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「マインドをオフラインにする方法」ーカナビスとマインドフルネス

タイでは今年の2月に大麻(マリファナ)であるカンナビス及びヘンプの葉・茎・幹・根が第五種麻薬指定リストから除外され合法になりました(花と種は規制されています)。最近ではパン屋さんで普通にカナビス入りブラウニーが売っています。日本で合法化されたり、常識的に受け入れられたりするのはまだまだ先だと思いますが、世界では合法化が進んでいます。

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↑家の近所のパン屋さんで売っているカナビスクッキー

その背景には、大麻の医療的な効果や無害性が科学的に立証されてきたこと、政治的コントロールが限界を超えたことなどが考えられます。ですが「ストレスの増加」が実は大麻が合法化されている理由なのではないかとわたしは思っています。

わたしたちが抱えるストレスはいろんな方面に膨れ上がっています。たとえ単純労働からのストレスから解放されても、今度は情報の過多で脳がストレスに晒されている状態です。

今わたしたちに必要なのは「積極的に休むスキル」

そこで今私たちに必要とされているのは、積極的に休むスキルです。そのために脳をリラックさせ、抗うつ、鎮静・鎮痛効果のある大麻が身近になってきている理由なのではないでしょうか。

同じように、マインドフルネスの需要も増え続けています。それはマインドフルネスも積極的に休むスキルだからです。しかもマインドフルネスだと、何もいりません。外側から何かを摂取しなくても、内側に意識を向けるだけで脳をリラックさせることができます。

正直、仏教研究者としてはこういう鎮痛剤ような、短期的な付け焼き刃の効果を謳うマインドフルネスを初めは歓迎していませんでした。マインドフルネスは自分が何者かを知るための核であり、脳の機能を上げるためのツールではないと思っていましたから。

ですが実際にマインドフルネスを必要としている人たちに接してみると、タイで好きなことしながらのんびり生きているのとは事情がちょっと違うのです。テクノロジーが発展して、情報がたくさん雪崩れこんできた時、自分の価値観がしっかりしていないと雪崩に巻き込まれてしまう。だけど今、価値観は早急に変化し多様に発展しています。そんな中で多くの人のマインドは今にも雪崩に流されてしまいそうな危うい状態なのだと認識しました。

それでやはり、どんなことをしてでも「まずはマインドを休ませなければ」と納得。

長年の問題となっている忙しいライフスタイルに加えて、オンラインから入っていくる情報に疲弊。事実上オフラインにしても、マインドに入ってしまった情報をオフにすることは難しく、休むことができません。マインドは動き続ける習性を持っているので、入った情報を繰り返し再生しながら発展していきます。

その発展が必ずしもポジティブなものとは限らないので、そこから自己嫌悪に陥って自己肯定感が低くなったり、何か自分ではない非現実的なものを目指して疲弊してしまうのです。

マインドをオフラインにする方法

カナビスがマインドに集中とリラックスを同時に起こすように、マインドフルネスも同じく集中とリラックスが同時進行で起こります。

ここから書くことは、受け入れたくない人もいると思うので、考慮して有料にさせていただきます。わたしが言いたいのは、カナビスを摂取するといいということではなくて、究極的には、カナビスやDMTを摂取した時と同じ効果を自力で起こす力が、人間には備わっているということです。


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