安部公房の奇跡/その形而上学的な意味

画像1 「書くことによってのみ無内包性を書くことができる」という一見トートロジカルな事態こそ、安部公房が成し得た文学的創造行為とこの<私>による形而上学的探究を架橋する<次元=場>なのである。事象内容的/内包的な違いは皆無でも、書くという行為によってのみ、本来全く不可能であるはずの「様相絵/人称絵/時制絵」を、《様相絵/人称絵/時制絵》として書くことができる。それは同時に無内包の<次元=場>の<様相絵/人称絵/時制絵>でもある。

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