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【ヤマメとサクラマス】どっちの生き方が幸せ?? (Part.2)

2つの生き方をみてると、2つとも全然違うから面白いんだよね〜

前回の記事で、同じ卵から産まれて、生き方が分かれる「ヤマメ」と「サクラマス」を紹介した。

この2つは、産まれた後の「エサの獲得競争」の結果として、生き方が大きく変わってくる。

前回は「ヤマメ」と「サクラマス」がどのような理由で、生き方を変えるのかについて書いた。

そこで、今回はこの2つの生き方で、「どちらが幸せなのか?」について考えてみたい。

本記事では、「ヤマメ」と「サクラマス」それぞれの生き方について整理した。

1. 天敵が少ない「ヤマメ」の生き方

まずは、「ヤマメ」についてみていこう。

前回の記事でも書いたように、「ヤマメ」は一生を川の中で過ごすグループだ。海に降るようなことはなく、体長は30cm程度まで成長する。

「ヤマメ」が住む川の環境では、「ヤマメ」の天敵となる生き物が少ないとされる。天敵といえば、鳥やイタチなどの動物のみであり、「ヤマメ」にとっては非常に安全な環境だ。
(もしかすると、人間が1番の天敵かもね)

「ヤマメ」たちにとって、川は非常に生存しやすい環境である一方で、「ヤマメ」は子孫を残すうえで決定的な欠陥があるとされる。

子供の頃の「エサ獲得競争」に勝ち、「ヤマメ」になれるのは、ほとんどがオスという問題だ。

この性別の偏りは、産卵期には非常に不利に働く。メスの「サクラマス」にとっては、オスの「ヤマメ」は交尾の対象外とされ、オスの「サクラマス」に追い払われる。

「ヤマメ」の生き方は、生存しやすい環境である一方で、子孫を残すには不利な生き方だ。
※地域差もあるけど、ここでは触れません!

2. 天敵は多いが大逆転が狙える「サクラマス」の生き方

次に、「サクラマス」についてみていこう。

「サクラマス」は、「ヤマメ」と異なり海に降りて、産卵に伴って川を遡上する生き方だ。「ヤマメ」の生き方とは対照的に、海での天敵は圧倒的に多く、生きて川に帰ってこれるのは、ごくわずかとされる。

ただ、生きて帰ってくる「サクラマス」の体の大きさは「ヤマメ」とは比較にならない。

海にある豊富なエサを食べることで、体長は70cmほどまで大きくなり、子孫を残すための交尾対象も「サクラマス」同士に限られる。

「サクラマス」の生き方は、危険が多く無事に帰ってくる数も少ないが、生き残ると圧倒的な勝ち組となる生き方だ。

3. 結局、どちらの生き方が幸せだろう?

さて、ここまで「ヤマメ」と「サクラマス」、それぞれの生き方を見てきた。最後に、この2つの生き方の違いを整理する。

以下の表は、「ヤマメ」と「サクラマス」の違いを一覧表にした結果だ。

「ヤマメ」と「サクラマス」の比較

「ヤマメ」と「サクラマス」それぞれの生き方を比べてみると、正直、どちらも一長一短が見られる。

どちらの生き方が幸せかなんて、みる人によって変わりそうな気がするよね〜個人的には、「ヤマメ」の生き方を選択したくなってしまう気持ちも強いかな。

なお、「ヤマメ」の子孫の残し方について、裏技みたいなズル賢い方法があるけど、ここでは触れません!!

この比較を見て、皆さんはどう感じるだろうか?

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