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海外事業の立上げは人があたたかかった

2019年まで5年間仕事をさせていただいたインドネシア。ここでは、事業をゼロから立ち上げる経験にも携わらせていただきました。



なにもないところから形にしていく、はじめは少人数だったところから徐々に認められすこしずつ拡大していく。


貴重な経験でした。



ここから学んだこと、そしてこの記事の結論は次の通りです。

・ゼロからたちあげることの大変、でも楽しい

・海外においても人はあたたかい、やさしい

・諦めなければ結果はでる


その過程でみてきたこと聞いてきたこと、体験してきたこと。


私のはなしとなり恐縮ですが共有できればと思います。少しでも参考になればうれしいです。


ぜろからのたちあげ:未開の地へ

(実際に住んでいた場所です。お知り合いの写真家さまからご許可いただきました)


首都ジャカルタから飛行機で4時間ほどのいなか町。日本人がわたしたちしかおらず、まさに未開の地でした。


仕事の内容は原料をあつめ→加工し→日本や欧州等に輸出することでした。


そのためにまずはじめたのは拠点づくり

すでに建物はあったので、その内部を掃除するところから。しばらく使われていなかったところなので、がれきやら木材などすべてほうきとちりとり、台車などをつかってきれいにしました。


次にすることはサプライヤー探し

原料を売ってくれるサプライヤーさん(農家さん)もまだいない状態。

コネもネットワークもないその町において、ゼロからサプライヤーさん探しをはじめていきました。

一軒一軒いえをまわりごあいさつ。相手からしてみたら急にしらない日本人の青年が辞書片手にくるものだから怪しさ満点ですよね笑


「ワタシ 原料 探して マス」


もうカタコトのインドネシア語で話しかけるのですから、おどろかれました。当然そんな新参者には原料を売ってくれる方はいません。


一日中回ってもビニール袋1つ分だったりと、もう泣きそうでした。
(目標は何千kgという大量のもの)




徐々に広がったサプライヤーネットワーク


それでもサプライヤーさんは探さないと事業としてなりたたないので、まいにちまいにちサプライヤーさん探しをしていました。


違うエリアを訪問してみたり、はたまた前回ご訪問したところに再度お声がけをしたり。


はじめは怪しんでいた方たちも、次第に「またきたか~」のように笑って受け入れてくれたり、あるひとは「ほかの付き合いがあるから、ごめんなさい」など反応がでてくるようになりました。



ここで気をつけていたことは次の通りです。

なるべく楽しんでもらえるように冗談もふんだんにまぜながら雑談をしていました。ときには仕事のことを全くはなさないことも。



「今日もいい天気だね~」「なにそれおいしそうですね~」などなど



ねだんをちらつかせて買取るのではなく、あくまでも仲間。今後とも長期にわたってお付き合いがしたいというスタンスでした。



そうして徐々に「わかったよ、売ってあげるよ」と諦め、いや、おっしゃっていただける方がふえてきました。




念願の目標達成そして

(実際の写真シリーズ^_^)


前置きが長くなりましたが、忘れられないできこと。


それは「目標の調達数量を達成」したことでした。開始から4ヶ月のことでした。


上述のように毎日毎日訪問して開拓をつづけているとありがたいことに少しずつ売ってくれるかたも増えてきました。なかには友人・知人・家族もご紹介いただける方もでてきました。


日本人という物珍しさもあってか顔も覚えていただけるようにもなり、親しくdaikiと話しかけてくれるようになりました。


そのころには調達チームも2班にわかれるようになり、はじめは1日あたりビニール袋1つ分だったその原料は、次第に100kg、200kg、500kgとふえていきました。


そして4ヶ月が経過したその日。


わすれもしない、ついに目標の1000kgを達成できたのです。


チームみんなで祝杯をあげました。



そうしてここから事業は始まったのでした…!!




人はあたたかい


こうしてたくさんの方に助けていただき目標達成。ありがたいことです。


いつしかそのサプライヤーさまたちとも関係づくりができてきて。家にいくとコーヒーでおもてなししてくださったり。


ただそれは序章に過ぎません。


駐在させていただいた5年間のうち半年のお話。その後も試行錯誤がつづきましたが、いまとなってもあの景色は忘れられません。


ここで学んだことは

・ゼロからたちあげることの大変、でも楽しい

・海外においても人はあたたかい、やさしい

・諦めなければ結果はでる

でした。


自分の中でははじめての経験。そしてその後の仕事においてもよき影響を与えるできごとでした。


インドネシアのことはまだまだあるので、もしご興味あれば少しずつ書いていければと思います。


とくにここの社長さんには感謝。インドネシアのお父さんと思っています。



最後までお読みいただきありがとうございました。




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