ゲーム『想像と言葉』
米光先生はDHUで教員をする以前、立命館大学でコンピューターゲームの作り方を教える授業をしていました。しかし、プログラミングやグラフィックなどの技術的な難しさでつまずく学生が多かったそう。
そこで「ゲーム開発の面白さをもっと体感してほしい」という思いから、紙とペンでも作れるアナログゲームを開発する授業へシフト。
どうやったらゲームを買ってもらえるのか、楽しく遊んでもらえるのか、ゲーム開発本来の面白さを体感できる授業へ変わっていきました。
その授業で生まれたのが『想像と言葉』というアナログゲームです。
出典:おもしろいゲーム研究会『想像と言葉』
もともとは、ある学生が発案した漢字カードゲームが発端でしたが、米光先生らとブラッシュアップを重ねることで、『想像と言葉』というゲームに発展。電源不要のゲームが集まるイベント『ゲームマーケット』や、インターネットなどで販売されました。
「好き」って言われたくて『はぁって言うゲーム』を企画
学生に教える立場である一方で、自身がアナログゲームの魅力に取りつかれてしまったという米光先生。『想像と言葉』を発売して以来、ほぼ毎年のように新作アナログゲームを発売しています。
その中でも、2023年時点でシリーズ4作目まで発売している『はぁって言うゲーム』は、米光先生の代表作です。
『はぁって言うゲーム』は、誰かに「好き」って言われたくて企画したと米光先生は話します。
米光先生が開催している「ゲームづくり道場」の仲間と居酒屋へ向かう道中、道場主でありながら誰にも話しかけられなかったそう。その寂しさから、誰かに好きって言ってもらえるゲームを作ろうという発想につながりました。
しかし、これはひとつのきっかけに過ぎず、ひらめいた以前にも考えていた蓄えがあったからこそ『はぁって言うゲーム』を作ることができたと米光先生は言います。
たとえば、ゲーム仲間のデザイン担当者から商品のチェックを依頼されたとき、米光先生は「オッケーオッケー」と低いトーンで返事をしてしまったそう。
米光先生としては「バッチリオッケー!」くらいの温度感で伝えたつもりが、後になって「いつものように低いトーンでオッケーと言ってしまった」「誤解を与えないように、トーンを高くしてオッケーと返事しよう」と反省したと言います。
親しい仲でも上手く伝わらないことがあったり、誤解していることがあったり。そんなコミュニケーションの複雑さをを理解し合えるコンテンツとして『はぁって言うゲーム』を楽しんでほしいという、制作者の意図も込められています。
このように、日常のコミュニケーションや失敗した経験も、ゲームを制作するうえではアイデアの種になるのです。
アナログゲームで遊ぶことで、養われる力とは?
最後に、高校生に向けて米光先生からメッセージをもらいました。
デジタルハリウッド大学では、デジタルゲーム開発の最先端を学べるのはもちろん、アナログゲームを研究する授業もあります。
たとえば米光先生が担当している「ゲームメカニクス」という授業では、ボードゲームやカードゲームを遊びながらその面白さを研究したり、米光先生のゼミではグループワークを通じてひとつの新しいゲームを生み出したりします。
各分野の第一線で活躍している、現役プロが集まる環境へ飛び込んでみたい学生は、ぜひデジタルハリウッド大学の受験をご検討ください。
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